キルビル2 パイ・メイの正体が気になる

キルビル1は、刀で豪快に切りあったり、女子高生がトゲつき鉄球をぶん回して襲ってきたり、100人近く居るチンピラが片っ端からスパスパ、スパスパと斬られて噴水のように血が噴出しまくるという、いい意味で下品な映画だった。

 

結構好きだった。

 

だが、その続編、キルビル2は、どうなってんの?という感じ。

 

消化試合のような展開なのだ。前作のバカバカしさがどこかに行ってしまい、よくある復讐アクションと化していた。どっかから圧力でもかかったの?というぐらいだ。もしかしたら、前作でお金をかけすぎて、低予算だったのかも知れない。

 

そんな中、気になったのが「パイ・メイ」という達人。白いひげを生やした、仙人のような拳法の達人だ。それはいい。けど、ひげの作り物感がもの凄かった。

 

これは絶対何かの伏線だと思った。多分、ひげをむしりとると意外な人物で、「あっ、あなたは!」となって、ストーリーが意外な方向に展開していくのだ。

 

けど、パイ・メイはずっとパイ・メイで、特にひげをむしりとって正体を明かすようなことはなかった。つまり、あれはあれで完成した姿だったのだ。

 

いくらなんでも、そのひげと眉毛はないだろう、と誰か注意しなかったのだろうか。

 

いや、したかも知れない。そうすると、「ガマンしろ、予算がないんだ」という答えが返ってきたんじゃないだろうか。

 

痛快アクションのはずなのに、お金のことが心配になってしまうという、ちょっと悲しい作品だった。
★★☆☆☆