

蟹の王様と呼ばれるタラバガニと、蟹の女王様と称されるズワイガニは、実は生物学的にも大きく異なります。
タラバガニは足の数がはさみを入れて8本で、厳密に分類すると実はヤドカリの仲間なんです。 体も大きく足も太く、鋭いトゲに覆われていて力強さを感じさせます。味は淡白ですが、プリっとした弾力のある身による食べ応えが魅力です。 北海道以北のオホーツク海、ベーリング海、アラスカ沿岸などの冷たい海に生息しています。
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一方、ズワイガニは歴としたカニで、足はトゲが少なく滑らかなのが特徴です。 身は甘みと旨味が濃く、繊細で上品な味わいから「カニの女王様」と言われています。 カニ味噌も濃厚で、身を食べる際につけても美味しく、甲羅焼きも楽しめます。 主に日本海側とオホーツク海側に分布し、水深200~450mの海底に生息しています。
| 項目 | タラバガニ | ズワイガニ |
|---|---|---|
| 生物分類 | ヤドカリの仲間 | カニ |
| 足の数 | 8本(はさみ含む) | 10本(はさみ含む) |
| 味の特徴 | 淡白でしっかりした食感 | 繊細で甘みが際立つ身 |
| 旬の時期 | 4~6月、11~2月 | 11月~翌年3月 |
| 価格相場(1匹) | 20,000~40,000円 | 12,000~28,000円 |
ブランド蟹の証明として重要な役割を果たすのが、各産地で付けられる「タグ」です。
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福井県で水揚げされる越前ガニには黄色いタグが付けられ、これが越前ガニのブランドマークとなっています。 さらに最高級の「極(きわみ)」には、甲羅幅14.5cm以上、重さ1.5kg以上(水揚げ時)、爪の幅3cm以上という極大サイズの基準があり、全水揚量の約0.05%のみが該当します。 越前町で揚げられた極には、越前焼で作られた黒い円形のタグに金色の「極」の文字が輝く特別なタグが付けられます。
鳥取県では「松葉ガニ」として知られ、特に「特選とっとり松葉がに」は、重量1.2kg以上、甲羅幅13.5cm以上などの基準を満たしたものにタグが付けられます。 石川県沖で揚がった「加能ガニ」の最上級品は「輝」と呼ばれ、重さ1.5kg以上などの厳しい基準を満たすものに認定されます。
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兵庫県柴山港で水揚げされる柴山カニは、世界随一の選別基準と言われており、最高峰ブランド「柴山GOLD」は指落ちが無く、体重1.35kg以上、左右のバランスなど極めて厳しい条件をクリアしたものです。 タグ付きのカニはブランドガニであることやサイズ・身入りが良い証明になるため、美味しいカニを選ぶ際の重要な目印となります。
タラバガニやズワイガニと並ぶ日本の四大カニとして知られるのが、毛ガニと花咲ガニです。
毛ガニは特にカニ味噌が濃厚で、カニ全体の旨みがギュッと詰まっているのが特徴です。 身は柔らかめで、味噌との相性が抜群なため、甲羅に味噌を入れて食べるのが定番の楽しみ方となっています。 毛ガニを選ぶ際は、見た目のサイズよりもずっしりと重いものを選ぶのがコツです。 500gの大きさに対して見た目が大きすぎると、中身がスカスカで身入りが悪い傾向があります。 北海道産の毛ガニは通年で美味しく食べられますが、特に冬に甘みが増すと言われています。
花咲ガニは、しっかりとした旨みとやや強めの香りが特徴で、独特の風味にハマるファンも多い蟹です。 茹でたときに真紅に近い濃い赤色となり、殻に鮮やかな模様が浮き出るのが特徴です。 身は比較的しっかりしており、噛むほどに旨みが広がります。 花咲ガニは初夏から秋にかけて旬を迎え、特に6月~9月ごろが最も美味しい時期となっています。 他のカニが春や冬が旬の中、夏に旬を迎える珍しい蟹として知られています。
参考)蟹の有名な産地について
日本各地で水揚げされるブランド蟹は、同じズワイガニであっても産地によって呼び名や特徴が異なります。
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福井県沖で水揚げされる「越前がに」は、日本で最も古くからカニ漁が始まったとされ、甘くひきしまった肉質でズワイガニの中でもトップブランドの最高級品種として知られています。 越前漁港を筆頭に、三国港、敦賀港、小浜港などが越前がにの水揚げ港となっており、全国唯一の皇室に献上される「献上蟹」としての歴史があります。 2017年11月6日の初競りでは、極ブランドが1匹46万円の最高値で落札され、名実ともに最高級ブランドとして定着しました。
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山陰地方で水揚げされる「松葉ガニ」は、鳥取県や島根県を中心に広く流通しており、流通量が多く価格も安定しているのが特徴です。 身がぎっしり詰まっていて、全国的に高い評価を受けるブランド蟹として有名です。
石川県沖の好漁場で揚がった「加能ガニ」は、上品な甘さがあり食べごたえも抜群です。 日帰り操業で鮮度が良いのが特徴で、最高峰といわれる「輝」は重さ1.5kg以上などの厳しい基準を満たすオスの最上級品として認定されます。 メスの香箱ガニは「輝姫(かがやきひめ)」として認定される特別なブランドです。
<参考>水産庁による地理的表示(GI)保護制度の詳細情報
越前がにの特徴 - 越前町公式サイト
最高級品種の蟹を選ぶ際、ブランドタグだけでなく鮮度や身入りを見極めることが重要です。
すべての蟹に共通する選び方のコツは、活きている状態で裏返してお腹の硬さをチェックすることです。 脱皮したての蟹は水っぽく旨味が少ないため、脱皮を繰り返した「堅蟹」を選ぶのがポイントです。 堅蟹は蟹の最高ランクで、栄養をたっぷり蓄え身がぎっしりとして美味しいのが特徴です。
ズワイガニを選ぶときは、殻が赤いものを選ぶのがポイントです。 深い赤みをした甲羅をもつ蟹が良質とされ、甲羅が茶色のものは中に水が溜まっている場合があり、蟹味噌が水っぽいことがあるため避けるのが無難です。
タラバガニは、脚や甲羅にある突起がきれいすぎると身入りが悪いといわれています。 脚を押して、柔らかすぎないか身入りをチェックして選ぶのがおすすめです。 ボイル蟹の場合、色が鮮やかすぎるものは若い蟹で、脱皮したばかりの可能性があるので注意が必要です。
カラータグの始まりは「越前がに」で、1997年に福井県漁連が黄色いタグを導入したことがブランド化の先駆けとなりました。 カニの鮮度は水揚げから可能な限り早く処理することが重要で、カニはストレスを感じやすく味が落ちやすい性質があります。 産地直送の通販を利用する際も、迅速な配送体制が整っているかを確認することで、最高の状態で味わうことができます。
参考)ズワイガニ1匹130万円、最高級ブランドを作り上げた「カラー…
<参考>越前ガニのブランド化の歴史とカラータグ導入の背景
極 越前かに - 越前かにTV公式サイト
市場に行って、お安い蟹をゲットできたら言うことなし!ですが、
混んでるのが苦手…
意外と、安くなかったらヤダな…
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↓ 実際、かにしゃぶ食べてみました。
↓ 四大カニ食べ比べてみました。

通販カニは、新鮮な状態で北海道から空輸されてきます。
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北海道の毛ガニの甲羅盛り
甲羅に、カニミソと身がみっちり。食べ終えたらカリカリに炙って、甲羅酒に。
