e=mc^2をボウリングに当てはめる

エネルギーは重さとスピードに比例するという、そういう公式。

 

 私は今まで、13ポンドのボールを使ってボウリングしていたが、もっと重いボールを使うことでスコアが向上するのではないか。破壊力の向上=スコアの向上ではないのか。

 

 そう思った私は、15ポンドのボールを使ってボウリングを始めた。15ポンドのボールは何故か、絵柄が熊のプーさんかトラのティガーの二択だった。ちょっとでもワイルドに見えるよう、ティガーのほうを選ぶ。

 

 フロアのボール置き場から、自分のレーンの自動ボール返却装置(正式名称はわからない。レーンに投げると自動的に穴からボールが戻ってくる装置だ)まで運ぶだけで、ずっしりとした重さが私の腕や肩に負担をかける。簡単に言うと疲れたということである。

 

 第一投。ボールはそこそこいいとこに行って、ピンがドグアッと飛び散る。スピードは20km/hそこそこだが、やはり破壊力が向上しているようだ。

 

 その後、投げて投げて投げまくった結果、スコア的にはたいしたことがなかった。重い分、破壊力はあるが、細かいコントロールが効かないのだ。

 

 そして私の腕や指は、ボウリングを終えて帰ってきてからもじわじわと違和感を訴え、明日はきっと筋肉痛になるぞという予感を私に伝えてきた。正直に言うと、もうすでに筋肉痛になっている。

 

 破壊力と引き換えにくる肉体への反動、映画の主人公ならその反動に耐えて強敵を倒したりする。だが、なまりきった肉体を持つ私は、あんまり重い球を使うのはやめようと心に誓うのだった。

 

 手の平のあたりをマッサージしつつ、今回の日記を終わる。