Renderosity にて、昭和の家セット、Japanese70'sHouseをゲット。
▲夕暮れ時の歩座さんの家。 電柱にはいかがわしい張り紙が。 (空は合成)
この製品のサムネイルを見かけた瞬間、私は心の中で叫んでいた。
「うおお、おおお、おーーっ!」
昭和の家だ。私が子供のころ、たしかにこんな家が建ってた。なんだ、このわくわく感。
値段は$5だった。$5って、Renderosityの最安値ではないか。おかしい、こう見えて実はハリボテでチャチいんだろうか、購入してから「つかまされた」と嘆くタイプの製品なのか。
とんでもなかった。
細かいアイテム一つ一つに至るまで、いちいち説得力がある作り。ドアやふすまはちゃんと開閉するし、内部の小物ひとつにも「汚し」の処理がなされている。Poserの中によみがえる、うす汚れた昭和の家を前にして、私は久々に魂を揺さぶられていた。
購入したPoserアイテムの数だけならば、とうに人並みではない私が断言しよう。普通ならば、$20以上でも全くおかしくない出来である。
では、順に見ていこう。まずは壁や床などの小道具から。
パーツはバラバラになっていて、順番に呼び出していくとシーン内に家ができる感じ。ふすまやドアなんかは、開閉するためのパラメータがついている。
うーむ、いちいちディティールに説得力がある。資料なんかをしっかり調べて制作してあるんだろう。なんというか、見た目の違和感が全くないのだ。
上記のアイテムを全部呼び出したら、「すべて呼び出し済み」みたいなアイテムをライブラリに登録しておくと、後々ラクかも知れない。
続いて、部屋の中に配置する小物類。
手垢のついたスイッチや、ちょっとコゲたナベ、古そうな振子時計に足つきのテレビ。当時は確かに見かけたけど、今では失われたものばかりだ。だから、心を揺さぶられるんだろうか。
▲昔懐かしい黒電話がどん、と置かれた玄関。
それはともかく、こちらの小物も、一つひとつ呼び出すと部屋内の所定の位置にスイッチなどが張り付く感じ。
▲さまざまな小物が配置された居間。ダイアル式テレビでは懐かしの番組が…
▲縁側の奥には、汲み取り式トイレ。 平積みされたティッシュなど、抜群のこだわりようだ。
部屋の構成は「玄関」「居間」「トイレ」「台所」「縁側」のようだ。解説によると、風呂はナシ、みな銭湯に行くということらしい。部屋のいい位置をカメラ内に収めるのに苦労したので、いい位置のカメラデータが付属していたらもっと良かったと思う。
続いて、ライト。
昼間と夕方の二種。レンダリング画像をpng形式で書き出して、背景に昼の空や夕暮れの空を合成したりすると、それぞれ雰囲気が出ると思う。
やはり、というか、当然というか制作者は日本のかた。
Reika's Blogのreikaさんというかたのようだ。
Japanese70's Houseのおまけとして、えー、なんというか、女体を縄で縛るアイテムを公開されている。(→Japanese70'sHouse用フリーオプション3種)
私の知らないところで、昭和の家では夜な夜な女体が縛られていたんだろうか。気がつかなかった。
次は銭湯を制作されるそうなので、勝手に期待して待ちたいと思う。
「昭和の家」というグッとくるテーマに加え、造形・テクスチャともに説得力のある作りこみで、大変おすすめなアイテムである。ただし、平成生まれの人は、なにこの昔の家、と思う程度かも知れない。
だが、おっさんならば、あちこちの細かいネタに「あーーーー!」と、大喜びすること請け合いだ。
1970年代の日本の家。
細かく作りこまれた家のパーツや小物が全て別オブジェクトで構成されている。
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