

松葉蟹とベニズワイガニは、生の状態での色に明確な違いがあるんです。松葉蟹は加熱前には黄褐色または褐色の甲羅をしていますが、紅ズワイガニは生きている状態でもすでに鮮やかな赤色をしているという特徴があります。
加熱するとどちらも赤くなるため、ボイル済みのカニだと見分けがつきにくくなってしまうんですね。そんな時は裏返してお腹の色を確認してみてください。紅ズワイガニはお腹まで赤いのに対し、松葉蟹のお腹は白っぽい色をしているので、これで簡単に判別できます。
殻の硬さにも違いがあります。松葉蟹は脱皮から半年ほどで殻が硬くなるのに対して、紅ズワイガニは成熟しても松葉蟹と比べて殻が柔らかい傾向があるんです。実際に触ってみると、その違いがよく分かりますよ。
松葉ガニvs紅ズワイガニ|味や値段、シーズンなど違いを徹底比較 - 松葉がに専門店 まつだ
松葉蟹には、カニビルと呼ばれるヒルの卵が殻についていることが多いというのも特徴の一つです。黒い粒が多く付いているということは脱皮してから時間が経っている証明でもあるので、成長した美味しいカニを見極めるポイントにもなっているんですよ。
両者の生息環境には大きな違いがあります。松葉蟹は水深300~500mの海域に生息しているのに対し、紅ズワイガニは水深800~2000mという、はるかに深い深海に生息しているんです。
紅ズワイガニは水深400~2700mに広く分布し、分布の中心は1000~2000mとされています。このように紅ズワイガニの方が深い場所に生息しているため、漁獲方法も異なり、そのほとんどが籠漁で漁獲されているんですよ。
参考)ベニズワイガニとズワイガニの違いとは 見た目や生息する水深だ…
生息域の深さの違いは、それぞれのカニの身質や味わいにも影響を与えています。深海という厳しい環境で育つ紅ズワイガニは、松葉蟹とは異なる独特の特徴を持っているんです。
味わいの違いは、カニ好きにとって最も重要なポイントですよね。松葉蟹は身入りが良く、どっしりとした食べ応えがあり、味が上品という特徴があります。一方、紅ズワイガニは甘みが強くてジューシーなんですが、水分量が多いという特徴があるんです。
参考)「松葉ガニに比べても香住ガニ(紅ズワイガニ)の美味しさは遜色…
紅ズワイガニと松葉蟹の一番の違いは水分量なんですよ。紅ズワイガニは水分が多いため、カニ刺にすると味がぼやけてしまったり、焼きガニではパサつきやすくなってしまう傾向があります。
カニらしいカニの味という点では、紅ズワイガニの方が濃厚な風味があるという意見もあるんです。どちらが優れているというわけではなく、それぞれに違った魅力があるので、好みによって選ぶのが良いでしょう。
松葉ガニに比べても香住ガニ(紅ズワイガニ)の美味しさは引けを取らない - 佳泉郷井づつや
松葉蟹はいろんな調理方法に向いている万能さがありますが、紅ズワイガニは特にボイルしてそのまま食べる方法が専門店でも一番おすすめされているんですよ。
価格には驚くほどの差があります。松葉蟹は1匹12,000円~28,000円という高級価格帯なのに対し、紅ズワイガニは1匹1,000円~4,000円と、約10倍もの価格差があるんです。
この価格差は、紅ズワイガニの味が劣っているからではないんですよ。最大の理由は、紅ズワイガニが松葉蟹より身入りが少ない上に水分を多く含んでいるため日持ちしないという点なんです。
紅ズワイガニは鮮度維持が難しく、死後の劣化が非常に早い種類のカニなんです。そのため、流通や保存のコストがかかり、またリスクも高いことから、松葉蟹ほどの高値では取引されないという背景があるんですよ。
また、紅ズワイガニの方が漁期が長く漁獲量が多いため、比較的安価になっているという側面もあります。鳥取県境港では紅ズワイガニの水揚げ量が全国一位を誇り、豊富な供給量も価格に影響しているんです。
旬の時期と漁期にも明確な違いがあるんです。松葉蟹の漁期は毎年11月6日から翌年3月20日までと定められており、この期間外では基本的に販売されません。最も美味しく食べられる旬のシーズンは11月から翌年2月です。
参考)https://matsubishi.online/blogs/article/matsuba-gani
一方、紅ズワイガニは産地によって漁期が異なるため、年間を通して流通しているんですよ。鳥取県や兵庫県では9月から翌年6月、北海道では3月から8月、新潟県では3月から12月と、各地で漁期が設定されています。
紅ズワイガニの旬は11月から翌年2月とされています。紅ズワイガニの身は水分を多く含んでおり鮮度が落ちやすいため、気温の低い冬の方が鮮度を保ちやすいからなんです。
漁期の長さの違いは、資源保護の観点から設定されています。松葉蟹は「今しか味わえない」特別な魅力を持つ冬季限定の高級食材として、厳密に漁獲量やサイズの規制が遵守されているんですよ。
参考)https://sanchoku-mall.com/blogs/column/matsuba_zuwai
松葉蟹を選ぶ際は、殻を押してみて水が出てくるものは避けてください。水が出てくるカニは脱皮したばかりで身入りも少ない証拠なんです。また、黒い粒(カニビル)がついているものは脱皮してから時間が経っている証明でもあり、成長した美味しいカニを見極めるポイントになります。
紅ズワイガニを選ぶ際は、殻の固さがポイントになります。紅ズワイガニは松葉蟹と比べると殻が柔らかい種類のカニですが、脱皮後にだんだんと殻が固くなる特徴があるんです。お腹の部分を実際に触ってみて判断するのが良いですよ。
お腹の部分が柔らかく、殻を押すと水が出てくる紅ズワイガニはみそが流れており、身入りも良くない傾向があるので要注意です。みそが流れるのを防ぐため、紅ズワイガニはお腹を上にして店頭に並べる場合が多いという点も覚えておくと良いでしょう。
すべてのカニに共通する選び方のコツは、活きている状態で裏返してお腹の硬さをチェックすることなんです。脱皮したてのカニは水っぽく旨味が少なく、脱皮を繰り返した堅蟹は栄養をたっぷり蓄え身がぎっしりとして美味しいという特徴があります。
紅ズワイガニの選び方をカニ専門店のプロが解説 - 松葉がに専門店 まつだ
紅ズワイガニを安く買いたい方は、9月から11月か1月中旬以降に買うと良いですよ。年末年始にかけて値段が高くなる傾向があるため、この時期を避けるのがお得なんです。
カニは低カロリー高タンパクな食材として知られています。ズワイガニのカロリーは100gあたり59kcalで、180g(1杯600gの可食部)で106kcalという低カロリーなんです。
栄養成分としては、タンパク質が豊富に含まれており、180gで25.02gものタンパク質が摂取できます。一方で脂質は0.72gと非常に少なく、炭水化物も0.18gとほぼ含まれていないため、ダイエット中の方にも適した食材と言えるでしょう。
ビタミン・ミネラルではセレンとビタミンB12の成分が多く含まれているのが特徴です。ズワイガニは他のカニと比べて、カルシウム、ビタミンB1、B2、ナイアシンが多く含まれているという点も注目ですよ。
カニに含まれる赤色色素の「アスタキサンチン」は、強力な抗酸化作用を持つ成分として知られています。茹でると殻の色が赤色になるのは、このアスタキサンチンの影響なんです。
参考)ズワイガニ(松葉ガニ・越前ガニ)と紅ズワイガニ(香住ガニ)の…
高タンパク低脂質という特性から、筋肉の維持や増強を目指す方にも適していますし、健康的な食生活を送りたい方にもおすすめの食材なんですよ。
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松葉蟹は身入りが良くいろんな調理方法に向いているのが魅力です。個人的におすすめなのは、松葉蟹のお刺身に味噌を和えた食べ方で、大切な食事会の主役の料理となること間違いなしなんですよ。
参考)https://matsubishi.online/blogs/article/oishii-kani
蒸し料理も絶品で、蟹を殻のまま蒸すと風味が閉じ込められ、身がふっくら仕上がります。大きめの鍋に水を張り、蒸し器の上に蟹を置いて約15~20分蒸すだけで、プロ並みの仕上がりになるんです。
焼きガニは火力のある炭火またはガスの焼き台で焼くのがベストです。活のカニの甲羅をはがしカニ味噌だけを甲羅に収め陶板で蒸し焼きにする方法も、格別の美味しさを楽しめますよ。
参考)松葉かに(松葉ガニ・松葉蟹)の美味しい食べ方
一方、紅ズワイガニは様々な調理に応用できますが、カニ専門店が最もおすすめする食べ方は、ボイルされたものをそのまま食べることなんです。水分が多いという特性を活かし、シンプルに味わうのが一番美味しいんですよ。
紅ズワイガニの食べ方|カニ専門店おすすめのレシピもご紹介 - 松葉がに専門店 まつだ
紅ズワイガニは水分量が多いため、カニ刺にすると味がぼやけやすく、焼きガニではパサつきやすくなってしまう傾向があります。この特性を理解して、それぞれのカニに合った調理法を選ぶことが、美味しく食べるコツなんですね。
松葉蟹は生息地や水揚げ産地が限定されているのが大きな特徴です。日本海の丹後半島から島根県沖の日本海に生息しているズワイガニのみが松葉蟹と呼ばれ、水揚げされる漁港も京都府から島根県の漁港に限定されているんです。
古くからこのエリアは美味しいカニが育つ環境に恵まれているとされており、海底の地質やプランクトンの種類などカニの生育に向いた場所と言われているんですよ。日本海の中でも特にカニの生育に適した環境のため、高品質で美味しいカニが獲れるんです。
水揚げされた漁船の船名が記載されたブランド証明タグが脚に付けられるのも松葉蟹の特徴です。この証明タグを発行できる漁船は、鳥取県内の3つの主要港である賀露港でも約4隻、網代港が約10隻、境港が約3隻と非常に少数であり、松葉蟹の希少価値をより高めているんですよ。
実は、松葉蟹の正体はズワイガニのオスなんです。ズワイガニのオスは、メスに比べて圧倒的に大きく成長し、甲幅が約15cmにも達することがあります。そのため食べごたえがあり、ブランドガニとして高値で取引される対象となっているんですね。
一方、紅ズワイガニは鳥取県境港が水揚げ量全国一位を誇っています。秋以降から冬にかけて旬を迎え、この時期になると境港には、紅ズワイガニで一杯になったカゴがズラリと並ぶんですよ。
| 比較項目 | 松葉蟹 | 紅ズワイガニ |
|---|---|---|
| 生の状態の色 | 黄褐色・褐色 | 鮮やかな赤色 |
| 生息水深 | 300~500m | 800~2000m |
| 殻の硬さ | 硬い | 柔らかい |
| 身質 | 身入り良く上品 | 甘くジューシー、水分多い |
| 価格帯 | 12,000~28,000円/匹 | 1,000~4,000円/匹 |
| 漁期 | 11月6日~3月20日 | 産地により異なる(年間流通) |
| 旬の時期 | 11月~2月 | 11月~2月 |
| おすすめ調理法 | 刺身、蒸し、焼き | ボイル |
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