まんがを読みまくる


 世の中には私の知らない面白いことがまだまだたくさんある。
 常日頃から、そういった面白いことを探している私であったが、大がかりな新しい趣味を始めるのはちょっとしんどいので、「私の知らない面白い漫画」を探すことにした。

 最初の書き出しと比べて、なんかすごい小さなことになり下がっていないか。まあいい。
 ありがたいことに「マンガ大賞2009」なんていう、お勧めマンガのランキングがあったので、ありがたく利用させてもらった。「書店の漫画担当の方々が中心に選考、最新刊が8巻までのおすすめまんが」というものである。8巻まで、というシバリがあるので、目新しい漫画が中心になっている。
 とりあえず、昨年のマンガ大賞からも合わせて、5冊をチョイス。まずは一巻だけ買ってみて、面白そうだったら続きをどどんと買う、という戦法だ。これがまた、ほぼ外れなし。
聖☆おにいさん

 ブッダとイエスキリストがバカンスのために日本の狭いアパートで楽しく貧乏生活する話。あまり一般的ではない(たぶん)ブッダやイエスキリストのエピソードを小ネタとして挟み込んでくる。面白いのだが、3巻あたりでちょっと飽きてきた。

宇宙兄弟

 子供の頃から宇宙飛行士を目指してきた兄弟の、弟だけが夢をかなえてしまい、兄はいろいろ失敗してくすぶっている話。オッサンに成長した兄が、色々ダメなところをさらしながらも、再び宇宙飛行士になろうともがくところがいい。ああ、自分ももう少しがんばれるかも、と思わせる。今後とも読み続けていきたい。

よんでますよ、アザゼルさん

 悪魔を召喚して難しい依頼をこなしていく探偵の話。というか、主人公は呼び出される側のしょぼい悪魔。「人間の汚いところ」を笑いにしたような、あまり今までにない感じのギャグ漫画だ。色んな下ネタがちりばめられているが、これが意外に笑える。続けて読んでいきたい。

きのう何食べた?

 ゲイで弁護士のイケメンアラフォー男が、てきぱきと食事の用意をするマンガ。そこそこ面白いのだが、少女マンガ的なノリがちょっと合わなかった。

 (ガク)

 ボランティアで山の遭難者救助を行っているノーテンキな山男の話。これでもかというほど、悲惨な山の遭難事故が出てくる。主人公は、救助に成功することもあるし、失敗することもある。というか、特に怖い失敗のエピソードの方が多く、救助しておぶっている途中に背中で人が死んでしまったり、雪山で遭難した人がおかしくなってしまって「あついあつい」と言いながら脱ぎ始めてしまったり、崖から落ちた人の手足がもの凄い角度に曲がっていたりする。けど、主人公は時折悲しい顔を見せながらも、基本ノーテンキに救助活動を行っていくのだ。「ものすごい悲惨な現場で、主人公はどういう行動をするのか」というのが面白くて、ついつい読み進めてしまう。あと、低い山でもいいから登ってみようかなと思ってしまう。もちろん、続けて読んでいきたい。

 世の中には、いい歳をしたおっさんをも魅了するような漫画がたくさんあって困ってしまう。本当はそれほど困ってないけど、まあ、そんな感じで今回の日記を終わる。