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リアルさを求めてみる

 主にFlashでアニメーションさせるためにPoserを使っているため、普段は特にリアルさは求めていないのだが、今回はリアルさを求める覚書としてみたい。

 モデルは Miki

 まずは私が知っている「リアルにするための小技」を適用していこう。
  • SSSを使って肌や顔のテカリをリアルにする
  • 三点照明(キーライト、フィルライト、バックライト)を意識する
 三点照明は、メインのライト(キーライト)で強く出てしまう影を弱めるために弱めのライト(フィルライト)をあて、立体感を出すために対称の後ろからもライトをあてる、とかそういう感じのものだ。私もはっきりとはわからない。とりあえず、デフォルトのライトの位置をいじってみた。


▲それなりに思いを込めた三点照明のセッティング

 これがレンダリング結果だ。


▲三点照明(?)+SSS適用のMiki

 なかなかのものだと思うが、さらに改良できそうなところをあげてみよう。
  • 目が死んでいる。
  • 胸元の影が目につく
  • 顔がテカりすぎ
  • 髪につやがない
  • 服がニットっぽくない
  • 顔がなめらかすぎ

 普段の私なら、それぐらいいいじゃんかと言ってしまいそうなことばかりだが、今回はちょっとだけこだわってやっていこう。

 まずは目。目に光がないと、人形臭くなってしまうようだ。なんとかして濡れているような感じを出してみたい。目に輝きを出そうと色々いじってみたが、レンダリングしてみた結果、何も変わってなくてがっかりである。


▲目のマテリアル設定をいじったが何も変わってない

 やはり、何か見本がほしい。そういえば、Poser6のデフォルトフィギュアはなかなか目が輝いてなかったか。デフォルト男性「ジェイムス」の「まぶた」に割り当てられているマテリアルを開いてみる。どうやらこれが目の輝きの正体っぽい。


▲Poser6ジェイムスのまぶたマテリアル

 早速、Mikiのまぶたにも同じものを割り当てたが、マテリアル形状がジェイムスと同じにならない。なんでなんだ。とにかく、レンダリングしてみよう。目の輝きを確認するため少しカメラを近づけてみた。ちなみに、ついでに肌には顔テクスチャをバンプのとこにつないででこぼこ感を出しているのだが微妙すぎてわからない。


▲目の輝きが出たか?

 輝いてるような、カメラが離れたらわかんないような、微妙な感じ。髪の毛の解像度が低いため、ざらざらになってしまっている。まあ、ここはこれでいいとして次は、肌のテカリを押さえてみよう。

 試行錯誤した結果、鏡面値を下げればテカリが抑えられるっぽいことがわかった。1.0だったものを0.8にしてみる。


▲頭のマテリアルの鏡面値を0.8に

 けど、レンダリングしてみたらあまり変わってなかった。


▲あまり変わってない。

 鏡面値を思い切って0.5にしてみた。変化が微妙すぎてよくわからない気もするが、こんなもんじゃないだろうか。

(追記:実は全然輝いてなかった。目を輝かせる方法は、リアルさを求めてみる2を参照。)


▲変化が微妙すぎ

 フィルライト(のつもりのライト)も少し調整し、胸元を明るくしてみた。そんでもって、髪の毛の鏡面値も上げてツヤを与える。


▲できあがり?

 うーん…。いまいちリアルになったかどうか実感ができない。ちょっと試しにVueでレンダリングしてみよう。(参照:Vue5 覚書


▲Vueにインポートし、IBL設定して「最終レンダリング」精度でレンダリング

 髪の毛がざらざらになっている。どうやら「最終レンダリング」のくせに、テクスチャ部分のアンチエイリアス(ざらざらをなめらかにする機能)がオフになっているらしい。しょうがないので、レンダリング精度を「ウルトラ」という最高精度に設定してレンダリング。めちゃめちゃ時間がかかったので、ここで寝た。朝には出来上がってた。


▲Vueでレンダリング精度を「ウルトラ」にしてレンダリング

 苦労した顔のマテリアルがうまくVueに渡されているかどうかわからないし、服のでこぼこ模様(バンプ)もなくなっている。服のやぶれも気になる。

 まだまだリアルへの道のりは険しいが、また何か技が見つかったら追記することにしよう。

関連:
フィギュア紹介Miki
顔のつやをリアルにしてみる(SSS適用)

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