

日本海側の主要産地では、ズワイガニの解禁日が毎年11月6日と法律で厳格に定められています。この日付は農林水産省の省令に基づいており、資源保護の観点から設定されたものなんです。
解禁日である11月6日は「立冬」とほぼ重なることが多く、冬の始まりとカニのシーズン到来を関連付けやすいという意味も込められているそうです。漁船は11月5日の夜に出港し、11月6日午前0時ちょうどに一斉に漁獲網を投入するという徹底ぶりで、この瞬間は産地の風物詩となっています。
参考)【2025年9月更新】松葉ガニの解禁日は?初物を買う方法やイ…
山陰地方では「松葉ガニ」、福井県では「越前ガニ」、石川県では「加能ガニ」、京都府の間人では「間人ガニ」と、地域ごとに異なるブランド名で呼ばれますが、すべて同じ本ズワイガニのオスで解禁日も同一です。漁期は翌年3月20日まで続きますが、メスのセコガニや香箱ガニは資源保護のため12月末または1月10日までと短くなっています。
参考)https://marutsu.jp/blogs/news/kaikin2023_matsuba
石川県のブランド蟹「加能ガニ」の詳細情報(松さき公式サイト)
紅ズワイガニの解禁日は9月1日で、本ズワイガニより約2ヶ月早くカニシーズンが始まるのが大きな特徴です。この解禁日も法律で定められており、条例変更がない限り毎年同じ日付となっています。
産地によって漁期の終了時期が異なり、鳥取県境港では翌年6月末まで(禁漁期間はわずか2ヶ月)、兵庫県香住港や富山県富山湾では5月末まで、新潟県糸魚川では3月から12月末まで漁が行われます。この長い漁期により、紅ズワイガニはほぼ通年で楽しめる貴重な存在なんです。
福井県の越前町では「越前紅ズワイガニ」として品質管理を徹底しており、専用のタグを付けてブランド化を図っています。解禁フェア期間中は町内の飲食店や宿泊施設で特別メニューが提供され、9月から11月初旬まで地域が"紅色"に染まる光景が見られます。
参考)302 Found
鳥取境港の紅ズワイガニ解禁情報(カニ専門店マルツ)
北海道で水揚げされる毛ガニは、産地によって漁期が細かく分かれており、1年を通じて美味しい毛ガニが楽しめる仕組みになっています。オホーツク海沿岸(網走・稚内など)は3~6月、噴火湾は7~8月、根室沖は9~12月、日高沖は12~2月と、リレー形式で漁期が設定されているんです。
花咲ガニは北海道の根室と釧路でしか漁獲されない希少種で、解禁日は産地により異なりますが、釧路では3~7月、根室では7~9月が漁期となります。漁獲量も制限されており、「幻のカニ」とも呼ばれる貴重な存在です。根室市では毎年8月に「かに祭り」が開催され、花咲ガニを堪能できます。
参考)花咲ガニの旬はいつ?最高に美味しく味わうお取り寄せガイド
タラバガニの旬は年2回あり、4~6月の流氷明け時期と11~2月の脱皮後で、それぞれ甘みの強さや身の詰まり具合が異なります。タラバガニは水温12℃以下の寒い海域にしか生息しないため、日本国内では北海道のみで水揚げされています。
参考)北海道のカニの旬を解説!北海道でカニ食べるならどこがいい?カ…
カニの旬と産地別特徴(虎ノ門市場コラム)
農林水産省の省令により、日本海は3つの海域に分けて禁漁期間が設定されており、地域によって解禁日が大きく異なります。
海域A(島根~富山の日本海沖)では3月21日~11月5日が禁漁期間で、11月6日に解禁となります。海域B(新潟~青森の日本海沖)では6月1日~9月30日が禁漁期間で、10月1日が解禁日です。海域C(北海道の日本海沖)では5月1日~10月31日が禁漁期間となっており、11月1日に解禁されます。
新潟県より北の海域では、本ズワイガニはオスとメスともに10月1日解禁で、翌年5月31日まで漁が続きます。この海域では山陰地方のようなブランド名は少なく、「ズワイガニ」「メガニ」といった呼称が使われています。
この海域別の規制は、1960年代から続く乱獲・混獲による資源減少を防ぐために導入されたもので、現在も厳格に運用されています。
各産地では解禁日に合わせて、地域の魅力を発信する特色あるイベントが数多く開催されています。
福井県坂井市の「三国湊かに祭り」では、解禁直後の越前ガニを特別価格で販売するほか、セイコガニを丸ごと1杯使った味噌汁を2日間で2,500食限定提供するなど、贅沢な企画が人気です。地元飲食店が集結する「三国湊グルメ横丁」も同時開催され、カニ以外の地元グルメも楽しめます。
参考)三国湊かに祭り2025
兵庫県新温泉町の「浜坂みなとカニ祭り」は、松葉ガニの解禁に合わせて毎年11月中旬に開催される恒例イベントで、大釜で一気にゆで上げた新鮮なセコカニの格安販売や、かにソムリエによる実演調理が目玉企画です。麒麟獅子舞や地元小中学校によるパフォーマンスも行われ、家族連れで賑わいます。
参考)浜坂漁港で広がる旬のカニと海の幸 「第38回 浜坂みなとカニ…
鳥取県の「鳥取かにフェスタ」は鳥取漁港(賀露港)で11月上旬~中旬に開催され、松葉ガニの販売やカニ汁の無料サービス、ゲームコーナーなど多彩な内容となっています。鳥取では初競りで「五輝星(いつきぼし)」と呼ばれる最高級松葉ガニが過去に500万円で落札され、ギネス世界記録に登録されたことでも知られています。
福井県坂井市「三国湊かに祭り」公式情報
メスのズワイガニは、オスに比べて漁期が極端に短く設定されており、資源保護の観点から年々厳しくなっています。
石川県の「香箱ガニ」や福井県の「セイコガニ」は、11月6日に解禁されるものの、漁期は12月末または1月10日までのわずか56日間程度しかありません。2013年からはさらに解禁時期が短縮され、以前よりも入手困難な「幻の味覚」となってしまいました。
参考)福井のカニ解禁日2024年いつ?越前がにの疑問にすべてお答え…
メスガニは体が小さく可食部分も少ないですが、コクのあるカニ味噌と内子(卵巣)、プチプチとした食感の外子(卵)が三位一体となった独特の美味しさがあります。価格もオスに比べて安価なため地元で消費されることが多く、県外にはあまり出回らない地域限定グルメとなっています。
金沢では香箱ガニを6杯も使った贅沢な「香箱600%どんぶり」を提供する店もあり、短い期間限定の看板メニューとして注目を集めています。この短い漁期こそが、メスガニの希少価値と人気を高めている要因なんです。
市場に行って、お安い蟹をゲットできたら言うことなし!ですが、
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↓ 実際、かにしゃぶ食べてみました。
↓ 四大カニ食べ比べてみました。

通販カニは、新鮮な状態で北海道から空輸されてきます。
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北海道の毛ガニの甲羅盛り
甲羅に、カニミソと身がみっちり。食べ終えたらカリカリに炙って、甲羅酒に。
