

イバラガニはタラバガニ科に属しますが、見た目で一番わかりやすいのが全身を覆うトゲの量なんです。タラバガニの甲羅が比較的ツルツルしているのに対し、イバラガニは薔薇のように鋭いトゲがゴツゴツと生えており、その名前の由来にもなっています。体長は約30センチほどで、甲羅だけでも20センチ程度になる大型のカニです。
参考)Wave
色合いにも明確な違いがあります。タラバガニは鮮やかな赤色をしているのに対し、イバラガニは黄金色がかったオレンジ色で、英名では「ゴールデンキングクラブ」と呼ばれているんです。茹でた後もイバラガニは深い赤色になり、トゲ部分がオレンジがかった色合いに変化するため、経験者なら一目で見分けられます。
脚の裏側を見るとさらに判別しやすくなります。イバラガニは全て赤色になっているのに対し、タラバガニは赤と白のハーフカラーという特徴があるんです。この見分け方は脚だけにされた状態でも使えるので、購入時の参考になりますね。
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専門家の間では「イバラガニとタラバガニの味の差はほぼない」と言われていますが、実際に食べ比べると意外な事実が判明します。カニ専門店の社長が両者を食べ比べたところ、イバラガニの方が甘みが強く、濃厚な味わいだったという証言があるんです。
参考)Instagram
身入りと食感についても違いがあります。イバラガニは肉厚でしっかりとした身質を持ち、エビのようにプリッとした食感が特徴です。淡白ながらも強い旨みがあり、ギュッと締まった身の食べ応えがカニ好きにはたまらないと評判なんです。
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ただし、一部では「タラバガニより淡白」という意見もあります。これは調理法によって味の引き出し方が変わるためで、茹でるだけでは旨味が十分に引き出されないことがあるようです。焼きガニにすると旨みが増し、カニの風味と香ばしさが際立つという特性を持っています。
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イバラガニは日本近海では北海道のオホーツク海、特に網走前浜で漁獲されています。水深300メートルから812メートルという深海に生息しており、タラバガニが水深200メートルから300メートル程度に棲むのと比べると、より深い場所に生きているんです。
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近年の漁業技術の進歩により漁獲されるようになった比較的新しいカニで、2024年にはロシア産イバラガニが日本に大量流入したという報道がありました。これはウクライナ情勢によりアメリカがロシア産のカニを輸入禁止にした影響で、その分が日本市場に多く入るようになったためです。
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漁獲量はタラバガニと比べると少なく、市場にほとんど流通しない希少性があります。北海道内での消費が大半で、地元でも「幻のカニ」として扱われることがあるんです。旬の時期は1月から5月、そして9月から10月とされています。
参考)北海道羅臼産の幻のカニ!イバラタラバガニ
海外からの参考情報として、北海道水産物のウェブサイトではオホーツク海の新鮮なイバラガニについて詳しい情報が掲載されています。
価格面ではイバラガニに大きなメリットがあります。東京・上野のアメ横商店街では、タラバガニが1キロあたり1万円前後だったのに対し、イバラガニは3割ほど安い7千円前後で販売されていました。オンラインショップでも同様の価格差が見られ、タラバガニより安く、遜色のない味わいに顧客の反応も上々だったといいます。
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なぜこれほど価格差があるのかというと、知名度の低さが主な理由です。専門家が「味の差はほぼない」と認めているにもかかわらず、消費者の間でイバラガニの認知度が低いため、値段が控えめに設定されているんです。
参考)https://www.siretoko.com/ibara.htm
購入時には身入りの良さを確認することが重要です。ぎっしり詰まった身入りの良いカニだけを選別して販売している業者を選ぶと失敗が少なくなります。また、エアブラスト凍結という技法を採用している商品は、解凍時のドリップ流出を防いでボソボソとなりづらく、茹で上げ直後と変わらないぷりぷりの身を楽しめるという特徴があるんです。
イバラガニは既にボイルされた状態で販売されることが多いため、解凍後そのまま食べられます。解凍方法は冷蔵庫で12時間程度自然解凍するのが基本で、8割程度の解凍に留めると旨味が失われずに済むんです。
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焼きガニにすると旨みが増し、香ばしさが食欲をそそる豪快な一品になります。殻ごと焼くことでカニの風味が凝縮され、そのまま食べるよりも一層美味しく感じられるという意見が多いんです。アルミホイルを敷いた焼き網やホットプレートで焼くのがおすすめで、殻を下にして焼くと身が崩れにくくなります。
カニ鍋も人気の調理法です。白だしを使ったカニ鍋では、白菜、ねぎ、しめじ、えのき、豆腐と一緒に弱火で5分ほど煮込み、ポン酢醤油で食べるとさっぱりと楽しめます。また、鉄砲汁のように味噌仕立ての汁物にすると、カニの出汁が効いた濃厚な味わいを堪能できるんです。
刺身や氷水でしゃぶしゃぶする食べ方もあります。活けのイバラガニモドキを氷水でしゃぶしゃぶすると、繊維が膨らんでぷりぷりの食感になり、不思議な食感と旨味を楽しめます。身入りが良く食べ応えもあるので、様々なアレンジ料理に挑戦できるのがイバラガニの魅力なんですね。
参考)イバラガニモドキの刺身は「超高級レアかにかま」みたいな味でし…
料理のレシピについては、白だしで作るカニ鍋のような具体的な作り方を参考にすると失敗が少なくなります。
市場に行って、お安い蟹をゲットできたら言うことなし!ですが、
混んでるのが苦手…
意外と、安くなかったらヤダな…
というあなたは、通販カニをチェックしてみると良いかも。
↓ 実際、かにしゃぶ食べてみました。
↓ 四大カニ食べ比べてみました。

通販カニは、新鮮な状態で北海道から空輸されてきます。
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北海道の毛ガニの甲羅盛り
甲羅に、カニミソと身がみっちり。食べ終えたらカリカリに炙って、甲羅酒に。
