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インバースキネマティクス設定時にフィギュアの関節が反対側に曲がるのを防ぐ

 インバースキネマティクスオンの状態で足を動かしていて、関節がメシァッと逆方向に曲がってしまうことはないだろうか。

 例えばこんな感じ。


▲足が! モデルは もえたん

 腰部(hip)を下方向に移動(yTranパラメータを調整)すると、超内股になるというか、足が不自然な曲がり方をするのだ。

 また、足を少し上方向に移動(足のyTranパラメータを調整)しても、足が変な方向にぐにゃりと曲がる。


▲わたしの足がァァァァッ!?

 主にe-frontier系のフィギュアで起こる現象だ。

 本当は、腰を落としたときはしゃがむような感じに足を曲げて欲しいし、足を上げたらひざもまっすぐ上げて欲しいのだ。

■解決方法

 細部まで細かくテスト・調整されているDAZフィギュア、 Victoria3 と比べて試行錯誤してみた結果、解決方法がわかった。

 それはShin(スネのパーツ)のBendを27度に曲げておくことだ。インバースキネマティクスが効いてるんだから、そんなとこ曲げても何も起こらないんじゃないのという気がする。しかし、これを設定するだけでとてもきれいに足が曲がるのだ。ちなみに27度という数字は、 Victoria3 がそうなっていたというだけで、別に30度とかに設定しても問題ない気はする。


▲ Shin(スネ)のBendを調整

 これだけでもいいのだが、さらにThigh(ふともも)、Buttock(足のつけね)も調整しておくと、さらにいい感じになる。


▲Thigh(ふともも) Twist 7度、Side-Side -3度、Bend -7度


▲Buttock(足のつけね) Side-Side 3度、Bend -9度

 いずれも、Victoria3のパラメータ値そのままなので、フィギュアごとにさらに調整すればもっと良くなるかも知れない。


▲足がちゃんと曲がった!

 なお、手のインバースキネマティクスをオンにした場合も同様に関節が逆に曲がってしまう場合は、forearm(前腕)のbendパラメータを-7に変更する。

 これで腕もイメージ通りに曲がるはずだ。

■設定内容をポーズに保存

 さて、毎回手動でこれらの設定をするのはめんどくさいのでポーズとして保存しておこう。

 左右のShin、Thigh、Buttockのパラメータを設定していることを前提に話を進める。

 ライブラリを「Poses」(ポーズ)に切り替え
 画面右下に+マーク(Add to Library)が出てくるのでクリック

 

 ポーズライブラリの中に新しくフォルダを作りたい場合は、下の図の「▼」をクリックし、Add New Categoryを選択。ウインドウが出てくるので、名前を指定すればフォルダが出来る。


▲フォルダを作って整理したい場合は、そうしよう。

 

New Setウインドウが出てくるので、Set Nameに適当な名前を入力
Select Subsetをクリック

 

Right Buttock、Right Thigh、Right Shin、Left Buttock、Left Thigh、Left Shinにチェックをつけ、他のパーツのチェックを外す
OKをクリック

 

OKをクリック

 これで足のパーツにのみ適用できるポーズが出来上がった。フィギュアを呼び出して、このポーズを適用すれば、インバースキネマティクスオンの状態でも足の関節が逆に曲がらなくなるというワケだ。

 あとは必要に応じて、手のパーツ用のポーズ、手・足両方のポーズなんかを作っておけばいいんじゃないだろうか。

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