引越し後の手続き


 引越後、いろいろ手続きを行ったり、余計なことをしたりしたので覚書、というか単なる日記。
 旧マンションの退去立会で、負担割合は別として、部屋をリフォームするとこれだけかかる、という見積をもらう。
 X十万円。ぞっとした。
 数日後、自分で穴をあけちゃった壁や汚した玄関など、原状回復負担分の請求が来る。居住年数が浅い場合は、退去時に請求書を渡されるらしいのだが、私は10年以上住んでいたので経年劣化の分を考慮したものが郵便で届いた。
 まあ、これくらいは払わないといけないかなあ、という金額。
 けど、請求内容の妥当性が全くわからなかったので、とりあえず中野区役所の無料不動産相談に行く。
 毎週火曜、朝に電話して予約が取れたら昼に行くという感じだ。定員6人らしいが、運良く予約がとれた。
 当日は雨が降っていて、めちゃめちゃ寒かった。凍えそうだ。3月なのに。
 
 なんか人が多いなと思ったら、確定申告関連だった。特別コーナーが作られて、確定申告の書き方を指導してくれるらしい。みんながんばってるな。私は確定申告は自宅で作って郵送した。
 事前に中野区役所ホームページで調べた相談窓口を探す。あ、あった。区役所の隅っこの、みすぼらしい部屋、それが相談窓口だったのだ。五分前。
 待合用の古びた椅子に座っていると、墓場の番人、いや、雰囲気のある担当の方に用紙を渡された。住所と名前、本日の相談内容を簡単に書くんだそうだ。
 相談室に通される。相談室は、何故かドアが完全に閉まらない状態になっていて、閉まらない!閉まらない!と必死に閉めようとしていたら、「そのままでいいですよ」と言われた。
 相談員は、若干ぽっちゃり気味のにこにこ顔の男性。30代なかばくらいだろうか。
 契約書や請求書を見せて話を聞く。相談員の方は、宅建主任の資格を持っている、この道のプロである。
 請求書は「クロス張替えの計算単価が若干高い気はするが、大きく逸脱した内容ではないと思う」、とのコメントをいただいた。そうか、まあ、そんな感じはしていたが、専門家がそういうならそうなんだろう。
 
 ちょっと、時間があまったので、今回の件には関係ないけども、ちょっと聞いてみた。
「賃貸の契約更新料って払わないといけないもんなんでしょうか」
 これは、知り合いのY君がネットで聞きかじった情報で、「更新料なんて意味がないもんだ。裁判でも勝った事例がある。払わなくいい」というような話だったのだ。相談員によると、「裁判で、払う必要がないという判決が出た事例がある。しかし、現時点では全てのケースでそれが当てはまるかというとわからない」とのこと。まあ、そうだよなあ。
 相談終了。とりあえず、原状回復費用には納得した。相談員は丁寧で、しっかりした対応をしてくれたので満足。いい勉強にもなった。
 
 区役所の相談というのは、専門家の情報をタダで聞けるいい場所だ。ただ、平日に時間が取れればの話だが。私の前に相談していた人はおじいちゃんで、私が相談し終えて出て行く時には、待合のイスにおばあちゃんが座っていた。
 ついでに、というか重要な手続きなのだが、転出届を区役所で書く。健康保険証も転出と同時にいったん返却するらしく、とられてしまった。一時的に健康保険証がない状態、不安だ。
 
 千葉に移動し、千葉市の区役所で転入届。窓口で担当してくれた人は、いかりや長介をマイルドにしたようなメガネのおばちゃんだった。ここ書いて、あれ書いて、と矢継ぎ早に言われ、とりあえず住所やらなんとか番号やらを書く。中野区転出時はハンコはいらなかったのだが、転入時には要るらしい。
 国民健康保険証も即日発行してくれるらしい。確定申告(?住民税の申告だったかも知れない)をしていれば、区役所でデータを確認してくれるらしいが、そうでない場合は前年度の収入を確認出来る書類(確定申告の写し?)が必要らしい。
 運転免許の住所変更に必要なので、ついでに住民票の写しも一部もらっていくことにする。
 健康保険証はその場で、住民票の写しは10分後くらいにゲット。簡単だ。
 郵便物の転送をやってもらうべく、いろいろ調べると、http://welcometown.post.japanpost.jpというサイトで、郵便物の転送届ができるらしいのでやった。後で、本当にその住所に人が住んでいるかどうか、担当の人(?)が訪問してくるらしい。
 あとは、運転免許の住所書き換えをやれば、だいたい手続きは完了っぽい。
 うーん、めんどくさい。けども、色々ためになったなあ、と思いつつ、今回の日記を終わる。