ローポリゴン女性フィギュア、Loretta Lorezをゲット。
Poserの主要フィギュアは、どいつもこいつもハイポリゴンで、服や髪をかぶせてレンダリングすると、せいぜい3~4体が限度である。 Victoria4 が裸の状態で約7万ポリゴン弱、さらに服と髪をかぶせると10万ポリゴンくらいは軽く行きそうだ。(参考: フィギュア重さ比べ )
そこで、背景用ローポリゴンフィギュアの出番。一体あたり服・髪込みで約4000ポリゴン。 Victoria4 の1/10である。
アップだとかなりきついが、シーンの通行人や観客などに使うならば、バリエーションも豊富で、充分なクォリティと言えるだろう。
ものすごい数のデータが付属しているが、とりあえず順に見ていこう。まずはフィギュア。
フィギュア本体の他は、スカートやコートの下部、エリ、バッグ。あれ、シャツとかズボンないの?と思ったが、シャツ、ズボン類はフィギュア本体のテクスチャを切り替えて、着ているように見せかけるのだ。うむ、まあ背景用フィギュアとしてはそれで充分かも知れない。
また、メモリ節約用にモーフなしフィギュアも付属しているが、そもそもローポリゴンで消費メモリが少ないので、これを使ってさらにメモリを節約して、どれくらい効果があるのかはちょっと疑問だ。まあ、メモリ不足エラーが出る瀬戸際でふんばるような場合には、活用する機会もあるんだろう。
フィギュア本体に仕込まれているモーフは、遠景用だから適当なんだろう、という予想を大幅に裏切って、ものすごく作りこまれている。目玉はちゃんと動かせるし、目もとじられる。発音モーフも付属している。そんでもって、ボディには、パラメータひとつで複数のパーツを滑らかにまげる、「Advanced Body Controls」という特殊モーフが仕込まれているのだ。
ローポリながら、あっぱれな凝りようである。
続いて、ポーズ。
ポーズは大量にある。これらを駆使することで、同一のフィギュアにかなりのバリエーションを持たせることができるのだ。
▲テンションの高い太った黒人のおばさんを冷ややかに眺める孫と祖母
まずは、肌や髪の色を変えるMATポーズから。フォルダ名で言うと、!MATs <人種名>となっているやつだ。
▲African(アフリカ系)
▲Causian(白人系)
▲Indian(インディアン系)
▲Latino(ラテン系)
▲Oriental(東洋系)
最初のほうにある「!Skin AlShaders」は、テクスチャを使わずにマテリアルの色だけでそれっぽく設定するポーズ。顔がわからないほどの遠景に配置するときに使うもんだと思う。AllBlackとかAllWhiteは、私は使ったことがないがシルエットっぽい使い方をするんだろうか。わからないが。
基本的な使い方は、!Full xxxで、体のテクスチャが適用されるので、さらにFACEーHAIR xxxで顔と髪のテクスチャを適用すれば、全身の肌の色を設定できる。白人はバリエーション多め、東洋系とラテン系は少なめだ。
後ろのほうにずらりと並んでいるのは、服を着せた後に適用すると、シャツを半そでにできたり、ズボンをスパッツ風にしたりと、服のバリエーションを増やすのに使うことができる。
続いて、体型を変えるポーズ。
大人や子供、太った人や老人など、豊富なバリエーション。なお、このポーズはフィギュア本体以外に、服に対しても適用する。
体型をChildにしたら、着用するスカートなどに対してもLossetta_Childを適用しないとフィットしないのだ。ものによっては、さらにモーフなどを調整してフィットさせる必要があるものもある。
ここは、フィギュア本体のフルボディーモーフに従って、服も自動変形する仕組みを取り入れて欲しかったところ。
他には、スカートの位置リセットや、Child体型とYoungTeen体型の帽子位置を調整するポーズが用意されている。
次は、モーフのINJ/REMポーズ。
モーフなしフィギュアを呼び出したあとに、やっぱりモーフ使いたいよう、という場合はINJを、モーフあり(通常)フィギュアを呼び出したあとに、やっぱモーフ消してメモリ節約したい、という場合はREMを使おう。まあ、通常は使わないと思う。
そして、ものすごい量があるのが服のバリエーション。
シャツ類やストッキング、靴類はフィギュア本体に、エリやスカート、コートのすそはそれぞれのパーツに対して適用しよう。
次は、目の色。
各種、無難な色がそろっているようだ。
続いて、髪。
髪テクスチャを変えられるほか、髪の一部を非表示にしてヘアスタイルのバリエーションを変えることができる。髪を消しちゃったあと、元に戻すには、「肌や髪の色を変えるMATポーズ」を再度適用するしかない。リセットするポーズもあればよかったのに、と思う。ちょっと不便だ。
次のやつは、小道具の帽子やカバンのテクスチャを切り替えるMATポーズ。
一部、「Body Types」にあった帽子の位置を調整するポーズがダブッている気がするが、まあ、これは別にいいか。
そして、一般ポーズ。
脇役なんだから、もうちょっと地味なポーズで固めて欲しかった気がするが、まあ、そこそこのバリエーション。他には、足首の角度をブーツ向けに調整するポーズや、インバースキネマティクスのオン・オフポーズ、Advanced Body Ctontrols(複数パーツをまとめて曲げる便利モーフ)のリセット、スカート位置のリセットなどが付属している。
最後に、小道具類。
帽子類にカバン類、眼鏡に髪のバリエーションと、いろいろ付属している。
帽子は、体型によっては髪がはみ出したりするので、そういうときは帽子のyTranslateやScaleなどをいじって調整すればOKだ。
値段は高めだが、納得の作りこみ具合。ひと気のある街中のシーンを作りたい、なんていう場合には非常に役立つと思う。 同じ作者のローポリ男性フィギュア(LoRez Figures - Modern Males)に比べると、あまりにも作りこみが凝っているのは、やはり、女性フィギュアだから、なんだろうか。
背景用の、ローポリゴン女性フィギュア。髪、服、各人種テクスチャ、小物などが大量に付属している。
関連:
フィギュア重さ比べ
ローポリゴン男性フィギュアセット LoRez Figures - Modern Males
背景用ローポリゴン女性フィギュア Loretta Lorez
Victoria4 紹介