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統合3DCGソフト Carrara8リリース

  DAZ より、統合3DCGソフト、Carrara8(読み方はたぶん、カーララで合ってる)がリリースされた。

 Carrara8の機能はこんな感じ。

  • 64ビットハードとOSに対応し、より複雑なモデル・シーン作りが可能になった。また、マルチスレッドもサポート。DAZでのテストでは、平均してレンダリング時間が200%短縮されたようだ。
  • COLLADAとFBXによるデータ変換精度が改善された。
  • フィギュアや服を、ゼロポーズにせずにCarraraのモデリング機能で編集出来るようになった。ポーズをとった状態での服の変更(ハミ出し対策など?)に役立つ
  • ネットワークレンダリング機能が改善された。マスターマシンからのノード切り離しも可能に。
  • 法線マップに対応した。
  • 何度もアンドゥ・リドゥができるようになった。(ただし、メモリ搭載量などによって制限はありそう)
  • ユニコード対応。3Dテキスト(文字を3D化する機能)で日本語が使えるほか、オブジェクト名にも日本語名がつけられる。
  • 地形ウイザード、スカイシミュレーション、リアルスティックスカイ、ツリーモデラー、地形モデラー、ボリュメトリッククラウド、オーシャンプリミティブなど、自然のシーンを表現する機能が満載。このうち、Carrara8では、植物ごとに異なる葉を生やす?機能が追加されたようだ。
  • ゴッドレイ(雲の隙間から差し込む光のような効果)やバーンドア効果が使えるようになった。バーンドア効果は周囲の色が映り込む機能?
  • パペッター機能が追加。ポーズからポーズへ、マウス操作で補完しながら移行できる機能で、動きのタイミングをマウス操作で指定できるため、「生きた動き」を比較的簡単につけることが出来る。
  • 剛体物理シミュレーション(固いもの同士がぶつかるような動きの物理シミュレーション。有名なオープンソースのBulletを採用)、ソフトボディシミュレーション(柔らかいものがぶつかるような動きの物理シミュレーション)が搭載された。ただし、またベータ版。

  ざっくりまとめると、目玉は64ビット環境があれば、それなりのパフォーマンスが出るようになったこと。あとは、機能面ではゴッドレイなどのライティングまわりと、物理シミュレーション。もう既に機能面ではてんこもりなので、スピード面での改良は嬉しいところだ。

 なお、アップグレードはCarrara7からで、Carrara6以前のバージョンはいまのところバージョンアップの対象になっていない。うーん、こうだとわかっていれば、オマケつきすぎDAZ STUDIO解説書に付属しているCarrara6 Proをキャンペーン期間中にCarrara7 Proにアップグレードして、ついでに無料Carrara8アップグレード権をゲットしておけばよかったなあ。

 いまとなっては後の祭りだけど。


 Carrara8 Pro

 PoserやDAZ STUDIOと親和性の高い統合3DCGソフト。

 英語版のみのため最初はとっつきにくいが、レンダリングの美しさ、スピードから、Poserフィギュアのレンダリング用途にもよく使われている。

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