ポーズ機能が大幅に強化されたDAZ STUDIO1.7がリリース。
▲DAZ STUDIO 1.7
以前は別売りだった、ポージング用プラグイン「pantomime 」(パントマイム)が、標準機能として取り込まれた感じ。右上の人間の影に表示されている緑の点をドラッグすることで、イメージ通りにサクサクポーズを決めることが出来るのだ。
実は私、パントマイムを購入していたのだが、標準装備になるんだったら買わなければよかった。ちくしょう。
この方式は、50万円以上する人体アニメーションソフト「Motion Builder」でも採用されている方式である。順当な進化と言えよう。Poser4あたりからポージング機能をほったらかしにしているPoserとはエライ違いだ。
■インストール
基本的には、以前のバージョンと変わらないのだが、若干手順が違うのでポイントだけ紹介しておこう。基本的な流れは、「DAZ STUDIOをインストール」を参照して欲しい。
「・・・Microsoft Visual C++ 2005・・・」という英文メッセージ。ライブラリが必要だからインストールするけどいいか?というようなことが書いてある。通常はOKをクリック、既にインストール済みなどの理由でインストールされたくない場合はキャンセルを押せば、ライブラリをインストールせずに次のステップに進む。
「To prevent conflicts・・・」という英文メッセージ。以前にインストールした旧バージョンがじゃまだから消すよというような意味だ。「はい」を選ばないとインストールは進まない。
インストールがうまく進み、DAZ STUDIOが起動したなと思ったら、こんな画面が開く。シリアルキー登録画面だ。
▲シリアル番号登録画面
「Click Here to Register Online」をクリックすると、DAZのページが開き、シリアル番号が表示される。(もしかしたら、DAZへのログインが必要かも)
▲DAZサイトで、シリアル番号が表示される
なお、どういう仕掛けか、シリアル番号が表示されたあとに先ほどのシリアル番号登録画面に戻ると、自動的にシリアル番号が入力されている。されてねーよ、という人は手動でコピー&ペーストしよう。
あとは、インタフェースの配置(レイアウト)やスタイル(アイコンなどの見栄え)を選択する画面が出てくる。まあ、とりあえずそのままでNextを押しておけばOK。HexagonふうやCarraraふうなどが選べるようになっている。
▲レイアウト選択 各ウインドウの配置などを選ぶ
▲スタイル選択 アイコンなどの形状を選ぶ
インストール後でもレイアウトとスタイルは変更できるので適当に選んでOKだ。レイアウトはView→Interface Layout→Select Layoutで、スタイルは、View→Interface Style→Select Styleで変更可能だ。
これでインストールは完了、お疲れ様である。
■新機能
強化されたポージング
ポージング機能は、「サクサク動く」「固定したいところを動かないようにするピン機能」という従来の機能に加え、以前のプラグイン、パントマイムのインタフェースが採用された。
▲パントマイムのインタフェース
関節の箇所に緑の点が表示されており、点をドラッグすることで思い通りに動かすことができるのだ。Poserでよくある、思い通りの箇所を選択できなくてキーッとなることはない。
手と頭の影をクリックすると、それぞれのパーツが拡大され、指関節や目玉など細かくポーズ付けすることができる。
最初に見たとき、右下に出てるのはポコチンで、そんなものまでポージングできるようになってるのかすげえなあと思っていたが、実はフィギュア全体を操作するためのものだった。下品な想像をしてすまなかった。
また、足の先をドラッグすると腰が動きについてきてポーズがつけにくいという点が改善されていた。Poserで言うところの「変なねじれ方をしないインバースキネマティクスオンの状態」とも言える、理想的な操作が実現されているのだ。
▲右つま先をドラッグして動かしまくると、腰は固定したままイメージ通りに動いてくれる。
アニメーション用? Puppetter(パペッター)
▲パペッター
まだ使い込んでいないのでイマイチわかっていないが、パペッターという機能が追加されていた。これはPoser7のレイヤードアニメーションみたいな機能なんだろうか。マウスの動きを記録してアニメーション化するなどというようなこともマニュアルに書かれていて、それすげえんじゃないのという雰囲気をかもし出している。
これについては、また後で試してみよう。
マグネットっぽい機能 D-Forms
▲D-Formsで頭をにょーん
これはもしかしたら以前からあった機能かも知れないが、今回初めて気づいたので紹介しておこう。D-Formはきっと、Deform(変形)のシャレた言い回しなんだと思う。使い勝手はPoserのマグネット機能と同じような感じだ。
変形の範囲を複数パーツ(Node)にまたがらせることも、変形後の形状をモーフターゲットにすることも可能。
▲変形させたいパーツを選択してから、Create New D-Formerを選択すると「D-Fromer」(マグネット)が追加される
▲D-Formsの設定画面 「Spawan Morph」で変形後の形状をモーフターゲットに。
ちょっとわかりにくいが、服の破れなどを修正するには充分そうな感じだ。
■まとめ
本当ならPoserに追加して欲しかったような機能が盛り込まれたようなバージョンアップ。イメージどおりに動かないPoserのポージングにイラッとする人は、サクサクイメージどおりに動くDAZ STUDIO1.7を試してみると良いと思う。
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