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使い勝手がヤケにいい低価格動画編集ソフト Adobe premiere Elements

追記:

現在は、Adobe Premiere Elements 12になり、「アップグレード版」「乗り換え版」を探さなくても、通常版がそもそも安くなっているようだ。入門ソフトレベルでこのレベルの機能を搭載しているのは、他にはやっぱり、なかなかないよなぁ。

Adobe Premiere Elements 12 Windows/Macintosh版
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 動画編集ソフト、Adobe remiere Elementsをゲット。

 Poserや DAZ STUDIO で作った数秒の動画をつなぎ合わせて、一分程度の動画にしたいな、と思って購入。約1万円だが、機能はとても充実している。

基本機能

 Premiere Elementsでの動画編集というのは、具体的にはこんな流れで行う。

  1. 動画・静止画・音楽を素材として読み込む
  2. タイムライン上に好きに並べ、必要なら特殊効果をつける
  3. 一本の動画としてファイルに書き出したり、直接YouTubeなどにアップロードしたり、DVD、ブルーレイ、HDVテープ、もしくは携帯用に動画を書き出す


▲編集中

 他にも、動画にタイトルやエンドロール、字幕(テキスト)を書き込む機能や、DVDメニューを作る機能なんかもある。

 私はswf(フラッシュ)までもが素材として読み込める、というのが驚きだった。

その他編集機能

  • 動画合成 2つ以上の動画をひとつの画面で同時に再生
  • クリップ(素材)をモーションパスに沿って自由に動かす
  • インスタントムービー 

 「動画合成」はクロマキー(ブルーの背景で撮った動画に別の動画を合成する、TVでよく見る動画合成の方法)ほか、数種類の合成方法が用意されている。私はまだ全然把握してないが、なかなか面白そうだ。

 「クリップをモーションパスに沿って自由に動かす」機能は、応用すれば「目からビーム」みたいなことができるんじゃないかと思ったが、予想以上に動きに迫力がなく、かっこよく使うにはちょっと工夫が必要っぽい。

 「インスタントムービー」機能は凄い。Premiereの操作とか、編集の流れとかがよくわかってなくても、素材動画とテーマを選べば、適当にプロモーションビデオっぽく仕上げてくれるのだ。


▲インスタントムービーのテーマ・20種類

 何もわかんないけど動画編集してかっこいいムービーを作りたいんです、という無茶な私の夢をかなえてくれるありがたい機能である。 テーマがもっとガシガシ追加できたらいいなと思うのだが、今はちょっとやり方がわからない。

特殊効果

 私がもっとも興味があったのが、特殊効果だ。

  • ビデオエフェクト 指定したタイミングで動画に「ぼかし」「ゆがみ」「レンズフレア」といった特殊効果をつける
  • トランジション 2つの動画のつなぎの部分で「ツイスト」「スピン」「フェード」といった特殊効果をつけながら動画を切り替える
  • オーディオエフェクト 音源ファイルに「リバーブ」「Denoiser(ノイズ軽減)」などの特殊効果をつける
  • アニメーションプリセット 上記エフェクトを組み合わせた特殊効果があらかじめ用意されていてクリック一発で呼び出せる
  • テキスト タイトル・テキストなどに「フェードアウト」「ジグザグイン」などの特殊効果をつける


▲ビデオエフェクトの一部

 ただし、動画内の人物の目からビームを出すとか、爆発効果を書き加える、とかの特殊効果はPremiereでは無理のようだ。というか、そんなことができるのは、After Effectsくらいしかないそうだ。After Effectsは高価でしばらく手が出ないが、まあ、After Effects貯金でもしてなんとか入手したいところだ。

 特殊効果は、一つ適用するごとに「適用しています…」と出て数分待たされる、なんてことはない。効果は何重にも重ねてパッ、パッ、パッと適用できて、すぐに効果をプレビューできるのだ。まあ、これはイマドキのソフトなら当たり前かも知れない。ひとつひとつは地味な効果でも、組み合わせると超かっこいい特殊効果になることもあって、驚きである。

 なお、特殊効果用のプラグインは他社などから出ているVST(Virtual Studio Technology)プラグインが使えるということらしいが、現在のところ、私にはよくわからない。

書き出し

 私は主に、YouTubeにアップロードすることを最終目的にしているが、Premiere Elementsは編集した動画を直接YouTubeにアップロードできる。

 私はまださっぱり理解していないが、いろんな細かい書き出し設定と、書き出し設定を記録しておく「クイックシェア」が可能なようだ。

アップグレード(乗り換え)版と通常版

 このAdobe Premiere Elementsには「通常版」と「乗り換え・アップグレード版」があり、値段も数千円ほど違う。

 乗り換え、というのは他の動画編集ソフトを使っていた人が、今後はPremiere Elementsを使うようになるよ、というような意味である。そして、乗り換え対象のソフトは「Adobe Premiere LE, Adobe ...、その他デジタルビデオ編集ソフト」と書いてある。

 「その他デジタルビデオ編集ソフト」というのは何なのか、という記述は特にない。Windows付属のムービーメーカーでもいいのではないか。

 なお、インストール時には「その他デジタルビデオ編集ソフト」がインストールされてるかどうかチェックする様子も、情報入力を促されることもなく、フツーにインストールできた。通常版を買う意味あんのか。

 私はもちろん、アップグレード・乗り換え版を購入した。

まとめ

 基本部分の使い勝手は言うことなし、インスタントムービー機能は超がつくほどありがたい機能、エフェクトの種類は多彩で値段は低価格、と言うことないソフトである。まあ、使いこむほどに不満は出てくるのかもしれないが、今のところ大満足なのであった。


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