ねこの「くっ…さーっ」という顔

ねこの「くっ…さーっ」という顔


 うちで飼われている二匹の猫、こと&ぱく。
 オスのぱくが近くに来ると、メスのことはしゅっ、とぱくのお尻に回り込み、おしりの匂いをかぐ。
 そして、「くっ…さーっ」という顔をする。
 オイオイ、自分で匂い嗅いだくせに、なんて仕打ちをするんだ、ひどいやつだな、と思ったら、これは「フレーメン反応」というものらしい。


Google画像検索で「フレーメン」
 Wikipediaによるとこういうことらしい。

フェロモンを感じる器官が口内の上顎にあり、ヤコブソン器官(鋤鼻〈じょび〉器官)という。フェロモンを感じると口を半開きにし、目を半分閉じて笑っているような表情をする。これをフレーメン反応といい、フェロモンを分析している行動である。これにより、主に相手のネコがどういう状態にあるかを分析する。

 つまり、相手のお尻をくんかくんかと嗅いで、コイツは今どういう状態なんだろうなあ、と考えている顔だというのだ。









▲よその猫のフレーメン反応


 もし、そんな能力が人間にあったらすごい。
 お尻のにおいを嗅がれることで、相手に読まれる心理状態。ポーカーや麻雀の最中に尻の臭いを嗅いで、「この匂いは…嘘をついている匂いだぜ…ハッタリをかましているな!」などと見破ることが出来れば、かなりの確率で勝負に勝てるんじゃないだろうか。お尻のにおいで、「あっ、この人は僕に気がある!」とか、「この人はイライラして手当たりしだいに八つ当たりしようとしている!」なんてことがわかれば、人生じょうずに渡っていけそうだ。
 でもまあ、やっぱり人間は、お尻のにおいを嗅いだ時点で色んなことが成り立たなくなるよなあ、とがっくりしつつ、今回の日記を終わる。

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