柴山港蟹の極上選別基準とおすすめの旅館

柴山港蟹の魅力と選別基準

柴山港の蟹が選ばれる理由

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世界一厳しい選別基準

110以上のランクで細分化された品質管理により最高級の蟹だけを選別

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ピンクタグのブランド

上位ランクのみに付けられる柴山ガニのピンクタグは品質の証

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天然の良港から水揚げ

日本海の荒波で育った養分たっぷりの蟹が年間を通じて豊富に水揚げ

このページの目次

柴山港蟹の魅力と選別基準

柴山港で水揚げされる松葉ガニの選別基準

兵庫県美方郡香美町にある柴山港は、日本海岸では珍しい天然の湾状になっており、東の舞鶴港や西の境港と比べると規模は小さいながらも、松葉ガニの選別基準の厳しさで日本一、世界一とも言われている港なんです。
参考）柴山漁港 / 城崎温泉　(株)ヤマヨシ旬鮮市場

柴山港の最大の特徴は、なんと110ランク以上にも及ぶ細分化された選別システムです。他の漁港では通常10～20ランク程度の選別基準ですが、柴山港では大きさ、色、肉付き、足の太さ、左右のバランスなどを細かくチェックし、他地域に類を見ない繊細で厳密な品質管理を行っているんですね。
実は、この厳しすぎる選別基準が、かえって長年ブランド化の壁となっていました。間人ガニは緑色、津居山ガニは青色とタグで区別されていましたが、柴山港では「どこからどこまでを柴山ガニと定義するか」が難しく、2003年11月にようやく上位ランクのみに「柴山ガニ」という名前とピンク色のタグが付けられることになったんです。
参考）https://kane2.jp/pages/about

柴山漁港の選別基準について詳しく解説（旬鮮市場）
柴山港の選別がいかに厳格かを示す証拠として、市場関係者の証言があります。

柴山港蟹の最高峰「柴山GOLD」とは

柴山港で水揚げされる松葉ガニの頂点に君臨するのが「柴山GOLD」です。この最高級ブランドの認定基準は非常に厳しく、体重1.35kg以上、指落ち（脚が欠けていること）が無く、左右のバランスが良く、漁業者、選り手、仲買人の全てに認められた究極の松葉ガニだけに与えられる称号なんです。
参考）【世界最高峰の選別基準】柴山カニとは？兵庫県柴山港が誇る最高…

柴山GOLDは東京をはじめとする各地の高級料亭や各界の有名人からも引く手あまたで、めったにお目にかかれないことから「幻のカニ」とも呼ばれています。その希少性と品質の高さから、一般の松葉ガニとは別格の扱いを受けているんですね。
参考）冬のかにプラン＆料金表（令和5年11月8日〜12月30日）を…

2024年12月からは、柴山GOLDの下位ランクとして「柴山シルバー」という新しいランクが設定されました。柴山シルバーは水揚げ時1.25～1.35kgで厳しい選別をクリアした特上の柴山ガニに付けられ、ピンク色のタグに加えてシルバータグが付けられます。これにより、柴山ガニのブランド価値をより一層高め、多くの人に知ってもらえる取り組みが進んでいます。
柴山カニと柴山GOLDの詳細解説（まつびし公式サイト）

柴山港蟹の漁期と水揚げ状況

柴山港における松葉ガニ（ズワイガニの雄）の漁期は、毎年11月6日の解禁から翌年3月末までです。この期間、大型・中小型船が一斉に松葉ガニ漁に出向き、日本海の荒波で育った養分たっぷりの蟹が水揚げされます。
参考）香住・柴山旅館「きむらや」【公式】｜冬の「柴山ガニ」

一方、ズワイガニの雌にあたるセコガニ（子持ちガニ）の漁期は12月末までと短く、この期間に仕入れて冷凍保存する旅館も多いです。セコガニは小ぶりながらも卵（外子）と内子、カニ味噌が詰まった濃厚な味わいが人気で、限定的な期間しか楽しめない希少性も魅力なんですね。
2024年シーズンの初競りは、天候の影響で香住港と柴山港では11月7日に行われました。その後は大きな時化も少なく、連日沢山の水揚げが続いているとのことで、順調なシーズンスタートとなりました。水産試験所の予想では、2024年も去年並みのズワイガニが確保できるとされており、今後の安定した水揚げが期待されています。
参考）本日11月6日松葉ガニ漁解禁、初競り。今シーズンもよろしくお…

柴山港蟹のおすすめの食べ方

柴山港で水揚げされた新鮮な活ガニは、その鮮度の高さゆえに様々な食べ方で楽しむことができます。特に活きている蟹ならではの食べ方として、刺身、焼きガニ、カニしゃぶが人気なんです。
参考）松葉ガニ（柴山ガニ）活 / 600g前後

**刺身（カニ刺し）**は、活きている蟹を使った最も贅沢な食べ方です。殻から身を外し、表面の赤い膜を取り除いて氷水に5分ほど浸すと、花が咲いたように身が広がります。刺身醤油で食べるのが定番ですが、甲羅味噌を焼きながら味噌でしゃぶしゃぶする食べ方や、鍋で軽くしゃぶしゃぶしてポン酢で食べる方法もおすすめです。
焼きガニは、茹でガニとは全く違い、焼くことで身の繊維が際立ち香ばしさが増します。焼き方のポイントは、中火くらいで焼き、身の色が透明から白色に変わり、カニ身の肉汁がグツグツ湧いてきたら食べごろです。焼き過ぎるとパサパサになってしまうので注意が必要ですね。
参考）これぞ蟹の醍醐味！！🦀🦀

茹でガニとして楽しむ場合は、プロが茹でた塩加減や茹で時間が絶妙で、自分で茹でるよりも断然美味しいという声もあります。保存する場合は、よく冷ました後に新聞紙やキッチンペーパーでくるみ、ビニール袋に入れて冷蔵庫で2日以内、冷凍庫で4～5日は保存可能です。
但馬漁協公式の焼きガニレシピ

柴山港蟹が買える直売所と旅館情報

柴山港のセリ場と同じ敷地内には「かに一番館」という直売所があります。ここは但馬漁業協同組合柴山支所の直営店で、セリ落とした魚やカニを店まで運ぶのに1分とかからない距離という強みがあり、すぐさま店内設置の専用水槽に活かされます。
朝セリで落とされたばかりの新鮮なカニが揃い、スーパーなどで買うカニとは旨さが格段に違うんです。価格も直売所ならではのお得感があり、予算に見合ったカニが買えるのが魅力です。店頭には活ガニだけでなく、茹でたての松葉ガニも並んでおり、その場で購入することもできます。
参考）かに一番館(関西広域連合域内直売所) - 美方郡香美町香住区…

柴山港周辺には、柴山ガニを堪能できる旅館や民宿が多数あります。「こころのお宿庵月」では、タグ付きの柴山産活ガニにこだわったフルコースプランが評判で、夕食の時間から逆算して活〆をして調理する姿茹でガニは、カニの旨みをダイレクトに味わえます。
参考）柴山ガニが美味しい温泉旅館おすすめランキング

「荒神のやどる民宿三宝」では、板前主人が自ら市場へ出向いて目利きした香住・柴山港産のカニを使用し、1人約2杯分のボリュームで1万円台～という驚きの価格設定も魅力です。「佐津温泉民宿美味し宿かどや」では、冬には松葉ガニや香住ガニ、柴山ガニを堪能でき、温泉は男女別の大浴場と貸切露天風呂があります。
参考）【兵庫】香住のカニ旅におすすめの旅館3選！「柴山がに」を味わ…

柴山港へのアクセスは、JR柴山駅から徒歩約20分、または車で柴山駅から約5分です。多くの旅館では柴山駅からの無料送迎サービスを提供しており、事前予約をお願いしています。車でお越しの場合は、冬道対策としてスタッドレスタイヤの装着が必須となります。
参考）列車で来たんだけど帰りにお土産で海産物を買って帰りたい。可能…

かに一番館の詳細情報（香美町観光協会公式サイト）
柴山港は、世界一厳しい選別基準で選ばれた最高級の松葉ガニが味わえる特別な場所です。110以上のランク分けによって品質が保証された柴山ガニ、特に最高峰の柴山GOLDは一度は食べてみたい逸品ですね。11月から3月までの漁期には、新鮮な活ガニを刺身、焼きガニ、茹でガニなど様々な調理法で楽しむことができます。直売所のかに一番館や周辺の旅館を利用すれば、セリ落とされたばかりの鮮度抜群のカニを手に入れることができるんです。カニ好きな方なら、ぜひ一度は柴山港を訪れて、その極上の味わいを体験してみてはいかがでしょうか。