「ツイッター」でビジネスが変わるを読んだ。
やたらビジネスビジネス、と言っているようなやつは信用できないと思っている私だったが、本屋でパラ見してみて、Twitter関連がざっくりわかりそうなのでゲット。
まず、「ツイッターは巨大なバーチャル休憩室」という例えが出てくるのだが、これはうまいこと言っているようで、いまいちピンと来なかったのだが、「ショートメッセージ放送局」という例えはわかりやすかった。Twitterはかなりのユーザ数がいるので、速報めいたものをすばやく広くつたえるのに適しているというのだ。
なるほど、それは今までメールでも掲示板でも出来なかったし、テレビやラジオでは放送する準備をするのに数時間以上かかってしまい、速報性という面ではTwitterに遠く及ばないのだ。
今は、フェイスブックなどのSNSなどがTwitter的な機能を実装しつつあるそうだが、既に有名になってユーザ数も多いTwitterを使い込んでいく価値は十分あるのだろう。
他の利点としては、Twitterは専門家の意見をいつでも聞ける、というのがあった。だが、きっと単に困ったことがあったら聞くだけ、というのは通用しないだろう。ギブ&テイクのギブをちゃんと相手に与えないと、なかなか難しいんじゃないか。
「よいつぶやきを書くための基本ルール」というのも参考になった。
- スパムをしない
- 文体に関するルールに従う(主に英語表記でのルール。全部大文字にしたりしないとか、略語を使わないとか)
- RT(リツイート)するときは出典を明確にする
- 140字を守る
- フォローされたらフォローし返す
実はこの本は、洋書のTwitter Powerという本を翻訳したもので、出版時からそれなりの時間が経過しているのだが、それを考慮して巻末に「最近Twitterに追加された機能」とか「最新のTwitter連携サービス」などがちゃんと記載されているのだ。あと1年もすればこれらの情報も古くなるとは思うが、2009年11月時点では、少なくともなかなか参考になった。
トータルとして、なかなかバランスよくTwitterのことが解説してある本だと思う。Twitterを始めて、なんとなく楽しいってことはわかったけど、もっと楽しみたいな、という私のような人間にはまあまあ役に立つんじゃないだろうか。
ジョエル・コム
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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