2004年11月14日

猫語

飼い猫が私の顔を見つめながら「んなー!」と何かを訴えていた。

この鳴き方のときはこういうことを訴えている。

  • メシを用意してくれ
  • 水を用意してくれ
  • トイレをキレイにしてくれ
  • メシはあるのだが、もっとうまいものを用意してくれ
  • 水はあるのだが、キレイな水に替えてくれ
  • うるさいから静かにしてくれ
  • 急にくしゃみをしないでくれ
  • 寒いからストーブをつけてくれ
  • もう寝るから暗くしてくれ
  • どれ、ひとつ遊んでやろう。こっちにこい。
だいたい、これを片っ端から実行すれば良い。

今回は「メシはあるのだが、もっとうまいものを用意してくれ」だった。この場合はシカトこいていれば、ヤツはあきらめてしぶしぶメシを食うのである。

私の顔を見ずに目を細めて「あー」と鳴くときもある。これはまた意味が違う。私が発した言葉に対して、意味はさっぱりわからないけども相槌を打っておいてやるかというときに「ああ、そうですか」という感じで鳴くのである。

例えば、テレビ見るか、と問うてみるとこの反応が返ってくる。とりあえず返事をするあたり、律儀である。

そして、目をカッと見開いて大きく口を開け、「うあああ!」と鳴くときがある。これはこちらの問いかけの意味がわかり、かつ大いに乗り気で、ぜひそうしてくれたまえ礼ははずむよ、と言っているのである。

ごはん食べるか、という問いかけに対してはこの反応である。ごはんの用意、つまり猫缶をパカッと開ける音を聞くとヤツはそわそわしだす。

まず爪をとぐ。そして食べる。満足げだ。ちなみに、腹が減ってようがなんだろうがこの反応である。

最後に、か細い声で「いやーっ」と鳴くことがある。これは強い語気で何かを言われたときにいやがっているのである。壁をひっかこうとしたとき、パソコンのキーボードの上で寝ようとしたとき、トイレ以外でおしっこをしようとしたときなど、私の「こら!」という声に反応してこのような鳴きかたをする。

そして部屋の中を走り回る。暴走行為である。一時的にグレているのである。ぱらぱぱぱらぱぱである。

こうして考えてみると猫との会話のパターンはこの4種類。これでかれこれ10年もうまくやっているのだから、もしかしたら私は猫のいい奥さんになれるのではないか。

いや、私は男なので奥さんというのは変だ。言い直そう。猫のいい主夫になれるのではないだろうか。

言い直したところで別にどうでもよく、出来れば猫よりはキレイな人間の奥さんが欲しい私であった。

Posted by kabuki at 2004年11月14日 01:30 | トラックバック
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