※iClone覚書を新しく作りました。今後、iClone関連はこちらに書いていきます。
マシニマ、つまり、ゲームなどのリアルタイムで描画できる3Dの技術を使って作るムービーだ。たぶん。
そんなムービーの作成環境、iClone 。販売しているのは、海外のメーカーReallusion だ。聞いたことはない。とりあえずこれをみてもらおう。
Poserなどでレンダリングした人体には精度などの面で遠く及ばないが、ムービーならばこれくらいでも充分かも知れない。
iCloneは用意されたキャラクター(アバター)に対して、体各部のパラメータを調整して体型をカスタマイズしてオリジナルキャラを作ることができる。テクスチャの貼り付けも可能だ。
あらかじめ用意されたライブラリから、背景を選び、エフェクトを選び、音楽を選び、キャラのモーション、表情を選べばムービーのいっちょあがり。あとはこれをつなぎ合わせていけば、一本のムービーが出来上がるというわけだ。
▲付属のサンプルより、女探検家が遺跡っぽいところをうろうろするムービーの1カット
CrazyTalkは音声ファイルに合わせて人間の口パクアニメを作るソフトである。まずは、これを見てもらおう。
女性が表情を変えながら、しゃべるムービーだ。実はこれ、単なる2Dの写真をCrazyTalk が動かして動画のように見せかけているのだ。ものすごい技術。
もちろん、3Dである、iCloneのアバターの表情にも適用可能。セリフ入りのWaveFileを読ませると、自動的にリアルな表情をつけてしゃべってくれるのだ。日本語だと若干、口の動きに違和感が感じられるが、許容範囲だと思う。
これは面白い。
すげえ、これでPoserのフィギュアを取り込んで自由に動かせるなら…と夢は膨らむのだが、そこまでは出来ない。
OBJ形式のデータをiCloneに取り込むプラグイン、「3DXChange」というのが用意されているのだが、あくまでobjとして取り込むのでモーションをつけたりすることはできないのだ。残念である。
だが、静物的なものはガンガン取り込めるので、車や背景などは流用できるだろう。
レンダリングした絵にCrazyTalk適用も可能だし、モーションはbvhとしてicloneに取り込むこともできる。
▲PoserレンダリングイメージをCrazyTalkでしゃべらせた…というかにゃあにゃあ言わせた
■まとめ
まとめというか、なんというか、上記の3点セットがPro Bundle Pack II Proとして販売されていたので、またしても買ってしまった。先日ZBrushも買ったところだというのに買いすぎである。だが、もしかしたら私の一生を変えるソフトかも知れないのだ。そう考えれば、このくらいの値段は許容範囲である。よし、私も自分をごまかすのが上手になってきた。
体験版もあるので、気になる人は試してみるといいだろう。
日本語版も出ている。>>>iClone 5 PRO 通常版
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