ブロンプトン後輪リカバーへの道(続き)

自転車に乗り、世田谷の自転車店、ローロに向かう。

 

自宅から、まずは西に向かい、環七を南へ向かってればうにゃうにゃ曲がれば着きそうだ。とりあえず地図とGPSを持って、出発。

 

寒い。

 

手袋と、ぼうしもかぶって、暖かい格好をしているのだが、めちゃめちゃ寒い。陽の当たっているところは暖かいが、何の用があってそんなに激しく吹くんだというくらい風が吹いていた。

 

風は私の体を徐々に冷やし、おしっこを誘発する。途中の家電店、コジマでおしっこをする。断っておくが、建物の壁に向かってじょろじょろとやった訳ではない。警備員に捕まってしまう。

 

トイレから出る。店内は暖房が効いてて暖かい。よし、暖まったぞ、出発だ。

 

道中は思ったより起伏が激しく、私は息を切らした。なんでこんなになまってるんだ。

 

よく考えると、前回自転車旅行をしたのは夏の四国旅行だ。半年もあれば体もなまるか。

 

おしっこをしたのでのどが渇いた。自販機で水を買う。少し水を飲んでいるとたちまち体が冷えてきたので、あらたなおしっこが来る前にさっさと出発した。

 

環七をまっすぐ進みすぎると、渋谷付近に出てしまうことになり、人が多そうでいやなので適当なとこで右折した。世田谷通り。しばらくぐにゃぐにゃ曲がっていると、馬事公苑という、競馬がらみの公園みたいなとこに来た。馬に興味がない私はそのまま素通りだ。

 

やがて、ローロに到着だ。住宅街のど真ん中にそれはあった。ガラス張りの一階建て。狭い。うわあ。入りにくい。

 

もっとこう、大型家電店のような、色々見て回っても店員に構われないようなところを想像していたのだが。

 

そろそろと店に入ると、一般の民家に侵入した怪しい人を見るような視線。

 

リカンベントという曲芸のような乗り方をする自転車を購入しようとしている若い客と、どっかのスタッフみたいな派手な上着を着た客が、黄色い自転車を見ながら店員とああだこうだと訳のわからない話をしていた。

 

店員は2名。

 

うわあ、声をかけづらい。しばらく待っていたのだが、店員は知らんぷりで訳のわからない話を続けていた。

 

感じわりぃ。

 

とにかく、ブロンプトンのタイヤがあるかどうか聞いたら、あるというので買うことにした。ついでに「からくちブレーキ」も。これは、ブロンプトンについてるデフォルトブレーキとつけかえると、効きがよくなるという代物だ。在庫が切れているとのことなので、発送してもらうことにした。

 

私はマニアの集う小さな店、という雰囲気が大嫌いなので、ちょっと遊びにくるということは今後ないと思う。次からは何か買うにしても通販で買うことにしよう。

 

帰り道、ラーメン花月でバリ辛ラーメンを食べながらビールを飲み、あまりの辛さにはふはふ言ったり、足がつりそうになったり、つったりしながら私は家にたどり着いたのだった。