

加能ガニは、石川県で水揚げされるズワイガニのうち、甲羅幅9cm以上という厳格な基準をクリアしたオスのズワイガニだけに付けられる名称です。この名前は、石川県の「加賀」と「能登」から1文字ずつ取って命名され、平成18年に県内の漁協が統合されたことをきっかけに誕生したブランドなんです。
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加能ガニの最大の魅力は、太い脚にぎっしりと詰まった甘みの強い身と、濃厚なカニ味噌にあります。他の水域で獲れたズワイガニと比べても、柔らかく繊細な脚肉の食感は格別で、漁師が品質に自信があるものだけに水揚げ漁港の名前を刻印した青いタグを付けて市場へ出荷しています。この青タグは、石川県産の証明として消費者にとって信頼の目印になっているわけです。
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さらに2021年からは、加能ガニの中でも最高峰ランクとして「輝(かがやき)」というブランドが新設されました。重量1.5kg以上、甲羅幅14.5cm以上、全ての脚が揃っているなど、全国トップクラスの厳しい基準を満たしたものだけが認定され、初競りでは500万円という驚異的な値が付いたこともあるんです。
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香箱ガニは、石川県で水揚げされるズワイガニのメスの呼び名で、加能ガニと比べて小ぶりなのが特徴です。「香箱」という名前は、香木や香道具などを納める小さな箱「こうばこ」に由来しており、丸みを帯びたカニの甲羅の形がその香箱に似ていることから名付けられました。
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香箱ガニの一番の魅力は、メスにしかない内子(卵巣の部分)と外子(卵の部分)を楽しめることです。内子は濃厚な味わいとまろやかさが特徴で、とろけるような食感がたまりません。一方、外子はプチプチとした歯触りが心地よく、独特の食感を楽しめるんです。脚はオスほど太くはありませんが、身が締まっていて味わい深く、カニ味噌も濃厚でクリーミーな舌触りを堪能できます。
価格面では、香箱ガニは加能ガニに比べて安価で、1杯800円から2500円ほどと手頃な値段で購入できます。そのため地元で消化されることが多く、県外にはあまり出回らないという特徴もあるんです。
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加能ガニと香箱ガニでは、漁期が大きく異なります。加能ガニの漁期は11月6日から翌年3月20日頃までと約4か月半あるのに対し、香箱ガニは11月6日から12月29日までの約2か月間のみという短さなんです。
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この解禁日の11月6日は「立冬(りっとう)」にあたることから選ばれたという説が有力です。ただし、海が時化(しけ)の場合は出漁できないため、2024年の初セリは天候不良の影響で11月8日に開催されるなど、毎年の状況によって初水揚げのタイミングは変わってきます。
香箱ガニの漁期が極端に短い理由は、資源保護の観点からなんです。香箱ガニは冬の初めに産卵期を迎えるため、卵を持つメスを乱獲すると翌年以降のカニが減ってしまいます。各県では約2か月間だけ漁が許可されており、福井県では2013年から「56日間」と明確に定められているんです。そのため「冬の味覚の女王」とも呼ばれる希少性の高いカニなんですよ。
11月上旬から12月末までの限定期間は、加能ガニと香箱ガニの両方を楽しめる貴重な時期なので、この時期に石川県を訪れる観光客で料理店は連日賑わっています。
加能ガニと香箱ガニでは、見た目のサイズが全く違うため、同じズワイガニとは思えないほどです。加能ガニはオスのズワイガニで、甲羅幅9cm以上という基準があり、太い脚にはぎっしりと身が詰まっているのが特徴なんです。一方、香箱ガニはメスで非常に小ぶり、加能ガニの半分程度のサイズしかありません。
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身入りの違いも顕著で、加能ガニは太い脚を割ると溢れそうなくらいに身がぎっしり詰まっており、食べ応えが抜群です。特に甲羅幅12cm以上の大きなサイズになると、その身の量と質は格別なんです。
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香箱ガニの脚は細く、身の量ではオスに劣りますが、身が締まっていて味わい深いという特徴があります。ただし香箱ガニの真価は、脚の身ではなく、甲羅の中に抱える内子と外子、そしてカニ味噌にあるんです。内子は卵巣の部分で、濃厚でクリーミーな味わいが魅力、外子は卵の部分でプチプチとした食感を楽しめます。
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このように、加能ガニは「身の量と質」、香箱ガニは「内子・外子の味わい」という、それぞれ異なる魅力を持っているわけです。
加能ガニを選ぶ際の最大のポイントは、青いタグの有無です。このタグには「加能ガニ」の名称が表に、裏には水揚げ漁港の名前が刻印されており、石川県産である証明になります。タグ付きの加能ガニは、甲羅幅9cm以上で身入りが良いものだけが認定されるため、品質の保証になっているんです。
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さらに最高級ブランド「輝」に認定された加能ガニには、石川の伝統工芸・丸谷焼で作られた特別なタグが付けられます。輝の認定条件は、重量1.5kg以上、甲羅幅14.5cm以上、全ての脚が欠損していない、甲羅が硬く身が詰まっている、といった厳しい基準があります。
香箱ガニの選び方については、メスの最高級ブランドとして「輝姫(かがやきひめ)」が存在します。香箱ガニは小ぶりなため、見た目で品質を判断するよりも、信頼できる店舗や市場で購入することが重要です。
参考)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000088156.html
タグ付きのカニは産地やサイズの証明にはなりますが、鮮度によっても味は大きく変わるため、タグだけで判断せず、購入時期や店舗の信頼性も考慮する必要があります。特に、加能ガニは日帰り漁のため鮮度が抜群という特徴があり、これも美味しさの秘訣なんです。
参考)https://marutsu.jp/blogs/news/tag
加能ガニの価格は、サイズや時期によって大きく変動します。近江町市場などの小売店では、1杯2000円から2万7000円ほどの価格帯で販売されており、例年並みの値段となっています。通販サイトでは、活加能ガニ700gが71,000円(ふるさと納税)、1kgが160,000円(ふるさと納税)という高額な値段設定になっているものもあります。ただし、産直通販サイトでは1kgあたり約20,000円程度と、一般的な通販サイトよりもお買い得な価格で購入できる場合もあるんです。
参考)漁師さん直送市場【家庭用】
香箱ガニは、加能ガニに比べてかなり手頃な価格で、1杯800円から2500円ほどで購入できます。2024年の相場では、例年より2割ほど安く買い求めやすい価格になっていたという報告もあります。
お買い得な購入時期については、天候が大きく影響します。漁に出られる日が多ければたくさん獲れるため、需要と供給のバランスで価格が下がる傾向にあります。ただし、天候が悪くて1週間に1回しか出漁できない場合は高値が続くことになるんです。例年、解禁直後の11月はお買い得ですが、12月の注文からは年末にかけてどんどん値段が上がっていく傾向があります。
最高級ブランド「輝」は、2021年の初競りで500万円という天文学的な値段が付いたこともあり、一般消費者が購入できる価格帯ではありませんが、競り落とした旅館などで宿泊客に振る舞われることがあります。
加能ガニの食べ方で特におすすめなのが、刺身と焼きガニです。刺身は鮮度が良くなければ食べられない贅沢な調理法で、透明感のある身は濃厚な甘さを存分に感じられます。脚の太さによって味や触感が変わるため、大きな加能ガニを刺身で食べると、その違いをより楽しめるんです。
焼きガニは、火を入れることで加能ガニの甘みが増すのが特徴です。身にカニ味噌をつけていただく瞬間は、まさに至福の時間で、こうばしい香りと凝縮された甘みを堪能できます。また、甲羅に酒を入れてカニ味噌を溶かして一緒に飲む「甲羅酒」もおすすめの楽しみ方なんです。
香箱ガニの食べ方は、茹でてそのまま食べるのがシンプルで美味しいです。茹で方は、大きめの鍋に水3リットルと塩大さじ5〜6を入れ、甲羅を下にしてカニを入れ、強火で沸騰させてから約15〜20分茹でれば完成です。酢醤油やポン酢につけて食べるのが定番で、酢の酸味と香箱ガニの甘さがよく合います。
参考)石川の冬の味覚!香箱ガニのさばき方とおいしい食べ方 - たべ…
内子と外子の楽しみ方にもコツがあります。外子はしょうゆ漬けにするのがおすすめで、しょうゆ・酒・みりんを1:1:2で混ぜた液に一晩漬けておくと、ごはんのお供に最高なんです。内子は、甘みのある濃厚な味わいを活かして、カニ味噌とあえて食べたり、味噌汁に溶いたり、炊き込みご飯の具に使っても美味しいです。
参考)セコガニはゆでが最強?濃厚なカニの旨みが楽しめるおすすめの食…
香箱ガニの味噌汁も、カニの出汁がたっぷり出る定番レシピです。生のセコガニを使って、甲羅の真ん中から半分に切り、水を張った鍋で中火にかけてアクを取りながら煮て、赤くなったら味噌と和風だしを入れて完成という簡単な調理法で、小ぶりな香箱ガニならではの楽しみ方なんです。
<参考リンク>
石川県漁協による加能ガニ最高峰「輝」の詳細情報
JFいしかわ - 加能ガニ最高峰「輝」
加能ガニと香箱ガニの違いや特徴を解説した金沢観光協会の記事
【保存版】「なぜ金沢のカニは旨いのか?」美味しい食べ方も紹介 - 金沢市観光協会
香箱ガニの調理法と食べ方を詳しく紹介した専門サイト
香箱ガニ・セコガニとは?外子や内子の絶品料理から解禁日まで解説 - まつ美し
市場に行って、お安い蟹をゲットできたら言うことなし!ですが、
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甲羅に、カニミソと身がみっちり。食べ終えたらカリカリに炙って、甲羅酒に。
