トップページ> その他レポート > ツール

モデリングソフトくらべ

 今まで数々のソフトに挫折して放り投げてきた私だが、モデリングソフトについて感想をまとめてみたい。

 なお、★の数は「もしかして私にも使っていけるかも度」である。

各モデリングソフトの使用感など

Shade ★★☆☆☆ 
 R3のころに挫折したので最新版では色々と変わっているかも知れない。曲線を組み合わせて形状を作り上げていくという独特の方式。当時、3D関連の知識がほぼなかったこともあって、練習用の「イス」などの簡単な形状さえつくれないまま挫折した。 

六角大王Super5 ★★★☆☆
 ポリゴンを貼り合せて形状を作っていく方式のモデリングソフト。面の押し出しや、サブディビジョンサーフェス(単純形状の操作でキレイな曲面を作ることがきる)機能、そしておまけのモデル(3D形状)がたくさんついていたので購入した。私の持っているビデオカードのハードウェアアクセラレータに対応していないため、データ的に重い(複雑な)形状を編集するととても遅くなる。使い方に関する情報があまり出回ってなくて、使いこなしていないうちにメタセコイアに手を出してしまった。

メタセコイアシェアウェア版 ★★★☆☆
 日本産の代表的なモデリングソフト。ポリゴンを貼り合せて形状を作っていく方式で、面の押し出しやサブディビジョンサーフェスなどの機能もあり。バージョンアップやバグ修正の対応がとても早い。しかし、いろんなモード(ツール)をめまぐるしく切り替えて形状を編集する方式のため、「この点を選択して上のほうに移動させたいんだけど」というような素人の直感をそのまま操作するのが難しい。チュートリアルなどの情報や書籍はもっとも多く出回っている。多くのプラグインも公開されており、とりあえず持っておいて損はないと言えるだろう。

Hexagon2.1 ★★★★★
 メタセコイアなどと同じく、ポリゴンを貼り合せたり、面を押し出したりして形状を作っていくモデリングソフトで、有機的な形状を作るのが得意。「ユニバーサルマニピュレータ」という特殊なインタフェースにより、点、線、面の移動・拡大縮小・回転がツールの切り替えなしに直感的に出来る。バージョン2ではmodoなどのハイエンドのモデリングソフトと同じようなUV展開機能や、3Dペイント機能がついている。一万円台という価格から考えるとかなりのお得感。だが、英語版のみで致命的なバグは一応フィックスされているものの、それ以降は半年以上細かいバグなどのフィックスもなく、使い方に関する日本語の情報も少ない。素人の私には直感的に操作できるHexagonが一番合っているような気がするが、誰かに奨めるとなると躊躇してしまう。

modo202 ★★★★☆
 メタセコイアなどと同様にポリゴンの貼り合せや面の押し出しで形状を作っていく方式のモデリングソフト。キーの割り当てやツールの動作などカスタマイズの幅がめちゃめちゃ広い。また、マクロ機能やスクリプト機能も充実している。UV展開や3Dペイント機能、そして高度なレンダリング機能までついている。インタフェースは完全に日本語化されていて、マニュアルはわかりやすい。書籍は出ていないが、Web上に日本語を含むチュートリアルが数多く公開されている。だが、値段が約十万円と、他のモデリングソフトに比べてとても高い。

 たぶん、何が使いやすいかは人それぞれである。幸いなことにモデリングソフトにはほとんどの場合体験版が用意されているので、実際にさわってみて感触を確かめればいいだろう。

各モデリングソフトのPoser連携

 Poserとの連携を考えた場合、最低限、以下の機能があれば特に大きな問題はないと思う。これは上記の5つのモデリングソフト全てがクリアしている。

  • obj形式でのインポート(読み込み)/エクスポート(書き込み)
  • グループ分け・マテリアル分けの機能 → オリジナルのフィギュアや服、小物作りに
  • ポリゴン反転(法線反転)もしくは、整列(同じ方向に向ける)機能 → Poserでは裏返ったポリゴンは変な表示になってしまうため

 人間の表情のモーフターゲットや衣服のシワなどを作る場合には、以下のソフトが適している。

  • Hexagon2.1 「softselection」で複数の点を選択して、移動するだけで自然な表情モーフやしわを作ることができる。
  • メタセコイアシェアウェア版 「マグネット」でそれっぽいことができるかも(未確認)
  • modo202 「服のしわ」は作りやすいらしいが、今の私にはやり方がわからない(未確認)

 モデリングソフトでUV展開するには以下が適している。

  ※UV展開の専用ソフトを使うという手もあり。

 3D形状に直接、色、バンプ、ディスプレイスメント、透明度をブラシで塗る機能を持つのは以下のモデリングソフト。

  • Hexagon2.1 色、バンプ、ディスプレイスメント、透明度の塗りが可能
  • modo202 上記に加え、現時点の私にはよくわからないような複雑な塗りが可能

 あとは、最近のPoserで主流のハイポリゴン(ポリゴン数が細かいと言うことだ!)フィギュアなどを編集する場合には、モデリングソフト側がビデオカードのアクセラレータに対応している必要があるだろう。

各モデリングソフトの今後

Shade 
 e frontier社が今後もバージョンアップやサポートを行っていくだろう。しばらくは安泰だと思う。

六角大王Super5
 残念ながら次期バージョンの発売はあまり期待できない感じ

メタセコイアシェアウェア版
 地道なバグフィックスやBBSでのサポートなどが充実。しばらくは安泰だと思う。

Hexagon2.1
 バグレポートの数はもの凄いのだが、バグフィックスされる気配がない。2.1が最終バージョンになってしまうかも。

modo202
 体験版使用のため、くわしいことはよくわからないが、日本語化の出来がものすごく良い。今後も順調にバージョンアップを続けてほしい。

まとめ

 今はHexagonを主力っぽい、と言ってもたいしたことはないが、主力っぽい感じで使っている。もし今後まかり間違ってmodoを購入することになったら、modoを主力にときどきHexagonを使ってという感じになりそうだ。ただし、モデリング自体に飽きて放り出さなければ。

 AdobeのPhotoShop CS+Illustrator CSも購入以来あまり使ってないということをうっすらと思い出しつつ、今回のレポートを終わる。

関連: modo製品情報 

次のENLIVEN 3Dデータを(割と)簡単にブラウザ上で動かせるようになる(らしい)ツールへ
誰でもわかるPoser服作りチュートリアル
Poserチュートリアル「挫折しない服作り編」
PoserでコンフォームTシャツを作る手順をくどいくらい丁寧に解説。難解な「ジョイントパラメータ」についても図をたっぷり使って解説している。Poser6J、Hexagon前提。初級~中級用。PDFダウンロード形式


No1 Poser参考書
Poser Figure Studio
基本操作から、マテリアル、ダイナミックヘア、ダイナミッククロスまで解説されている、初級~中級用。Poser参考書としては、一番のおすすめ


中級者向けPoser解説書
Poser Scene MasterPOSER SCENE MASTER
私が書いた、Poser応用例解説書。「ポージングのやりかた」「静止画の仕上げ方」「動画での演出例」を解説。中級者以上向けだが、手順解説はかなり易しくしている。「なんかPoserの面白いワザないの?」という人におすすめ。


Poser7本体
Poser 7日本語版  Win
使い勝手の良さを中心に改良された最新版。リップシンク(音声と同期して表情が動く)や、アニメーションレイヤー(単純動作を組み合わせて複雑なアニメを作る)、モーフ作成ツール(ブラシで塗る感覚でモーフターゲットを作成したり、服の破れを修正できる)などの新機能も盛り込まれている。

トップページ> その他レポート > ツール もくじ