

外子とは、ズワイガニの雌が腹部に抱えている成熟した卵のことを指します。茹でる前はオレンジ色をしていますが、茹でることでふっくらとした茶色の粒状になり、トビウオの魚卵(とびっ子)のような見た目に変化します。外子は成熟度合いによって色が変わるのが特徴で、オレンジ色から始まり茶色へ、さらに孵化が近づくと黒っぽくなっていきます。
参考)意外と知らないカニの部位 「ミソ」「内子」「外子」をそれぞれ…
食感は「プチプチ」とした弾ける感覚が楽しめるのが最大の魅力です。味わいはさっぱりしていて、単体では味があまり強くないため、醤油漬けなど味付けをして食べるのが一般的とされています。特に「黒子」と呼ばれる成熟度の高い外子は、味わい深さが格別だと評価されています。
参考)https://www.satofull.jp/products/detail.php?product_id=1322958
| 項目 | 外子の特徴 |
|---|---|
| 正体 | 成熟した卵 |
| 生の状態の色 | オレンジ色から茶色、黒色へ変化 |
| 茹でた後の色 | 茶色のプチプチした粒 |
| 食感 | プチプチとした弾ける食感 |
| 味わい | さっぱりした風味 |
| 位置 | 腹部(ふんどし)に抱えている |
外子を楽しめるのは、ズワイガニの雌だけです。雌のズワイガニは地方によって「セコガニ」「香箱ガニ」「セイコガニ」「コッペガニ」「親ガニ」など様々な呼び名で親しまれています。
参考)宮本鮮魚店 / ズワイガニひとくちメモ
外子と内子は同じ蟹の卵でありながら、成熟度が全く異なるため見た目も味も別物です。内子は未成熟な卵巣を指し、甲羅の中に詰まっている状態で発見されます。生の状態では紫色から朱色をしていますが、ボイルされると鮮やかなオレンジ色、まるでウニのような見た目に変化します。
内子の食感は「プルンとしている」「ねっとりしている」と表現され、成熟度合いによって変わります。味わいは非常に濃厚でクリーミー、深い旨味とリッチな風味が口いっぱいに広がり、カニ味噌よりも濃厚でコクがあると言われています。通の人の中には、身よりも内子の方が美味しいとはっきり言う人もいるほどです。
香箱蟹の魅力として、多くのユーザーが内子と外子の旨味を高く評価しています。特に内子の濃厚さや甘さが好評で、蟹味噌との相性も抜群との声が多いです。内子は内側に、外子は外側に位置するという物理的な違いもあり、子を2種類持っている生物は非常に珍しい存在です。
参考)【2025年10月】セコガニ 北海道(ズワイガニ)のおすすめ…
外子と内子を同時に楽しめるのが、ズワイガニの雌である「セコガニ」です。セコガニは小ぶりながら身詰まりが良く、濃厚なカニ味噌と甲羅の内外に持っている内子・外子が最大の魅力となっています。雄のズワイガニは大きいもので1000g以上になりますが、セコガニは最大でも300g程度、通常は150〜200g程度のサイズです。
参考)466_s_h
セコガニの漁獲時期は、資源保護のため11月6日から12月31日までのわずか約2ヶ月間に限定されています。この短い期間でしか味わえない希少性も、セコガニの人気を高めている要因です。価格面では、雄のズワイガニが一匹あたり1万円以上するのに対し、セコガニは1,000円〜2,000円ほどで購入できるため、お財布に優しい冬の味覚として親しまれています。
参考)セイコガニ(香箱ガニ)の魅力 href="https://www.uomasa.jp/knowledge/13" target="_blank">https://www.uomasa.jp/knowledge/13amp;#8211; 京都丹後 プレ…
セコガニは重さや品質(ヤケ・落ちなど)で細かく分類され、セリにかけられています。購入する際は、身入りの状態が良く、脚の折れや欠けがないものを選ぶのがポイントです。旨味が凝縮された身はもちろんのこと、プチプチの外子とねっとり濃厚な内子という二つの珍味を一度に楽しめるのは、セコガニならではの贅沢と言えるでしょう。
参考)香箱ガニとは?
蟹全般には身体に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。特に低カロリー高タンパクで、毛がに(ゆで)100gあたり83kcal、タンパク質18.4g、脂質0.5gという栄養バランスです。タンパク質は筋肉を作る効果が期待でき、筋トレ前後に摂取することで効率的に筋肉を増やせます。
蟹に含まれるタウリンは、肝細胞の再生を促進するはたらきがあります。肝細胞は肝臓の6割を占める細胞で、栄養素を蓄えたり変換して送り出す重要な役割を担っています。またタウリンには肝臓で胆汁の分泌を助けるはたらきもあり、脂肪の分解や脂溶性ビタミンの消化と吸収を促進します。
ミネラル成分である銅も蟹には含まれており、ヘモグロビンの合成を助けるはたらきがあります。銅が不足するとヘモグロビンがうまく作られず貧血の原因になるため、健康維持に重要です。さらに蟹には赤色の天然色素であるアスタキサンチンが含まれており、抗酸化作用によって身体の酸化を防ぐはたらきがあります。アスタキサンチンには動脈硬化などを予防する効果が期待され、紫外線によるシミやシワの予防にも役立つとされています。
外子の最も人気のある食べ方は、醤油漬けです。生の外子は塩もみをしてさっと洗った後、薄口しょうゆで一夜漬けにすることで、ごはんやお酒のお供に最適な珍味に変身します。タラバガニの外子で作る醤油漬けは、日本酒をいくらでも持っていかれる絶品珍味として知られています。
醤油漬けの基本的な作り方は、まず煮切り醤油を準備することから始まります。醤油、酒、みりんを合わせる黄金比率は6:2:1ですが、甘めに味付けする場合は3:2:2の比率で作り、火にかけてアルコールを飛ばします。外子はゴミや汚れを何回か軽く水洗いし、ザルにあけて水を切ります。外子に付いている白い骨の部分から一つずつほぐし、冷めた煮切り醤油に漬けて丸一日冷蔵庫で保存すれば完成です。
プチプチした食感とちょっと甘辛い味わいが、醤油漬けの魅力です。見た目は真っ黒で美味しくなさそうに見えますが、これが絶品の珍味なんです。塩ゆでした外子なら、そのままでも、酢醤油やわさび醤油を付ける食べ方もおすすめされています。
外子の塩漬けは、かつて子どものおやつぐらいにたくさん採れた時代に保存用として編み出されたレシピです。茹でて食べるよりも味の輪郭がはっきりして、食感もプチプチしているシンプルな調理法ながら、これが一番美味しいとされています。
参考)香箱ガニの外子の塩漬け&おまけ|かないわレシピ
塩漬けの作り方は非常にシンプルです。香箱ガニの外子を生のまま取り外し、素手で取っても割り箸でこそげとっても構いません。瓶などに詰めて上から塩をする際、最初は適当な量でOKですが、あまり強くしすぎないことがポイントです。冷蔵庫に1、2日置くと水が上がってくるので捨て、この時塩味を見て、足りなければまた塩をして冷蔵庫に置きます。
この工程を2、3度繰り返して塩味がいい感じになってきたら完成です。塩漬けは保存性が高く、茹でた外子とは違った味わいを楽しめます。香箱ガニの成長は、銭丸(オレンジ)⇒赤子(赤)⇒香箱(ブドウ色)と卵の色で示され、現在は赤子とともに銭丸の漁獲は禁止されています。
外子は炊き込みご飯の具材としても活用できます。内子は味噌汁や炊き込みご飯の具にするのが特におすすめで、ほのかな甘味と濃厚な風味、粘り気や歯ごたえのある食感を楽しめます。炊き込みご飯や味噌汁に入れることで、セコガニの美味しさを存分に味わえます。
セコガニの身の取り方をマスターすれば、より美味しく食べられます。お腹を上にして、胴体から外子ごとふんどし(お腹の部分)を取り除き、両脚をまとめて持って中央に向かって折り曲げ、甲羅から引っ張るようにして外します。脚の根元にあるガニ(えらの部分)を取り除き、甲羅のかにみそと内子を取り出しておきます。
脚を根元からキッチンバサミで切り、身を取り出したら、甲羅に身を盛り、外子、内子、かにみそを盛り付けます。この状態で高級割烹顔負けの香箱ガニが完成し、そのまま食卓に出せば豪華な食卓になります。カニ酢で味を付けても美味しく、緑を添えるとさらに見栄えが良くなります。
参考)【銀座渡利】セコガニ(香箱ガニ)の捌き方と茹で方
セコガニの茹で方は、まず甲羅を縦半分に切り、沸騰した状態で10分ほど茹でます。火が通ったら調味料を加えて完成です。茹で際に落ちてしまうこともあるため、外子を楽しむには丁寧な下処理が重要です。
専門店では絶妙な塩加減で茹であげる技術にこだわっています。塩のみを使用し、大量に茹でることで濃厚なエキスがカニ全体に染み込む技術が、美味しさの秘訣です。外子は茹でるとお腹の卵がふっくらし、プチプチとした食感になります。
セコガニの解凍方法も重要なポイントです。内子はねっとりとして味が濃厚でカニみそとセットで食べるのがベストで、外子はプチプチな食感が魅力なので醤油を垂らすか漬けてご飯などと一緒に食べるのが推奨されています。冷凍のセコガニは、冷蔵庫でじっくり時間をかけて解凍することで、茹であげした時の味に近い状態を再現できます。
外子付きの蟹を選ぶ際は、いくつかの重要なポイントがあります。生蟹の場合、動きが活発で全体的にツヤがあることが重要で、持ったときにずっしりと重みがあるものを選びましょう。甲羅や脚の殻が硬く、指で押しても凹まない蟹が良質です。新鮮な蟹は腹部に臭みがなく、蟹特有のいい香りがほんのりします。
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茹で蟹の場合は、色とツヤをチェックします。茹でたての蟹は甲羅にツヤがあり、鮮やかな紅色をしています。甲羅が適度に湿っており、腹が真っ白いものが理想的です。同じ大きさで比較して重いものを選び、甲羅や脚を押して硬さをチェックすることも忘れずに。浜ゆでの表記があるものを選ぶと、鮮度が保証されています。
専門店では厳しい基準を設けています。活きの状態で水揚げされ、甲羅のサイズが11cm以上、身入りの状態が良く、脚の折れや欠けがないものが基準です。職人によるさらなる選別が行われることで、高品質な外子付き蟹が提供されています。脱皮から半年以上経過した堅蟹を選ぶと、身が詰まっており、蟹みそもたっぷり入っています。
参考)内子・外子カニ通販・お取り寄せ|水揚げ後最短6時間以内発送!…
通販で外子付き蟹を購入する際は、信頼できる業者を見極めることが最重要です。レビューや評判が豊富にあるショップを選ぶと安心感が増します。購入者の声が多いショップは実績があり、信頼度が高いため、内容もチェックして実際の購入体験が良好であるか確認しましょう。
産地や鮮度について詳しく記載しているショップは、品質に自信がある証拠です。誠実な業者は細かい情報をしっかり公開しており、商品に不満がある場合の返品・返金保証の有無も大切なポイントです。この点を明記している業者は、品質に自信があり、顧客対応も良心的とされています。
あまりにも安すぎる蟹には注意が必要です。蟹は高級食材の一つであり、激安価格につられて購入すると、実際には質が悪かったり、身がスカスカだったりと後悔することが多いです。内子と外子の旨味が特に評価されており、特に内子の濃厚さや甘さが好評で、蟹味噌との相性も抜群との口コミが多いです。水揚げ後最短6時間で発送するなど、鮮度にこだわった業者を選ぶことをおすすめします。
外子付き蟹のお取り寄せでは、産地による呼び名の違いにも注目です。越前地方では「香箱ガニ」、丹後地方では「こっぺ」、鳥取地方では「親がに」の愛称で親しまれています。越前産のセイコガニは、競りたて茹でたて即日冷蔵発送される商品が人気で、5匹セットで5,979円程度から購入できます。
北陸地方のセコガニは品質が高く評価されています。水揚げ後最短で発送され、松葉ガニのメスならではの濃厚な内子・外子、プリプリの身を食卓に届けることができます。11月上旬から12月末でしか味わえない希少な味覚として、特大サイズ(200-250g)の5杯セットが3-4名様向けに販売されています。
参考)内子・外子ズワイガニ通販・お取り寄せ|水揚げ後最短6時間以内…
訳あり商品も選択肢の一つです。足折れなどの理由で価格が抑えられた商品でも、内子と外子の美味しさは変わりません。浜茹でで産地直送される訳あり5匹セットが5,980円程度で購入でき、お試しとして最適です。信頼できる通販業者を選び、産地情報が明記されている商品を選ぶことで、自宅でも本場の味を楽しめます。
外子付き蟹の冷凍保存には、適切な方法があります。解凍前のボイルカニは冷凍庫でおよそ3ヶ月が保存の目安です。商品到着後は、冷凍保存にて1ヶ月以内にお召し上がることが推奨されています。冷凍保管時の乾燥を防ぐため、カニの表面には「グレース」と呼ばれる氷の膜が付いています。
参考)食べ方・解凍方法|北海道直送の新鮮な高級かに通販【かにの達人…
船上で急速冷凍された船凍品は、鮮度が非常に高く保たれています。冷凍方法には生冷凍とボイル冷凍があり、生冷凍は加熱調理向き、ボイル冷凍はそのまま食べるのがおすすめです。冷凍焼けを防ぐために氷の膜で覆っているため、重さだけで判断するのは避けましょう。
解凍後の保存期間は冷蔵庫で2〜3日程度ですが、風味が落ちやすいためなるべく早めに食べきるとよいでしょう。一度解凍したカニは再冷凍を避けることが品質を保つポイントです。購入する時点でしっかり凍結されていることが重要で、食べる人数や食べ方に合わせて部位を選べる点も冷凍蟹のメリットです。
冷凍ボイル蟹を美味しく解凍するには、冷蔵庫でじっくり時間をかけて解凍するのがおすすめです。解凍時間は方法によって異なり、冷蔵庫で解凍する場合は約12〜24時間かかります。流水解凍なら30分〜1時間程度で可能ですが、カニの大きさや量によって時間は変わります。
参考)カニの解凍は冷蔵庫で何時間かかる?急ぎやボイル蟹・常温の場合…
解凍の手順は、まず食べる分量だけカニを取り出し、約1分間流水に当てて「グレース」を落とします。グレースが落ちたら、キッチンペーパーや新聞紙などで蟹をくるみ、ビニール製の密閉袋などに入れて乾燥を防ぎます。ボウルやバット皿などに置き、冷蔵庫でゆっくり自然解凍すると、8割程の解凍状態となれば食べ頃です。
冷凍ボイル蟹は水に浸ってしまうと旨味が流れてしまい、乾燥すると身がパサパサして美味しくなくなってしまいます。新聞紙やキッチンペーパーで吸水できないほど水分が出てきた場合は、新しいものに変えて再び冷蔵庫へ戻しましょう。すでに塩ゆでしてあるのでそのままお召し上がりいただけますが、塩辛く感じる場合は殻ごと真水に浸し約10〜20分ほど塩抜きしてください。
冷凍のボイルカニの解凍でよくある失敗は、急激に解凍しようとして熱湯を使ってしまうことです。熱湯を使う急激な解凍は、カニの身が崩れたり旨みが抜けてしまうため厳禁とされています。急いでいる場合でも熱湯や電子レンジ、ドライヤー等で解凍しないでください。
急激な温度変化は品質を低下させる原因になり、解凍後の再凍結も品質が損なわれるため避けるべきです。解凍後に長時間放置すると乾燥してしまうため、美味しさを保つためには冷蔵庫でじっくり解凍して適度に水分を取り、解凍後はなるべく早めに調理・実食しましょう。
急ぎでなければ、旨みを損なわないためにも冷蔵庫でのゆっくりした解凍が最適です。ゆっくり時間をかけて解凍すると、ゆで上げした時の味に近い状態を再現できます。ホットプレートやフライパンでサッと焼くと、甘味と香ばしさが増し美味しく頂けるというアレンジ方法もあります。外子のプチプチ食感や内子の濃厚な味わいを最大限に楽しむためには、正しい解凍方法を守ることが重要です。
下記の公式サイトでは、ボイル冷凍カニの美味しい解凍方法について詳しく解説されています。
それでは調査結果に基づいて記事を作成します。
市場に行って、お安い蟹をゲットできたら言うことなし!ですが、
混んでるのが苦手…
意外と、安くなかったらヤダな…
というあなたは、通販カニをチェックしてみると良いかも。
↓ 実際、かにしゃぶ食べてみました。
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ふるさと納税でもらえる、北海道八雲町の毛ガニ
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↓ えっ、安すぎ…
↓ 日本酒に最高に合います。食べ終えたら甲羅酒。
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北海道の毛ガニの甲羅盛り
甲羅に、カニミソと身がみっちり。食べ終えたらカリカリに炙って、甲羅酒に。
