キングダム・ホスピタル 笑いと恐怖の医療ドラマ


最近、ある人の奨めでスティーブンキングを読んだりDVDを見たりしている。
スティーブンキングは、ホラー作家で、序盤のちょっとコミカルな展開に油断して読み進めていくと、後半、恐怖のどん底に叩き落されるという怖い作風の人である。
で、一発目は、スティーヴン・キングのキングダム・ホスピタル。
DVDで出ている連続ドラマで、病院で起こる怖い話が描かれている。最初の印象は、個性的な登場人物が活躍する医療ドラマ。ちょっと笑いも入ってる。
チャック全開なのに気づかず真剣な顔で病状を告げる医者、手術中に血を見るたびぶっ倒れて担ぎ出される看護婦、いたずら防止グッズを駐車中の自分の車に取り付けまくる外科部長、朝の空気運動という謎の運動を推進する院長、病院内で霊を呼び出そうとする患者、主人に突っ込みをいれる番犬などなど。
調子に乗って見てると、だんだん話がおかしくなってくる。病院にさまよう霊とか謎のバクとか出てくる。画家が車にひかれて、病院に運び込まれてくる。
その、笑いと怖さの抜群のせめぎあい加減。笑いがあるから余計に怖さが目立つ。塩を振りかけたスイカのようなドラマなのだった。