「白いライト三個、なるべく顔に影ができないように。」程度の心がまえでライト設定をしている私だが、これからはもう少し凝っていきたい。
■「後光」(?)
▲ちょっと現実感があるような感じのライティング Michael3.0 + Ultimate-Hair
というか、人のレンダリング画像を見て、なんだか現実感があるなと思ったので、取り入れていきたい。
上の画像、人物の肩などの「輪郭」にとても強い光が当っている。真っ白になるほどに当たっている。これだけで、やけに現実感が増すような気がするのだ。私は勝手に「後光」と呼んでいる。ちなみに辞書で後光を調べると、そんな用法はまるで間違っているということがわかるのだが、まあ、後ろから光を当ててるから後光と呼ぶことにする。
「後光」の設定は、以下の通り。
実際には、周囲をまんべんなく照らすためにIBL拡散×1(強度60),顔が暗くならないようにスポットライト×1(強度60 方向を指示→顔)、立体感を出すためにシーン左手前面から無限光×1(強度50)を設定。なんとなく、感覚的なものだが、「一つの絵の中に超明るい部分と、超くらい部分が同居していると現実感が増す」ような気がする。
ただ、背景が白の場合は、背景と「真っ白になるほど超明るい部分」が重なって、いまいちな画像ができあがると思う。
■闇ライト
▲大事な部分が闇に覆われた
シーンの一部に意図的に暗い部分を作りたいときに使えそうな小技。人物のポコチン周辺を暗くしたいとしよう。大人向けマンガとかにそういう表現、よくあるだろう。
光の手前に何か単純なオブジェクトを置いて影を作る、というのでもいい。けど、股間に影を落とすのは結構苦労するはずだ。影がどこに出来るか、レンダリングしてみないとわからないからだ。これはめんどくさい。
そこで闇ライト。ライトをスポットライト設定にして、強度(Intensity)を「-100」にし、「方向を指示」でフィギュアの腰部を指定するのだ。
これで、照らした部分が真っ黒になる。
応用すれば、敵か味方かわからない謎の人物的な演出が出来るのだ。これは面白い。
そういえば、ドラえもんの道具にそんなようなのあったなと思いつつ、今回の覚書を終わる。
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