BAT LAB Recruit Suit研究
Renderosityの有料コーナー(
MarketPlace)などを見て服を物色していると、クォリティの高い服が目に付くことがある。値段と相談して、買い物候補に入れる。全部買うと高くつくので、そこから厳選し、数点を購入するのだ。
厳選していると、あることに気づく。クォリティの高い服は特定の数人のクリエーターの作品であることを。そして、そのクリエーターは軒並み日本人だったりするのである。
今回は、そんなトップクリエーターの一人、
BAT LABさんのリクルートスーツ、つまり女性用のビジネススーツを購入し、服を作るうえでの技をパクッてみたい。この方も日本人だ。(サイト:
BAT laboratory)
このリクルートスーツ、ジャケット、スカート、靴がセットになっている。また、
Aiko3.0用と
Victoria3用が同梱されている。Aikoに着せてレンダリングしてみよう。ちなみにAikoは、ボディ全体のモーフターゲット「Realstic」を1にしてリアル調にしている。(参照:Aikoのボディパラメータ覚書)
▲Aikoにリクルートスーツを着せた
まずは観察してみて、漠然と「リアルだ」と思っている理由を整理してみよう。
- 布の厚さがある
- しわ
- 布のテクスチャがリアル
- ジャケットのスジ(縫い目)
素人の感想のようだ。というか、私は素人なので仕方あるまい。
もう少し突っ込んで観察するために、ジャケット部分をメタセコイアで読み込んでみる。
▲ジャケットをメタセコイアで読み込み
服の縫い目部分を拡大してみると、物凄く細い溝になってるんだなということがよくわかる。しかし、どうやって作るのかはいまいちわからない。
▲少し見やすく表示
しわのつきかたなんかは、簡単にはまねできそうにない。熟練の技のようなものが必要っぽい。だが、ポリゴンの分割の仕方なんかは非常に参考になる。
続いてモーフターゲットだ。このジャケット、Aiko本体をRealsticでリアル調にしたり、胸を小さくしたりするとそれに従って形が変わる。どういう仕組みなのかはわからない。だが、このジャケットにはいくつかモーフターゲットが組み込まれていた。コイツがAiko本体と連動するようだ。
▲それらしきモーフターゲット
JCMというのは、色々調べた結果、関節などを美しく曲げるための調整用らしいということがわかった。けど、その実体はよくわからない。訳のわからないことだらけである。
スカートには、スカートの形を制御するための小さな立方体?(レンダリング時には表示されない)がついている。こいつを動かすとスカートの形が変えられる。脚の動きにあわせて手動で動かすわけだ。ぴろっとめくって、大きなお友達がいやらしい気持ちで遊ぶことも可能じゃないだろうか。
▲スカート操作用?
さらに、テクスチャには3,000×3,000の超高解像度画像が使われていた。この布のデータはどうやって作るんだろう。実際に布の質感を取り込むんだろうか。謎である。
▲すごく解像度の高いテクスチャ
わかったようなわからないような感じだが、とりあえずまとめよう。
モデリング時
- 服のスジ(縫い目)をつける
- 服のしわをつける
- 服のすそやポケットなどを立体的にする
テクスチャ
- 3,000×3,000などの高解像度テクスチャを使用(テクスチャの作り方不明)
モーフターゲット
- 本体のモーフと連動させる(やり方は不明)
- スカートの場合は、手動で変形させられるようにする
とりあえず、少しずつ自分のものにしていこうと思う。
https://zenryokuhp.com/poser-oboegaki/archives/2006/08/bat_lab_recruit.htmlBAT LAB Recruit Suit研究
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