千葉サイクリング 犬吠埼で冒険しようぜ

千葉サイクリング 犬吠埼で冒険しようぜ

犬吠埼を目指せ

今回は犬吠埼に行くことにした。

 

地図を見てて目についたので行ってみようというわけだ。
イヌボウザキという語感もなんだか必殺技の名前のような気がしないだろうか。
どんな必殺技かはよくわからないが。

 

明け方に出発しようと思ったが、例によって寝過ごした。出発は朝8時ごろだ。マクドでソーセージエッグマフィンを食い、電車に乗る。
今回は地下鉄東西線でまずは千葉の勝田台まで行った。自転車を乗車モードに変形させ、さらに東に向かう。

 

良かった、結構いい天気だ。私の冒険は雨と共にある、とはいうものの、やはり晴れてる方がいいに決まっている。

 

東へ東へとぐんぐん進む。自然あふれる景色をちっこい自転車で進む進む。だがいつもの通り上り坂は降りて押すのだ。


 

かなり坂を登り、なんだか見晴らしのいいところまで来てしまった。自然のあるところでのんびりする。こんな気持ちのいいことがあるか。
あまりに気持ちが良くて腹が減ってきた。しかしこのへんは飯を食うような店が見当たらない。とりあえずそのまままっすぐ進む。

 

 

JR佐倉駅を発見。駅の敷地内に餃子の王将があったので入った。東京に来てからというもの、餃子の王将の看板はなんどか見かけた。けど、入店したことは一度もなかったのだ。

 

私の過去のイメージでは小汚い店内に値段は安いが味はいまいち、でも腹いっぱい食える店と言った感じ。しかし実際はかなりこぎれいな感じだ。ラーメンセットを注文する。

 

ラーメン、チャーハン、ギョーザがついて840円だった。安い。

 

昼飯完了、出発だ

 

うまかった。そういえば私の味覚はだいたいの物がおいしく食べられる幸せ仕様なのだった。なのに何故味はいまいちだと思い込んでいたのだろう。何かの思い込みか。

 

食いながら地図を見た。このまま自転車で行くとすると100キロ近くを走らなければならないようだ。
うむ、無理だ。電車に乗ろう。再度自転車を乗車モードにし、電車に乗る。

 

電車がちょうど2台来ていて、丁度銚子行きのやつだったので乗った。あとで気づいたが、こちらは成田経由のものすごく遠回りする電車だった。

 

とにかく銚子に到着だ。高校野球が強いイメージがなあんとなくある銚子。魚がおいしそうな銚子。おっさんが駄洒落を言いやすそうな銚子。

 

銚子で何か駄洒落を作ってみて、と言われれば特に時間をかけずに作ることができるはずだ。面白いかどうかは別にして。

 

そうだ、私は犬吠埼に行くのだった。さらに東へ向かう。道中、ちょっと目についた喫茶店があったので写真を撮った。

 

用もないのに電話をかけて、「はい、喫茶店『ん』です!」って答えてくれるかどうかを試してみたくなった。試してないけど。


 

東の果てにたどりついた。だが、地名は黒生だ。クロナマ?正しい読み方はあえて確認しないことにした。

 

地図を見るとどうやら犬吠埼はもっと南の方らしい。


 

んー、もう犬吠埼、ついた?

 

ここが犬吠埼だ。えー、写真では右の端っこにちょっとだけ写ってるのが多分そうだ。

 

季節外れの砂浜はカップルの溜まり場だった。色んな年齢層のカップル。くそう、なんか腹たつ。



 

犬吠埼の灯台だ。灯台もカップルに占拠されていた。くそう。

 

近くのみやげ物屋などが何故か一部破壊されていた。どうも先週の台風の被害らしい。恐ろしいことだ。

 

近くの民家にやたら犬が飼われていたのは、やはり犬吠埼効果だろうか。満月の夜になると一斉に犬が吠える犬吠埼。犬吠埼伝説。

 

まあ伝説はいいのだが、いまいち盛り上がりに欠ける自分に気がついた。今回はこの犬吠埼まで、特に苦労といった苦労をせずにたどりついている。

 

重要なのは楽しむことで苦労することではない。だが、自分の中での犬吠埼に対する期待感があまり高まっていないのだ。

 

あまりのどが渇いていないときにおいしいジュースを出されたような。おいしいけどそれだけ、という感じ。自ら盛り上がり燃える、セルフバーニングができていないのだ。

 

さっさとチェックイン

 

そういう訳で犬吠埼はもういいや、ということにして銚子駅に戻った。すでに宿は確保してある。

 

宿にチェックインして、服を脱ぎ散らかす。今回は尻にダメージも受けていない。ただまあ、汗をかいたので風呂に湯を張って入った。

 

 

一度宿を出て、駅周辺をうろつく。近くの魚料理がある居酒屋に入った。ビールのつまみに板わさを注文したら、そこいらのスーパーで安く買えるようなかまぼこが大量に出てきて、ちょっと悲しかった。

 

何故私は銚子まできてスーパーのかまぼこなんぞ食っているのだろう。

 

 

その後、メインディッシュとしてサンマの塩焼きを注文した。なんとサンマが二匹だ。そんなに食えるのか。

 

これがもう、最高にうまかった。軽く二匹食える。最近気候が秋っぽくなってからずっと求めていた味。これが食えただけで銚子まで来た意味はあった。

 

ごはんと味噌汁を追加注文し、満足できる晩飯となった。

 

ホテルに戻った。廊下に漫画雑誌が大量に積まれていたので数冊取って部屋に持って入る。多分、歴代の宿泊者の寄付したものだろう。まあ捨てていったともいえる。

 

漫画を読んだり、テレビをつけたらマトリックスがやってて思わず最後まで見てしまったりした。

 

通常は夜にさびしがることによってああ人間としゃべりてえ!という感情が増すというか、そういったことも冒険の目的のひとつなのだが、今回はまるでそんな感じはなかった。いつのまにか寝ていた。

 

あっという間に朝

 

朝、チェックアウトをして出発だ。自転車は折りたたんで部屋の中に連れ込んでいた。いや、連れ込んでいたというか…。

 

宿の前で走行モードに変形させていると、宿のおばちゃんがその自転車小さくなるんだねえ、すごいねえ、とか話し掛けてきた。ええ、電車に乗せられるんですよ、あはは、などと会話をする。旅先での軽い目の会話はいいもんだ。

 

 

今日の目的地、スパマリン銚子に向かう。と、道中、犬が歩道のど真ん中に寝ていた。

 

銚子駅前は歩道が非常に広い。でも君、もうちょっと端っこで寝なさい。踏まれるぞ。

 

さすが犬吠埼だ。犬の態度がでかい。あれ、でもここは銚子だな。まあいいか。


 

スパマリン銚子の位置はだいたいしかわかっていない。電話番号だけ調べていたので、昨日のうちに電話で場所を聞いておいたのだが、なんか聞き取れなくて、でももうめんどくさくて、わかった振りをして電話を切ったのだ。

 

あとは電話帳で調べたときに大体の住所もわかっている。これらの情報を総合して、なんとか目的地にたどりつくのだ。

 

道中、いい感じの景色があったので写真を撮った。

 

風呂だ風呂だ

 

スパマリン銚子に到着。なんと、300m付近に案内板があった他は、一切案内がない。到着したのは開店15分前だった。

 

入り口のドアが開いてたので、勝手に中に入って自販機でコーヒーを買ってくつろいだ。中にはすでに日に焼けたおっちゃんがいた。先客だ。

 

ここには風呂のほかにプールもある。このためにちゃんと水着も持ってきているのだ。開店時間の10時になり、受付を済ませてまずは風呂に入る。

 

銚子からここまで、6km程度ではあるが、坂道なんかもあったりしたので割と汗をかいている。汗かいたあとの風呂はいいなあ。

 

そして、まだ真昼間だが風呂上りのビールだ。そして、むつ天丼だったかな、ちょっと変わったメニューがあったのでそれを食った。おいしかったよ。

 

ちょっと酔いを覚まして、今度はプールだ。プールは温水プールでぬるま湯だ。二人の子供づれのお父さんに、二人のおばあちゃん、そして多分若いと思われる女性が一人泳いでいるのみだ。がらがらだ。

 

その女性は背泳をしており、女性が背泳をすると水面に出るのは顔の他にチチ二つという楽し…、いや嬉し…、なんと言えばいいのか、そういう特殊な状況になる。

 

そんな光景の中泳ぐ。25m泳いでは25m歩き、を繰り返して100m泳いだ。

 

アルコールのせいか、もういいかな、となっていた。プールからあがり仮眠室へ。プールはがらがらなのに、仮眠室はやたら混んでいる。ここはおっさんたちの人気スポットのようだ。

 

で、ちょっと休憩して再度風呂に入ってチェックアウト。自転車に荷物を積み込み、最寄り駅へ向かう。

 

よし、じゃあ帰るか

 

北に行くとJRの線路があるので、適当な駅から電車に乗ろうと思ったら、いつのまにか通り過ぎてしまったらしい。行きは結構な上り坂とかがあったのだが、帰りはずっと平らな道だった。おかしいな。

 

結局銚子駅まで戻った。

 

 

帰りはしおさい号という、ちょっとしゃれた名前の特急に乗ってサクっと帰る。行きは確か銚子まで4時間くらいはかかったのだ。帰りは待ち時間を含めて2時間程度だ。

 

今回の冒険で得たものは…なんだろう、サンマがうまかったぐらいだ。私は明らかにこのスタイルの旅に慣れてきている。

 

未知の世界を体験することに喜びを感じる私は
今後の冒険のやり方を少し考えなければならないな、と思った。


千葉県 犬吠埼周辺の宿情報

 


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