最近、私の「迷惑メールフォルダ」では、ロト6当選予想というのが流行っているようだ。
もちろん、こんなものに手を出してはいけない。
単に「こういうカラクリじゃないかな」と予想して楽しんでみようというわけだ。
「ロト6当選予想」の流れ
- 「狙うのはロト6の三等」という歌い文句。
- 無料お試しできる!と言われて、予想数字を無料で手に入れる。
予想数字が(4等、5等、まれに3等)当たる。
- 「こ、これはスゴイ!」となる。
- 「さらに高額を狙う方法」という情報が10万円くらいで売られている。
- だが、当たらない。クレームを入れても、のらりくらりとかわされる。
- そのうち、購入先は消える。
- ぎゃー!詐欺だー!
3.の「当てる」って、そんなの不可能じゃないの?
当たるんなら、ホンモノじゃないの?って思った人は要注意。
だまされないで!
予想数字が(一応当たる)カラクリ
単なる確率の問題。
数字6個のうち、5個当たれば三等で、
金額はだいたい10万円~100万円。
当選確率は、約2万7千分の1。
四等はもっと当たりやすい。
数字6個のうち、4個当たればOK。
金額はだいたい1万円くらい。
当選確率は、610分の1。
一人あたり10個の「予想数字」をばらまけば、
必ず、毎日3等、4等、5等の当選が出る。
予想数字は、重複しないランダムな数字。
「無料」で、一日2000人の人が、「予想数字」をもらいにくるとすると、
毎日のべ33人の4等当たりが出る。
はずれた人は、もともと当たるとは思っていないので
「やっぱ当たらないか」と、別に大騒ぎしない。
狙って当てたと思い込む心理的なトリック
4等以上が当たった人は、高確率で
「あ、当たった!これはホンモノだ!」と思い込んでしまう。
偶然なのに。
しかし、「もらった数字で4等当てた」という強烈な体験で、
まともな判断ができなくなってしまう。
高額な詐欺情報を、高確率で買う。
詐欺師の思うツボ。
感想
以前、「
トリック」というドラマでやっていた、「2択の予想を完璧に当てる予言」の詐欺を
思い出した。あれの応用だな。
詐欺自体は許せない犯罪だけど、
こういうカラクリって面白いなあ。