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高級ハリボテ背景システム Movie Maker on DAZ STUDIO

  DAZ STUDIO 用のMovie Makerをゲット。


 互いをガン見しながら、がしっと抱き合う筋肉カップルの動画に、なんじゃこりゃと思うかもしれないが、ライティングや影がきちんと背景にマッチしているだろう?

 実はこれ、ハリボテだ。Movie Makerは対象の周囲をぐるりと囲む壁に背景テクスチャをはりつける、という手法でリアル背景を作ることができるプラグインなのだ。たとえるならグーグルストリートビューのような感じ。ライティングは背景に合うように自動的に行なってくれる。

 とりあえず、ざっくり使ってみよう。まずは、Movie Makerパネルを呼び出す。

機能(Movie Makerパネル)の呼び出し方

View→Tabs→Movie Makerを選択

 これで、Movie Maker パネルが出てくる。

Movie Makerパネル

 呼び出し直後は、Loadタブが選択されている状態になっているだろう。まずは、ここから背景を選ぶ。なお、以下はMovie Maker Director Bundleをインストールした状態。Movie Makerのみの場合は、名前に「Sample...」と書かれた背景のみが表示されるはずだ。

好みの背景をダブルクリックする

 背景が表示される。


▲背景出た。

 やりたい人は、ここでフィギュアに服やポーズをつけて呼び出しておこう。今回は機能を試すだけなので、このままいく。

Controlタブをクリック。さまざまなアングルが表示される。

好きなアングルをダブルクリック

 アングルがパッと変わる。

 ここでカメラの調整ができるのだが、カメラの位置自体は固定。まあ、ハリボテなんだから、そりゃあそうだろう。カメラの回転、ズーム、バンクが可能なので、被写体を画面内のいい位置に持ってこよう。

 

 Renderタブの、Render Frameをクリック

 これで、レンダリングがなされる。ひとつ注意しないといけないのは、DAZ STUDIO本体のRender機能(Ctrl+R)ではなくて、ちゃんとMovie MakerパネルのRenderタブのRenderボタンでレンダリングするってことだ。そうしないと、影やライティングなどが正常に描画されないのだ。

その他、いじってて思ったこと

  • Movie Maker 単体では、サンプル背景のみ付属。別売りのMovie Maker Director Bundleには、背景7種類がバンドルされている(本体は入っていない)。ただ、背景ごとにインストールファイルが分かれていて、だいたい30個くらいインストールする羽目になり気がとおくなる。
  • 自前の背景を作ることもできる。作り方はフリーのチュートリアルが公開されている。 stonemasonの背景セットなどを使って、ハリボテ背景をレンダリングして使いまわす、なんてこともできるようだ。
  • 2009/12時点では、何故か連番形式でのレンダリングはできない 問い合わせ中
  • DAZ SUTIO本体のRenderを使うとうまくレンダリングできない。Movie Makerパネルのレンダリングボタンを使うこと
  • カメラはパン(首をふるような動き)と、回転(首を傾けるような動き)と、ズームのみ可能。カメラ位置の変更はできない。
  • カメラ位置をこまかくいじっていると、ワケがわからなくなる。これは、DAZ STUDIOのアニメ編集機能が弱すぎるせいだと思う。
  • 背景から逆算したライトが自動的に設定される

 特に、Render Movieで、連番形式で静止画を書き出せないのが痛い。こんな問い合わせを出しておいた。まあ、少なくとも意味は通じてると思う。

Hi, I bought MovieMaker for DAZ STUDIO.

But I can not push "Render Movie" on Movie Maker panel.
It displays  "Warning Render options are not set for animations.".
(please show at1.jpg)

I have set render setting as at2.jpg

When I changed "Render To:" to "Movie File", I can render a movie. But I want to render movie as sequencial image files.

Please tell me if you know avoid this problem.

Regards,

訳)

こんにちは。私は、DAZ STUDIO用のMovie Makerを購入しました。

しかし、Movie Makerパネルの「Render Movie」ボタンが押せません。
「Warning Render options are not set for animations.」と表示されます。(添付のat1.jpを見てください)

私は、Render Settingを添付のat2.jpgのように設定しました。

"Render To:"を"MovieFile"に設定したときは、ムービーとしてレンダリングできるのですが、私はムービーを連番画像としてレンダリングしたいのです。

回避方法をご存知でしたら教えて下さい。

よろしくお願いします。

 

とりあえず、「次回のアップデートで対応する」という回答をフォーラム上でもらった。はたしてそれがいつなのかは謎だが、まあ、待つことにしよう。

 あと、別売り背景セットのインストールは、ほんとになんとかして欲しい。せめて巨大なひとつのファイルまたは分割ファイルでダウンロードするかを選べるようにして欲しいと思った。


▲2スクロール分以上のインストールファイル

まとめ

 まだちょっと触っただけだが、フィギュアと背景のなじみ具合はなかなかのもの。それでいてレンダリングが高速なのがすばらしい。

 少なくとも自作背景を作るところまではやってみたいと思いつつ、今回の覚書を終わる。


  Movie Maker

 画像を使ったリアルな背景とライティング、影をレンダリングできる、 DAZ STUDIO 用プラグイン。

 サンプルとして、3シーンx3アングルの背景が付属している。

 別売りの背景セット(Movie Maker Director Bundle)もあり。


 

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