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服から身がはみ出すのを防止する(マスク画像をマテリアルに適用)

 服を着せたフィギュアをポージングすると、服から人体がはみ出してしまうことがあるだろう。


▲上の例で使っている服は、 Hongyu's SportBaby for V4

 静止画ならば、マグネットで修正するとか、服の形状によっては、パーツ自体を非表示にすることで回避出来る。

 けど、薄着の服で、胸周りのモーフを駆使しまくって乳揺れアニ、いや乳揺れに限らずアニメーションを作ってやろう、と思うと困ってしまう。全フレーム見渡して、はみ出してる箇所をかたっぱしから修正なんてやってられないからだ。そして、体の変形に完全追従するような服はほとんどない。たぶん、気の遠くなるような調整が必要なんだろうと思う。

 今回は、実験的に透明マップを使って、はみ出しては困る部分をごっそり消してしまおう。 処理を施した動画がこれだ。


Aiko4 + Kleo Dread Falls (髪) + Hongyu's SportsBaby for V4  (服) 腕をブン回すモーションが少し変になってしまった。

 この方法のデメリットはこんな感じ。

  • プレビューで見たとき、適用したパーツ(chestなど)全体が半透明っぽく表示される
  • 何をするにも処理が重くなる。透明マップはなるべく小さくして、マテリアルルームでの適用は、アニメーションのレンダリング直前に行った方がいいようだ。

やり方

 以下は、 Victoria4 (または Aiko4 )の例だ。

テクスチャテンプレートなどをもとに、Photoshopなどレイヤー機能のあるツールを使って、非表示にしたい部分を黒、表示したい部分を白で「マスク画像」を作る。


▲服に隠れる部分だけを黒塗り、あとは白で塗りつぶした「マスク画像」

 なお、テクスチャテンプレートは、 DAZ の Victoria4商品詳細ページの下のほう、「Resources & Information」からダウンロードできる。マスク画像だし、透明と不透明の境界は服に隠れて見えないはずなので解像度は荒くてもOK。200×200くらいで充分だと思う。逆に3000×3000とかでマスク画像を作ると、重くて動かないかも知れない。


▲Windows用とMac用がある

 
▲テクスチャテンプレート。オリジナルテクスチャ作成時などに使う、塗り絵のもとになる線画のようなもの。

マテリアルルームで、対象パーツのマテリアルに以下のようにつなぐ


▲赤枠部分が追加箇所

 念のため書いておくと、Image_Mapノードは、New node→2D Textures→image_mapを選択すると作成できる。Image_sourceの右側クリックでファイル選択画面になるので、先ほど選んだマスク画像を指定すればOKだ。

 これでOK。プレビューを見ながら、マスクの位置を調整するといいだろう。

 なお、マスク画像は修正しただけだとPoserのプレビュー画面は更新されないので、画面上部メニュー「Render」→「Reload Texture」を選択して、テクスチャを読み込み直そう。

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