PoserPhysicsで使えるフィギュアについて覚書してみたい。
▲色んなフィギュアを使って作ったムービー
フィギュアは基本的に「hip」パーツが存在して、関節の曲がる方向が特殊でなければ使える、ということだ。
DAZ 動物フィギュアで試したところ、四足歩行獣は猫や象、シマウマなどが物理シミュレーション可能だった。魚やワシ、ヘビやタコなどは「hip」パーツが存在してもシミュレーションできなかった。
▲タコで失敗した例。 「Left Tentacle 2a」というパーツ(たぶん足)のボーンの方向がtwistの方向と異なる、みたいなメッセージが出ている
象の耳や猫のしっぽなど、人体にはない関節でもちゃんとシミュレーションされている模様。hipからツリー構造をたどって計算しているようなので、hipパーツの存在する不思議生物でもシミュレーションできるかも知れない。
関節の可動制限をかけておかないと、関節がぐにょんぐにょんになってしまう。可動制限をかけるには、Poserの画面上部のメニューから、Figure→Use Limits。
ほとんどのフィギュアがシミュレーション可能。比較的新しい、 Victoria4 や Michael4 でも問題なくシミュレーションできた。解説によると、poser5に付属していたカトゥーンフィギュアには対応していないらしい。
ただし、服を着せてシミュレーションしようとするとエラーが出る。
▲謎のエラー。
やはり、可動制限(Poserの画面上部のメニューから、Figure→Use Limits)をかけておいた方がいい動きをするような気がする。
PoserにデフォルトでついているPrimitiveの球・立方体・カプセルは当然というか、なんというか使用可能。
経験則だが、立方体はフィギュアなどにぶつけたときに、角の部分が貫通しやすいようだ。球は球だけあって、当たり判定は安定しているもよう。
これらはテストムービーくらいにしか使い道ないんじゃないの?と思っていたが、透明化することによって好きなタイミングでフィギュアにインパクトを与えるのに使えるのだ。たとえば、二体フィギュアが居て、一方が平手打ちで相手の顔をなぐる、というシーンをシミュレーションするとなかなかうまくいかない。
そこで、球などの単純図形を顔面にぶつけてフィギュアをふっ飛ばしたりするわけだ。
小道具型は全て剛体シミュレーション(地面で弾む積み木のような質感をシミュレーション)になる。当たり判定はデフォルトで「立方体」になり、ほんとは球とかカプセルに切り替えられるはずなのだが、なぜかエラーが出る。
▲当たり判定を切り替えようとすると出てくるどんくさいエラー。 文法エラー?
複雑な形状は全て立方体にされてしまうので、大きな物体だと何もないところに当たり判定が発生して、見た目不自然になる。このへんは、ちょっとなんとかして欲しいところだ。とりあえず、お願いのメールを出してみたいと思う。
一部特殊フィギュア以外には物理シミュレーションが適用できそうな感じ。ただし、服を着せるとエラーになるというのは使いにくすぎるので修正願いのメールを出してみようと思う。もっとメジャーなツールなら、私がメールしなくてもきっと誰かが文句を言ってくれると思うのだがしょうがない。
修正されたら、そのときはまたレポートしてみたいと思う。
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