

駿河湾は日本一深い湾として知られ、最深部で水深2500mに達します。この深海環境が世界最大の蟹・タカアシガニをはじめとする多様な深海生物を育んでいるんです。
参考)タカアシガニ - Wikipedia
タカアシガニは水深150~800メートル、特に200~300メートルの深海砂泥底に生息しており、大きいものは足を伸ばすと3メートル以上、体重は最大19キログラムにも達します。沼津市戸田地区はタカアシガニの漁獲量日本一を誇る産地で、年間約10トンが水揚げされています。
<参考リンク>静岡県公式サイトにタカアシガニの漁獲量推移データと資源管理の詳細が掲載されています
タカアシガニの漁獲量 日本一 - 静岡県
駿河湾では世界最大のタカアシガニ以外にも、さまざまな深海蟹が水揚げされています。
参考)深海魚の宝庫 駿河湾
イバラモドキは「駿河湾タラバガニ」とも呼ばれ、蒸すと味噌も多くコクのある味わいが特徴です。ミルクガニと呼ばれるエゾイバラガニは、茹でるとミルクのような香りがすることからその名がついており、近年注目を集めている深海蟹なんです。
参考)ミルクの匂いがするカニ 駿河湾の新名物「ミルクガニ」とは? …
タカアシガニの味わいはさっぱりしていて、ほんのり甘いのが特徴的です。繊維質の身は太く、茹でるとプリプリとした食感と濃厚な旨味を楽しめます。カニ味噌もクリーミーで濃厚な味わいを持っており、多くのカニ好きを魅了しています。
参考)沼津・戸田港で味わう!絶品タカアシガニ料理とおすすめ観光スポ…
| 蟹の種類 | 特徴 | 味わい |
|---|---|---|
| タカアシガニ | 世界最大、足を広げると3m以上 | さっぱりとほんのり甘い |
| イバラモドキ | 駿河湾タラバガニの別名 | コクがあり味噌が多い |
| エゾイバラガニ | ミルクガニとも呼ばれる | ミルクのような香り |
タカアシガニの漁期は9月15日から翌年5月15日までと定められています。小型底びき網漁業は9月から翌年5月15日まで、かご漁業は12月1日から翌年2月末日までと、漁法によって期間が異なるんです。
参考)世界最大のカニ・高足ガニを堪能! の一食堂
春の産卵期には、通常水深150~800メートルに生息しているタカアシガニが、水深50メートル程度の浅いところまで移動して産卵します。この時期に移動してくるカニを狙って漁が行われるため、冬から春先にかけてが特に美味しい時期とされています。
タカアシガニは時間が経つと苦みが出るため、獲り置きができず関西ではあまり食べられていません。そのため、産地である戸田で新鮮なうちに味わうのが最もおすすめなんです。
参考)伊豆-箱根通信
<参考リンク>戸田港での水揚げ情報と鮮度管理の詳細について
日本一深い湾で獲れる戸田の味覚 タカアシガニと手長エビ
タカアシガニの食べ方として最も一般的なのは「蒸して食べる」方法です。絶妙な塩加減で茹で上げられたカニの身は、プリプリとした食感と濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。
参考)戸田名産 高足ガニ
焼きガニは殻ごと香ばしく焼かれることで、カニの旨味が凝縮されジュワッと広がる濃厚な味わいが楽しめます。刺身でいただく場合は、ぷりっとした弾力とほのかな甘みが口の中でとろけ、わさび醤油やポン酢でさっぱりと味わうのがおすすめなんです。
味噌汁にすると、カニの旨味がたっぷり溶け込み深いコクとほのかな甘さが特徴的です。戸田の名物店では「高足ガニ定食」や「高足ガニ釜飯定食」、「光徳天丼」といったメニューが定番となっています。
| 料理法 | 特徴 | おすすめポイント |
|---|---|---|
| 茹でガニ・蒸しガニ | 最も一般的な食べ方 | カニ本来の甘みを堪能できる |
| 焼きガニ | 殻ごと香ばしく焼く | 旨味が凝縮された濃厚な味 |
| 刺身 | 新鮮なものを生で | 弾力とほのかな甘みが楽しめる |
| 味噌汁 | 出汁が効いたスープ | 深いコクとご飯との相性抜群 |
静岡県では資源保護のために厳しい漁獲規制を行っており、年間の漁獲量は約10トンに制限されています。過去の漁獲量データを見ると、平成27年度には約20トンあった漁獲量が、令和6年度には約11トンまで減少しています。
参考)【タカアシガニ】駿河湾が有名な産地
50年ほど前には年間1万匹ほどのタカアシガニが水揚げされていましたが、近年は数千匹程度に落ち込んでいるという状況です。この減少を受けて、戸田地区では昭和61年より毎年タカアシガニの放流活動を実施しています。
参考)https://city.numazu.shizuoka.jp/shisei/pr/press/pdf/2025/20250508_2.pdf
youtube
放流事業では、タカアシガニの足に標識タグを取り付けて、生態解明や資源保護を目的とした調査を行っているんです。地元の戸田小中一貫校の児童・生徒たちが地域学習プログラムとして参加し、毎年40匹前後のタカアシガニを放流しています。youtube
参考)【沼津市】戸田から駿河湾の深海へ、地域の子どもたちがタカアシ…
<参考リンク>タカアシガニの資源保護と放流事業の詳細
タカアシガニの放流を実施します! - 沼津市
戸田漁協では生け簀を直接海に繋げた蓄養場を設置し、生け簀で産卵した卵は海へ返すという資源保護にも通じる自然海水槽を運用しています。このような地域全体での取り組みにより、将来にわたって駿河湾の蟹を楽しめる環境づくりが進められているんです。
戸田港周辺には、タカアシガニを提供する名店が複数あります。網元直営の「かにや 戸田本店」は戸田名物の高足ガニで知られ、「光徳天丼」のほか「高足ガニ定食」や「高足ガニ釜飯定食」が定番メニューとなっています。
「の一食堂」は戸田港で水揚げされた高足ガニを生け簀に放ち、生きたまま調理する店として有名です。見晴らし抜群の2階のお座敷席から戸田港を眺めながら、新鮮なタカアシガニを堪能できるんです。
「丸吉食堂」も高足ガニ料理の専門店として知られ、戸田漁協直営の製氷工場付近で営業しています。深海魚料理も豊富に取り揃えており、駿河湾の恵みを幅広く楽しめます。
通販では、駿河湾で獲れた茹で上がり0.8kg程度のタカアシガニが冷凍で購入可能です。業務用食材の仕入れサイトでは、静岡県沼津産のタカアシガニが1.4kg位でキロ単価2,600円程度で取り扱われています。ただし底引き網漁による魚は泥の付着や殻のスレ傷がある場合もあるため、購入時には注意が必要なんです。
<参考リンク>戸田の高足ガニ料理店の詳細情報
戸田名物 高足ガニのうまい店
市場に行って、お安い蟹をゲットできたら言うことなし!ですが、
混んでるのが苦手…
意外と、安くなかったらヤダな…
というあなたは、通販カニをチェックしてみると良いかも。
↓ 実際、かにしゃぶ食べてみました。
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通販カニは、新鮮な状態で北海道から空輸されてきます。
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北海道の毛ガニの甲羅盛り
甲羅に、カニミソと身がみっちり。食べ終えたらカリカリに炙って、甲羅酒に。
