晩飯を食う店を探して、沖縄県庁前の繁華街、国際通りをさまよう私と両親。
ものすごいこだわりはないけども、沖縄っぽい料理を少しづつ、たくさん食べたいなあと思っていた。結局、海援隊、というそこら中にチェーン店のある居酒屋に入った。
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▲海援隊入口
メニューには、どっかで聞いたような沖縄っぽい料理名がずらり。フツーの居酒屋だけあって、とても入りやすい。一通り、正体を見極めてみたい料理を注文する。
まずはビールが来た。かんぱい。
オリオンビール、という銘柄だったのだが、ビール音痴の私は、普通のビールだなあとしか思わなかった。
まず、ラフテーという豚の角煮がやってくる。
▲すでに、ほぼ食い終わった状態のラフテー
ラフテーは、ほぼ食い終えてから写真をとっとこうかと思い立ったので、このような姿になっている。おいしいけども、あったかいうちに食わないとアブラが固まってきて大変なことになってしまう、ということを学んだ。
定番のゴーヤチャンプルーも、もちろん注文。
ゴーヤと、豆腐と、そしてなんと魚が入っている。
魚の生臭さには敏感な私だが、このゴーヤチャンプルーはとてもおいしく食べられた。かつおぶしのような香りがふわりと漂う、上品な味。ゴーヤも苦いのだが、その苦さが料理のうまさに結びついている。不思議な味だ。また食べたい。
下の小鉢は、左の赤いのが「とうふよう」で、右がもずく酢。
とうふようは、こってりした酒粕のような味の不思議な何かだった。赤い液体はアルコールを含む何かで、酒粕のような味はコイツのせいなのかも知れない。とうふようは上級者向け、と勝手に位置付けておいた。
一見、何の変哲もないもずく酢は、まるでもずく酢っぽくない味わいだった。
昔、
美味しんぼという漫画で、ひしゃくで酢を飲んで「なんとすっきりした味わい!」とか言って、酢を飲みほしてしまうシーンがあった。私はあれを見て、美味しんぼは大げさで面白いなあ、と思っていた。
しかし、このもずく酢に使われている酢ならば、飲み干せてしまいそうな感じなのだ。何かが根本から違う。
もずく本体は、そもそも本来の味とかを知らないのでよくわからない。とにかく、「もずく酢」として見た場合、私が今まで食べてきたもずく酢とは何かが根本的に違うのだ。酢の物はどちらかというと苦手で「健康にいいらしいから食べておこう…」くらいの気持ちで食べている私だが、このもずく酢なら喜んで食べたい。
最後のほうに、島唐辛子餃子、となんかの巻きずしを食べた。まあ、これは普通だった。
あっという間に食べてしまったので写真をとっていないのだが、「揚げ出しジーマーミ豆腐」というのがめちゃめちゃうまかった。
トロットロのごま豆腐、という感じの豆腐が揚げられてダシで煮込まれているような料理なのだが、たとえようのない味である。ネバつかないモチのような形状に、ふんわり漂うごま系の香り。あまり食べ物に興味を示さない両親も「こ、これはうまい!」と言っていた。
今調べたら、
ジーマーミ豆腐というのはピーナツでできている豆腐ということであった。
どれもうまかったが、次回も食べたいなあと思ったのは「
ゴーヤチャンプルー、もずく酢、ジーマーミ豆腐」の3つである。次はいつ食べに来るかは不明だが。
そんな感じで、かなり満足げに店を出た。
帰りにのぞいた土産物屋でジーマーミ豆腐を見つけたので、夜のおやつに買って帰る。プリン状にパッケージされ、甘いタレが付属して「おやつにもどうぞ」と書いてあった。
宿に戻った我々は、テレビのチャンネル数が少ないとか明日どこいこうとかをだらだらしながら話し合った。小腹がすいたので、ジーマーミ豆腐を食った。おやつ的な味付けはしてなかったと思うのだが、おやつとして食べた。むちむちした食感に甘いタレがおいしい。
とりあえず明日は首里城行く、ということだけ決めて、我々は沖縄旅行初日を終えたのだった。
<つづく>
>沖縄で色々食おうぜ その4