Poser8にはDependent Parameter(依存パラメータ? 「連動パラメータ」のほうがしっくりくるかも)という機能が搭載されている。
上の例は、Master1というパラメータを動かすと、abdomen(腹)、chest(胸)、neck(首)、head(頭部)が自動的に連動して動く、というものだ。
この仕組自体は、フルボディーモーフや多関節をまとめて曲げるためなどに以前から使われていたのだが、Poser8ではユーザインタフェース上で連動設定を行うことができるので、みんなが気軽に利用できるようになった、ということだ。それ以前のバージョンだと、CR2ファイルを直接編集することが必要だったのだ。
ただし、大きなデメリットもある。それは、Poser8でDependent Parameterを設定するとPoser7以前では読み込めない、ということだ。
▲Dependent Parameterを設定したものをPoser7で読み込んだ例 腰から上がなくなってしまった。ひぃっ
うーむ、以前のバージョンで読めてもいいような気はするんだけども、読めないモノはしょうがない。
そんなワケで、Poser6,7ユーザが主流の今、配布目的には全く使えないけども、とりあえず使い方を覚書しておこう。
> Poserを起動し、フィギュア(今回は Aiko4 )を呼び出す
> ステージ上部のプルダウンメニューで、パーツ「Body」を選択
> パラメータパレットの右にある▲マークをクリック
> メニューが表示されるので「Create new Master Parameter」を選択
パラメータパレットに「Master 1」が追加される。
> Master 1の右にある三角マークをクリックし、「Edit Dependencies...」を選択
Dependent Parametersパネルが表示される(最初から表示されている場合もあり)
設定のやり方は自由なのだが、今回はこんな感じで設定することにしよう。
では、やっていこう。
> Dependent Parametersパネルのダイヤル横の値を「1.0」に変更
> Start Teachingボタンをクリック
値の変更は、値自体をクリックするとキーボードから入力できるようになるので、直接入力したほうが楽だと思う。
パラメータパレットで対象パーツに「abdomen(腹部)」を選択し、Bendダイアルをドラッグ(または直接数値入力)
Dependent Parametersに、今操作したパラメータ(AbdomenのBendパラメータ)が表示されるのを確認
> 同様に、パラメータパレットでChest、Head、NeckのBendパラメータを操作
> Dependent Parametersパネルに、「Chest, Neck, Head 」が表示されるのを確認
間違えて余計なのを動かしちゃったよ!という場合は、Dependent Parametersパネルで不要なパラメータを選び、「Remove Selected」クリックすれば消せる。
つぎに、Masterが-1のときの動きを指定しよう。
> Dependent Parametersパネルの「Next Key」をクリック
> Master 1ダイアル横の数値を「-1.0」に変更
この「Next Key」をクリックする、という手順がとっても謎なのだが、一応必要なようだ。
パラメータパレットにて、Abdomen、Chest、Neck、HeadのBendの値を操作し、のけぞるようなポーズを作る
Dependent Parametersの「Stop Teaching」をクリック
これで、設定完了だ。
下のグラフはを操作することで、1.0に近づくほど緩やかに曲がる,とかそういう凝った設定をすることが可能。
なお、連動するパラメータには関節を曲げるパラメータ以外にモーフやフルボディモーフも指定可能。さらに、別フィギュアのパラメータも指定可能なようだ。
また、テスト中に一度やらかしてしまったのだが、「Start Teaching」ボタンをオンにしたままフィギュアを呼び出すと、操作不能に陥ってしまう。新しく追加したフィギュアの全パラメータをDependent Parameterに追加しようとしているっぽいので、ひたすら待てばいいのかも知れないが、私は我慢しきれずに強制終了した。
まあ、そんな感じ。使い道はありそうなので、色々試していくことにしよう。
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Poser8のDependent Parameterを使ってみる
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