ポーラーエクスプレス あえて困難を招く北極点への旅

「あああっ!切符があっ!」

 

 強い風に飛ばされて走っている列車の外に切符が飛んでいってしまう。と思ったら、危機一髪、窓に引っかかって止まっている。取りに行く少年。取る寸前にまた飛ばされていってしまう切符。

 

 そういう、おたまでゆで卵を運ぶような、大事なものをお手玉する場面がたくさん出てくる。それはスリルと言えば言えないこともないが、そんなことが頻繁に起こったらちょっとイラッとしてしまうのだ。

 

 しかも、主人公の少年はしなくてもいいことをして、そういう危機を自ら招いているフシがある。わざとやってんじゃないのか。子供向けアニメだからひどい結果にはならないと思ってむちゃくちゃやっているのではないか。

 

 そう、絶対絶命の何かが起こっても、軽く奇跡が起こって簡単に乗り越えていってしまうのだ。

 

 大人には物足りないが、子供と一緒に見るならば安心して見れるだろう。