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環境閉塞・IBL覚書2

 前回の覚書で、環境閉塞とIBLを使うと、リアルなライティングが簡単に出来て効果バツグンだってことがわかった。(参照:環境閉塞・IBL覚書

 今回は、もう少し色々実験をしてこの機能を試してみたい。
  • 環境閉塞・IBLを使った場合、ライトの位置や数を変えると、どう変わってくるのか?
  • Poser6には、IBL用の画像が付属していた。
  • デジカメで撮った写真をIBLに使うと、フィギュアと背景はどの程度なじむのか?
 ではまず、「環境閉塞・IBLを使った場合、ライトの位置や数を変えると、どう変わってくるのか?」を試してみよう。

 まずは、ライト1こに適当な画像をIBLに使用してレンダリング。やり方は、環境閉塞・IBL覚書を参照してほしい。今回のモデルは、キレイナカンジョウである。

 
▲ライト1個。

 ライトの位置を適当に変えてレンダリング。

 
▲ライトの位置を変えたが

 全く変わっていないようだ。どうやら、「IBLを使用するとライトの位置は画像に影響しなくなる」ということらしい。そりゃあ画像からライトのセッティングを自動でやってくれるんだから当然のような気もする。

 では次に、ライトを二つにしてやってみよう。
 

▲ライト2こ

 なんだかまぶしい感じになってしまった。どうやら、ライトが増えると明るさが増すようだ。特に使い道はなさそうなので、「IBLを使用する場合、ライトは1個でいい」ということになる。

 まとめるまでもないが、まとめるとこうだ。
  • IBLを使用するとライトの位置は画像に影響しなくなる
  • IBLを使用する場合、ライトは1個でいい
 

よし、一つ、いや、二つ賢くなった。では、次いこう。

Poser6には、IBL用の画像が付属していた。

前回はデジカメの画像を使っていたが、実はPoser6にIBL用画像が付属していた。

場所:<Poser6インストールディレクトリ> \Runtime\textures\Poser 6 Textures\Light Probes


▲付属のIBL用画像

どうやらIBL用に使うにはなんかこう、球状にゆがめた画像を使うらしい。順に試してみよう。

▲晴れの日の木のそば


▲海のそば


▲フローリングが敷かれた室内


▲ジャングル?


▲晴れた日の水辺


▲「晴れた日の水辺」を色あせた感じに

▲オフィス

▲都会の空

▲日陰と空


▲日光 Sun lightの間違いだろうか

それぞれリアルな感じがするけど、やっぱ背景がないとリアルなのかなんなのかわからない。前回の覚書でもやったが、背景と合成してみよう。

デジカメで撮った写真をIBLに使うと、フィギュアと背景はどの程度なじむのか?


▲食いかけのうな丼の前で


▲薄暗い駅のホームで

やっぱり、なじんでるような、なじんでないような微妙な感じ。静止画だからごまかしが効きにくいのかもしれない。では、動かしてみよう。


▲Flashに取り込んでアニメ化してみたが

なんだか妙な感じが漂うのは、電車が動いてるときに撮った写真だからか、人物の影のつき方に変化がないからか。多分、物凄く色んな点でリアルじゃないことが原因なんだと思う。

とりあえず、今回はこれで覚書を終わる。

追記:上記のような面倒なことをしなくても、ライブラリの「ライト」に「IBL」と「IBL異方性反射」が登録されてて、これをダブルクリックするだけで上記の設定が一発でできるということに気がついた。


▲ライブラリに登録されたIBL設定済みのライト

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