乳揺れ、などと書いたが、髪や小物など、その他いろんなものをゆっさゆっさ揺らせる恐るべきフリーのスクリプトを発見。
まずは、サンプルムービーを見てもらおう。
▲フィギュアは、 Aiko4 、 水着は、 V4 Basic Wear、髪は Filosofy Hair 。 このページの下のほうに改良版ムービーがあります。
Carrara用Jiggle を見た時もすげえと思ったが、このスクリプトを使えばPoser上で色々揺らせるのだ。素晴らしい。
スクリプトの名前はjiggles2009。なんと、2004年頃に作られたもので、ソースが公開されている。
→ダウンロードページ http://ockhamsbungalow.com/Python/
jigglesの画像部分をクリックでダウンロード。いくつかスクリプトが出てくるが、jiggles2009を使えば事足りる。
ActorStill.pyはカメラや小道具、ライト向けのもので、対象を選択状態にして実行すると、フレーム1に現在の位置情報等をコピーし、それ以降をばっさり削除するユーティリティだ。静止したままにしたいのに間違ってカメラやライトに動きをつけちゃったァー!フレーム削除すんのめんどくせェーッ!というときに使うものらしい。
揺らすためには、対象パーツ(今回は胸だ)を上下、左右、前後に変形させるためのモーフが必要。だけども、とりあえず上下させるモーフがあれば、それっぽく見える。
モーフ自体がねぇよ、という場合はマグネットでモーフを作ろう。今回は、 Aiko4 と Victoria 4 Morph ++の胸モーフを使って揺らしてみよう。
> ライブラリから Aiko4 を呼び出し、胸モーフなど必要なモーフをINJする。(よくわかんない場合は、ライブラリのポーズ>DAZ's Victoria 4 > Morph Injections > INJ Morphs++ V4 を適用)
> Aiko4 に動きをつける。 (揺らすテストなら、体を左右にねじる程度の動きでOK)
> 揺らしたいパーツ(今回はchest)を選択状態にする
今回、私は、Morph++から、「Breast DownL」「Breast DownR」「Breast OutL」「Breast OutR」をINJしておいた。
Pythonスクリプトを使う場合全般に言えることだが、念のためこの時点でファイルを保存しておいた方がいいだろう。
> Poserの画面上部メニュー「File」→「Run Python Script...」を選択
> ファイル選択ウインドウが表示されるので、先ほど解凍したjiggles2009.pyを選択
いちいちめんどくせぇな、という人は、画面上部メニュー「Script」から呼び出せるようにしておくといいだろう。参考→Pythonスクリプトでキーボードショートカットもどき
jigglesウインドウが表示されるので、Analyzeをクリック
何をアナライズ(分析)してんのかというと、フレームごとに対象パーツ(今回は胸)がどっち方向にどんな速さで動いたり、加速してんのか、ということを調べているらしい。とりあえずおとなしく待とう。
まずは、上下方向の揺れを設定する。
> 上下方向に動くモーフ(今回は、BreastDownRとBreastDownL)をクリックして反転表示させ、「Down」をクリック
二つパラメータを指定したので、開始フレームから最終フレームまで二周しつつ、パラメータが計算される。
パラメータの意味はこんな感じ
パラメータ | 意味 |
Grav | 重力(Downクリック時のみ考慮される) |
Twang | 動きの余韻。(びよよよん、というような動きを設定?) |
Secs | 余韻がどれくらい続くか |
CPS | 余韻の周期? |
Floor |
指定以下の小さい動きを無視(動きのノイズ除去用?) 0.1あたり指定するといいらしい |
これだけでも、もう、立派に乳揺れしているはずだが、せっかくなので左右方向にも揺れていただこう。
>上記で選択したBreastDownRとBreastDownLを再度クリックして、反転表示を解除
>左右方向に揺れるモーフ(今回は、BreastOutRとBreastOutL)をクリックして反転表示させ、Leftをクリック
なお、モーフ名の頭に「L」「R」がついてたら、ちゃんと左右を考慮にいれて揺れを計算してくれるようだ。また、意図した揺れと逆だな?という場合は、Mutiplierに「-1」を入れれば、動きが逆になる。
さらに厳しく道を極めるならば、前後の変形をするモーフを選んで「Front」をクリックすることで、三次元的な乳揺れを手に入れることが出来るんじゃないだろうか。
jiggles2009は関節に対しても揺れを設定できるので、アクセサリーや髪なんかも揺らせそう。多関節のものはどうなのかは、ちょっと試していない。
モーフが変形しすぎる、という場合は、モーフの可動域制限(Min Limit、Max Limit)をちょっと狭めてみるといいんじゃないだろうか。
▲可動域制限 パラメータパレットのパラメータ右にある三角をクリックして、Settings...を選択すると変更できる
追記)
出来上がった「揺れ」をグラフで見てみると、かなりのガタガタ。
▲かなりなんてもんじゃない
色々試行錯誤した結果、Poserの「リサンプリング機能」を使うと、それっぽく滑らかに出来るコトがわかった。
やってみよう。
動きを滑らかにしたいパーツを選択状態にする
画面上部メニュー「Animation」→「Resample Key Frames...」を選択
Resample Keysウインドウが表示されるので、「Current Element」にチェック、「Make Keyframe every 4 frames」にチェックをつけ、OKをクリック
これで、現在選択中のパーツに対して、4フレームごとに新たにキーフレームを打ち直すよ、ということになる。どういうふうに打ち直すのか、細かいところは謎だが、まあだいたい元の動きに近い感じにしてくれるっぽい。
▲まあまあなめらか?
ちょっと困るのが、モーフの値だけでなく、関節の曲がり具合なんかもリサンプリングされてしまうことだ。そんなことをされると、動きが微妙に変わってしまう。
まあ、そんな欠点はあるものの、いちおう出来たのが、これだ。
なかなかの滑らかさ。ムービーに使えるレベルになっていると思う。
「いい揺れ」を作るには、それなりの工夫が必要で、そのままだとちょっと滑らかさに欠けるようだ。
特に髪は、なんだか点滅しているような感じになってしまった。もう少し調整方法を考えることにして、今回の覚書を終わる。
(追記 調整方法としてリサンプリング機能を使うとある程度、動きを滑らかにできるようだ。リサンプリング適用手順も本文中に追記した)
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