Poser8をゲット。
発売まではまだまだ間があると思っていたら、予想外のスピードでリリースされていたのでアップグレード・ダウンロード版をゲットした。
まずは、ざっくりとした使用感を書いてみたい。 なお、私の環境はWindowsXP Home Edition。Vistaだとここで出たような不具合が出なかったりするかも知れない。
起動時にいきなりエラーが出て、また今回もろくにテストもしないまま出荷しちゃったんだろうかと不安になる。ここはとりあえずそのまま「はい」を押して進む。
なんでInternetExplorer関連のエラーが?と思ったら、Poser8ではユーザインタフェースを刷新して、Flexという技術を使っているようなのだ。わかりやすく言うと、adobeのFlash技術を取り入れてる感じ。
初期画面。
▲Poser8のデフォルト初期画面
あちこちでさんざん、「最初に邪魔なおっさんフィギュアが出てくるので消しましょう」と言われまくっていたせいか、ポージング用のマネキンがデフォルトで出るようになっている。まあ、その方向性は間違えていないと思う。
→見栄えだけかと思ったら、少し操作が軽くなった(ような気がする)。 また、フィギュアの各パーツも選択しやすくなった(気がする)。 各ツールは、「完全に閉じる」、ドック(所定の位置にカシャッとはまる)、フロート(好きな場所に置いておける)が選べて自由に配置できる。今まではフロートのみだったので、若干使い勝手が向上したようだ。
そして、フツーの人には関係ないが、これでPoserのGUI周りをかなり自由にいじることができるようになる。画面上部のメニューから、Scripts→Partners以下を適当に選ぶと、「こういうGUIが作れるようになるのかー」ということがなんとなくわかる。
▲こんな感じのGUIをpythonスクリプトだけで追加できるようになった。作り方によっては、ツールを「ドック」することも可能。
拡張性が増したということになるんだろうか。今後、ユーザが作ったとんでもない便利ツールがリリースされることを期待しよう。
▲左:女性フィギュア Alyson 右:男性フィギュア Ryan
▲犬
→Poser7以前の旧コンテンツと、Poser8オリジナルの男女フィギュア、犬、巨大な手(左右)、マネキン、骨、その他が付属。 フィギュア用の服やポーズも一通り付属していて、本体だけ購入してもまあまあ遊べる品ぞろえにはなっている。男女フィギュアは、Poser7のシドニーとサイモンをちょいちょいと変えただけじゃないのか?という疑念が残る。そして、 Renderosity や DAZ などのフィギュアで目が肥えているせいか、数段落ちるクォリティに思えてしまう。
▲左:デフォルト IBL+AO 右:レンダリングオプションでIndirect Light(間接光)を使用。
→影の付き方がふんわりしていい感じになる…のだが、間接光の計算にもんのすごい時間がかかる。そんなに時間かかるんだったらいいよ、というくらいかかる。適切なレンダリング設定を探っていきたいところ。
▲間接光計算中。 計算が終わった個所には、赤い点?がつく
▲パーツの境目を気にせず、がしがし使えるモーフパテツール
→モーフパテ機能を、パーツの境目を意識せず使えるようになった。服のはみ出しなんかは、今後、鼻歌交じりで直していけるんじゃないだろうか。
▲フォルダ間移動はしやすくなった
▲コンテンツが大量にある場合に便利な、サーチ機能
→ライブラリの見栄えが変わった。若干見やすくなり、フォルダ間を行き来しやすくなった。けど、アイコンは選択状態にしないと豆のように小さく、アイコンを大きくした状態で一覧をざっと眺めるということができなくなってしまった。サーチ機能は、思ったよりも優秀で服やフィギュア名などを覚えてさえ入れば、アホみたいにライブラリに大量データをぶち込んでいても、割とサクっと検索してくれる。(初回のみ時間がかかる?)
→Pythonメニューから起動する、服のコンバートツール。製品版がそのまま付属しているようだ。
▲コンバート画面 Poser4以降のフィギュアの服が相互変換可能
Poser4~Poser8デフォルトフィギュア用の服を相互コンバートできるようだ。DAZ系のフィギュアを変換するには別途、ExpansionPackというのを購入すればいいようだが、詳しいことはわからない。
服を着せる時、最初の一回はすごく時間がかかる、というPoser7のどんくさい不具合が直っていた。フィギュアのロードがやけに早い(気がする)。ダイレクトマニピュレーションのギズモが大きく、操作しやすくなっていた。その他操作時の「意味のわからない待ち時間」も解消されているように思う。
▲Direct Manipulationモードでのギズモ(三色の輪っか)が大きくなっていた
一番期待していた間接光は、スピードの面でかなりがっかりな感じ。まあ、見るからに時間かかりそうな処理だししょうがないのかなあ。
ユーザインタフェースが変わって若干軽くなった(気がする)のと、ライブラリにサーチ機能がついたのが、バージョンアップして良かったと思えるところ。それと、表だって「ココが変わりました!」とは書いてないけど、地味ーなところが改善されているっぽい。そして、そういう地味なところほどじわじわと効いてくるものだ。
まあ、そんな感じ。個別機能については、またの機会にもうちょっと突っ込んで調べてみようと思う。
関連:
DAZ3Dに無料登録してみる