えだまめをゆでて食べてみる

ビールの友、えだまめ。

 

案外安くて、スーパーに行くと150円ぐらいで一袋売っている。通勤中に楽しむ深夜ラジオでお世話になったNさんは、えだまめが大好きである。しかも、食べたあとの皮を、まるで一匹の生き物かのようにきれいに並べて捨てるのだ。

 

食べ終わったあとに捨て皿でこんもり盛り上がる謎の緑色の固まり。軽く痙攣して、ジャンプしたとしてもおかしくないほどの見事なできばえである。

 

人は、印象的な出来事があると、何か関連するものを見るたびに思い出してしまうという。

 

私はスーパーでえだまめ150円を見ながら、そんな謎の緑色の生物を思い出していた。

 

買ってきて、さっそくゆでる。

 

塩もみしてから、熱湯で5~7分ゆでてくださいとある。

 

塩もみ? うーん、めんどうだ。熱湯に塩を入れてゆでても同じなんじゃないの?と思って、実行する。

 

結果、塩味の効いてないえだまめができあがる。ちくしょう。それでも一つ食べると次が食べたくなる。それが終わるとさらに次。皮を口の前できゅっとつまんで、豆本体を口の中にぴゅっと出す。そんな作業に我を忘れる。

 

気がついたときには、大盛りのえだまめの皮が皿の上に盛り上がっていた。

 

しかし、それは単なるえだまめの皮で、生き物っぽくはなかった。皮を捨てるにも、何かこう、思い入れとか技とかが必要なのかも知れない。

 

次回こそは生物っぽくしよう、などとはあまり思わないが、ちゃんと塩もみしてからゆでようと心に誓いつつ、今回の日記を終わる。