妻はポイントを貯めるのが大好きだ。
セブン-イレブンではナナコカード。イオンにいけばワオンカード。
「もうちょっとで100ポイントになるから、アレ買おう」みたいなことを普通に言う。
愚か者め。
セブン-イレブンやイオンの思うツボだ。
そんな妻が、「ゲンナマ! ゲンナマ!」と騒いでいる。
ついに、金に狂ってしまったのか。ちょっとストレートすぎやしないか。
と思ったら「げん玉」だった。
いわゆる、お小遣い系サイトである。お小遣い系サイトというのは、広告を見たりクリックしたりすると、ハシタ金がもらえるという、ヒマな人に大人気のしょうもないサイトだ。
私は、心のそこから馬鹿にしてた。本当にしょうがないな、そんなものに時間を使って、いったい何なのかと。
一ヶ月ほどして、妻が「ほらみて!一万円分、ポイントがたまったよ!」と見せてきた。
そこには「102,325pt」の文字。え? 10万ポイント? 10万円?
いや、換金率が10pt=1円なので、1万円なのだそうだ。
「ふ、ふん。そんなの、換金する前にサイトが消滅して、びっくりするよ」 私は言い放った。
びっくりしたのは私だった。なんと、げん玉の運営会社がマザーズに上場したのだ。
ナニィッ!?
疑り深いが、上場という言葉にはめっぽう弱い私であった。
げん玉というサイト、何者なんだ。他のお小遣い系サイトと何が違う?
ざっと調べたところ、こんな感じ。
もらえるポイントが他サイトより高いのは、何か、特別な契約を個別に結んでいるんだろう。
そして、ポイント失効には複雑すぎるルールが設定されていて、半年くらいポイントを放置しておくと、無慈悲に失効を食らう。
なるほど、そこで利益を出してるんだな。
クリック作業で1万円というのは、おそらく無理だ。
妻は、車の保険見直しをやってどーんとポイントを貯めたらしい。あとは、こまごました各種通販での買い物を「げん玉経由で」やることで、1万円貯めたのだ。
今や、何を買うにも「げん玉通さなきゃ」とか言っている。ウザイことこのうえない。
つまり、一ヶ月で1万円だから、1年で12万円ということにはならない。
あくまで、大きめの買い物や契約時にげん玉を通したので、1万円ゲットできたというだけ。特にこれといった技はないようだ。
ポイントサイトにハマると、余計な買い物をしがちなので、やめておいた方がいいと思う。
げん玉は実に巧妙だ。
げん玉に会員登録すると、250ptをいきなり貰える。甘い誘惑である。
▲たしかに250ptゲットできたが
しかし、換金は3,000pt以上ないとダメで、残り2,750ptためるためにクリック作業したり、買い物したりするはめになるのだ。
うちの妻には、「換金できるうちに換金しといた方がいい。あまりハマらないように」と言い聞かせておいた。
まあ、1万円ゲットしてきたのは大したことだし、そのお金で外食したりと買収されたので、あまり強くは言えないのだが、げん玉なんてサイトは使わないほうがいいと思った。
ワイロの外食で、少々腰砕けな態度になりつつ、今回の日記を終わる。