

蟹の内子は、雌ガニの甲羅内部にある未成熟な卵巣部分を指します。生の状態では濃い紫色をしていますが、茹でることで鮮やかなオレンジ色に変化するのが特徴です。この内子は、雲丹のような芳醇な甘味と蟹の風味を併せ持ち、北海道でもなかなかお目にかかれない逸品として知られています。
参考)内子と外子【網走の海産物】牛渡水産
内子と外子の大きな違いは成熟度にあります。内子が未成熟な卵巣であるのに対し、外子は成熟した卵を指します。外子は成熟度合いによって色が変化し、最初はオレンジ色だったものが茹でると茶色になり、孵化が近づくほどに黒っぽくなっていきます。食感も異なり、外子がプチプチとした食感なのに対し、内子はコリコリとした独特の食感を持っています。
参考)🦀紊ゃjapan
特に貴重なのが、いばらがにの内子です。1尾から採取できる量がごくわずかで、市場でも超高額で取引されるため、世の中でお目にかかれることはほぼありません。採取する際に色味が悪いものや張りの悪いものは外していくため、製品として残るのはなんと2%前後という極めて少ない割合になります。
内子を楽しめる代表的な蟹は、ズワイガニのメスです。水揚げされる場所によって呼び名が異なり、兵庫ではセコガニ、京都ではコッペガニ、鳥取ではセコガニや親ガニ、北陸では香箱ガニと呼ばれています。これらはすべて同じズワイガニのメスを指しており、体はオスに比べて小さいものの、内子と外子が楽しめる貴重な存在です。
参考)カニの内子・外子って何?雄雌の見分け方、旬の時期も解説します…
お魚図鑑では、セコガニの詳細な生態情報が掲載されています。
日本海側の産地では、それぞれ特色のあるブランド蟹が水揚げされます。丹後地方ではコッペガニと呼ばれて親しまれており、オスが松葉蟹や間人蟹として腕にタグが付けられ高値で取引されるのに対し、セコガニはオスに比べ体が小さくトロ箱単位で競られるため、一匹の価格も安くお求めやすい蟹といえます。
参考)セコガニの産地直送(セイコガニ・親蟹・香箱ガニ) 【かに通販…
漁期の制限も重要なポイントです。雌のズワイガニは資源保護の観点から、漁ができる期間は解禁日の11月6日から年末までと約2ヶ月間しかありません。この短い期間にしか味わえないため、特に貴重な蟹として扱われています。石川県では自主規制のため12月29日までとさらに短い期間に設定されています。
参考)ズワイガニ漁が解禁!
蟹の内子には豊富な栄養素が含まれています。福井県の調査データによると、ズワイガニのメスの内卵(生)100gあたり、エネルギーは193kcal、タンパク質は30.1g、脂質は8.0gとなっており、高タンパク質で比較的低カロリーな食材です。茹でた状態では、エネルギー203kcal、タンパク質25.4g、脂質8.4gと若干変化します。
参考)https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/021115/eiyouseibun_d/fil/23.pdf
ミネラル類も豊富に含まれています。内卵(生)には、鉄が1.0mg、亜鉛が1.4mg、カリウムが140mg含まれており、茹でることで鉄は3.8mg、亜鉛は3.9mgと増加する傾向があります。特にレチノール(ビタミンA)が含まれているのもメスの卵の特徴です。
ズワイガニ - 福井県の栄養成分表には詳細なデータが掲載されています。
蟹本体の身にも健康に良い栄養素が豊富です。タンパク質は血液、皮膚、筋肉、内臓などを構成するための重要な栄養素で、体内で分解されアミノ酸に変わり、細菌やウイルスと戦う役割も担っています。蟹は低カロリー高タンパク質の食材として、健康的な食生活に最適といえます。
内子の下処理は丁寧に行うことが美味しさを引き出すポイントです。温度管理とスピードが最も重要で、買付から採取までの温度管理と迅速な取扱いに気をかける必要があります。蟹の内子・外子は非常にデリケートで、温度管理や扱い方が悪ければすぐに溶けてしまったり品質が落ちてしまいます。
新鮮な内子を見分けるポイントは、色合いと張りの良さです。採取する際に色味が悪いものや張りの悪いものは除外し、色合、質ともに最高品質の内子のみを選別します。生の内子は濃い紫色をしており、茹でると鮮やかなオレンジ色に変化するのが新鮮な証拠です。
茹でる際は、まず蟹をさばいて内子を取り出します。甲羅にかにみそと内子があれば取り出しておき、口の部分に付いている内子やみそも丁寧に回収します。内子を取り出す際は、スプーンなどを使うと効率的に取り出せます。取り出した内子は、そのまま食べるか、塩漬けや醤油漬けなどの加工に使用します。
参考)贅沢な味わい! セコガニの身の取り方のレシピ動画・作り方
鮮度の良い茹でセコガニを選ぶ際のポイントとして、茹で上げる店舗によって味が全く異なることを知っておくべきです。これは茹で上げる前の下処理と塩加減、茹で方、茹で上げた後の後処理などによって微妙に味が変わるためです。料理人が厨房で丁寧に湯がきあげたものを選ぶと、安定した品質の内子を楽しめます。
内子を含む蟹の冷凍保存には特別な注意が必要です。殻が付いたまま冷凍すると、保存中に身が乾燥しやすいため、低温保管したり保存期間を短くするなど品質管理に注意する必要があります。丸ごと冷凍する場合は、冷凍後に氷を付着させてグレージング処理を行うか、ラップ等で隙間なく包装する方法が推奨されます。
参考)急速冷凍で加工した食品のことなら食品冷凍情報サイト「おいしい…
茹でた内子の保存方法としては、袋に入れて脱気包装するのが効果的です。ただし脱気をすると袋が破れる場合があるので注意が必要です。冷凍後はラップや包装材で隙間なく包んで保存することで、品質の劣化を防げます。
解凍する際は、冷蔵庫で半日から1日かけてゆっくり解凍するのが基本です。急速な解凍は風味を損なう原因になるため避けましょう。解凍後は生ものですので、すぐにお召し上がりいただくことをおすすめします。冷凍保存の賞味期限は要冷凍−18℃以下で保管した場合ですが、なるべく早めに食べきるのが望ましいです。
参考)タラバ蟹内子 瓶詰80g【冷凍】
セコガニの販売期間も限られています。漁期は11月6日から年末までなので、それまでは茹でたてを冷ましてそのまま冷蔵便で送られてきますが、元旦以降にお届けを希望される場合は一旦冷凍したものとなります。この冷凍保存されたセコガニの在庫が尽きるまで販売されるため、注文は早めにするのがポイントです。
内子を使った定番料理として、カニ味噌と和える食べ方があります。内子の凝縮した旨みとクリーミーな味わいに、カニ味噌の濃厚で独特な風味が絶妙にマッチします。そのまま食べても十分美味しいですが、日本酒との相性が抜群で、酒の肴として最高の一品になります。
参考)セコガニを堪能できるおすすめの食べ方5選。部位ごとの特徴も解…
味噌汁に内子を入れるのも産地で定番の食べ方です。内子や外子も丸ごと入れて贅沢に味わうことができ、5分ほど煮だすとセコガニの殻からだしが出て深い味わいになります。作り方は簡単で、甲羅を縦半分に切ったセコガニを沸騰した状態で10分ほど茹で、火が通ったら味噌と顆粒和風だしを入れて、弱火でひと煮立ちしたら完成です。アクをこまめに取り除くことが美味しく仕上げるポイントです。
参考)セコガニの食べ方と茹で方!外子や内子・味噌汁などの鉄板レシピ…
炊き込みご飯の具にするのもおすすめの調理法です。内子の甘みのある濃厚な味わいが、ご飯全体に広がり、カニの風味を存分に楽しめます。材料は米3合、セコガニ3杯(2杯でも十分)、酒と薄口醤油各大さじ2、みりん大さじ1、昆布1枚で、お米を研いだ後に調味料とセコガニ、昆布を入れて炊くだけです。youtube
塩漬けにすると保存も利き、極上の珍味として楽しめます。作り方はガーゼなどで内子を包み、周りに塩を付け、重石をのせます。内子がドロドロになるぐらいまで塩が染み込めば完成で、時間の目安は8時間ほどです。ご飯のお供にも、お酒のあてにも最高の味わいになります。
参考)内子と外子の美味しい食べ方
醤油漬けも人気の調理法です。まず内子を流水で軽く洗い汚れを取り除き、臭みを抑えるため軽く塩を振って下処理します。鍋に醤油、みりん、酒を混ぜた漬けダレを作り加熱してアルコールを飛ばし、冷ました後に内子を漬け込みます。冷蔵庫で1日から数日間寝かせることで、味がしっかりと染み込みます。比率は醤油:みりん:酒を3:2:2の甘目の味付けにするのがおすすめです。
参考)タラバガニの外子の醬油漬けを作る~絶品珍味の作り方
贅沢な味わい!セコガニの身の取り方のレシピ動画・作り方 | DELISH KITCHENでは、動画で詳しい調理手順を確認できます。
カニの親子パスタという独創的な料理もあります。かにみそと内子・外子を混ぜ、パスタのソースとして使います。かにの身を入れるとカニの親子パスタとなり、内子の濃厚な味わいとプチプチした外子の食感が楽しめる贅沢な一品になります。
外子の醤油漬けと一緒に食べるのも定番の組み合わせです。外子はしょうゆ:酒:みりんを1:1:2で混ぜた液に一晩漬けておくと、ごはんにのせて食べるとその歯ごたえと濃厚な味でご飯が止まらなくなります。内子と外子、カニ味噌の三重奏の味わいが、セコガニならではの醍醐味です。
内子を甲羅盛りにして提供する方法も人気があります。甲羅の中に身、内子、外子、カニ味噌を美しく盛り付けることで、見た目も華やかな一品料理が完成します。通販でも甲羅盛りとして販売されており、袋を開けてお皿に出すだけで手軽に楽しめます。
参考)カニの卵(内子・外子)が絶品!身も卵も食べられるせいこがにの…
人: 参考リンクをすべて削除して。構造はそのまま。
これらの情報をもとに、記事を作成いたします。
市場に行って、お安い蟹をゲットできたら言うことなし!ですが、
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北海道の毛ガニの甲羅盛り
甲羅に、カニミソと身がみっちり。食べ終えたらカリカリに炙って、甲羅酒に。
