DAZ が、3Dゲームにすぐ使える「キャラクター」を販売開始したようだ。
▲ゲームに組み込み可能なDAZのキャラクター スポーツ選手や騎士、ゾンビ、狩人、SF兵士などが揃っている
下の動画は、「 V4 Ranger GRC 」というキャラクターを、トルクゲームエンジンという3Dゲーム開発キットに取り込んだ例だ。
▲トルクゲームエンジン3DにDAZのキャラクターを組み込んだ例
トルクゲームエンジン3Dは、3Dゲームに必要な基盤部分、例えばキャラクター描画だとかアニメーション、当たり判定、チャット機能、ワールド作成エディタなどをまとめたミドルウェアだ。これを使えば、いちから3Dゲームを作るよりは断然楽で、開発期間も短くて済むのだ。
だがパッと見た感じ、一昔前のプレステ2のゲーム?という程度のクォリティ。もう少し肉付けしたとしても、今更このレベルのゲームが売れる気はしない。
これは想像だが、日本ではいま、mixiやモバゲーなどの「ソーシャルアプリ」が爆発的な人気である。モバゲーを運営しているDeNAなんかは、ソーシャルアプリを作れる技術者に入社支度金?として200万円用意するとか言っていたくらいだ。(入社エンジニアに高額一時金支給がブーム DeNA、ドワンゴ──人材争奪戦が熾烈に - ITmedia News(外部リンク))
ソーシャルアプリというのは、コミュニティ内の仲間と楽しむゲームだ。開発手法としては、小さく素早く開発して、人気が出るようだったらさらに予算を投資して拡大、ダメそうだったらそうそうに見切りをつける、というスタイルのようなのだ。昔のように、壮大なゲームを満を持してリリースしたけど、ぜんぜん売れませんでした、ということは許されないんだろう。
また、ソーシャルアプリの特徴として「画面の美しさには特にこだわらない」傾向がある。
そこで再び注目されたのがゲームエンジン、ということではないだろうか。基盤に当たる部分は出来合いのものを流用して、見た目の美しさは最新技術を駆使したものに劣るが、ゲームのアイデアや面白さで勝負する。ただし、リリースまでのスピードが要求される。
そこに乗っかったのが、今回の「ゲームにすぐ取り込めるキャラクターデータ」ということだろう。
と、ここまで勝手に想像したが、日本のソーシャルアプリはほとんどがブラウザベースのもので、スタンドアロン(ゲーム用ソフトを個別にインストールするようなタイプ)はあまりない。日本と海外では事情が違っているのか、私の全くの見当違いなのか。
とりあえず、今後どうなるのかをテキトーに見守りつつ、今回の覚書を終わる。
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