10/1からタバコがものすごく値上がりするらしい。会社の人がやめないと…やめないと…とか言いながら、まったくやめられる気配がないのを私は冷ややかに眺めたりしている。
もう、何年も前のことだが、今回は私の禁煙経験について書いてみたい。
たぶん三日くらいで失敗すると思いながら始めた。
- 朝、灰皿とたばことライターを捨てて会社に行った。前の日は気持ち悪くなるほど思う存分吸った。
- 三日間は、もだえるほど落ち着かない。残りの酸素が少ないのに海の底を歩いているような、不安な感じ。
- 手が、たばこと火を求めて勝手に動く。
- 吸いたいと思ったら、禁煙ガム(ニコレット)を使うようにした。一日何個まで、という制限は特に守らず、吸いたくなったらガムを使うようにした。
- 禁煙カウンターを見ていると、ただ吸ってないだけなのに、何かを確実にやっている気がしてテンションが少しあがる。
▲ニコレット 禁煙ガム。
ニコレットは禁煙ガムだ。あまり多く食べ過ぎると気持ち悪くなるので、ふつうのガムと合わせて食べるようにした。舌がしびれるような感じがちょっとクセになる。
禁煙カウンターはフリーのWindowsツール。パソコンのデスクトップに張り付けると、禁煙した時間、吸わなかった本数、節約できたお金などを表示してくれる。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/home/se110749.html
と、当時の私は、そのあたりを使って、どうせすぐ挫折して吸うに違いないと思ったら、そのまま禁煙できてしまった。意志の固さとかはきっと関係ない気がするが、周りの人がすごいねすごいね意志が強いね、とか言ってくれるので、なんかすごいことをやったような気がしていい気になったりしていた。
今は禁煙のための方法も若干バリエーションが増えているようだ。
読んで禁煙
▲「読むだけで絶対止められる禁煙セラピー」
評価の星の数をみると、五人に一人は、やっぱり止められなかったという感じ。「だったら、絶対じゃないよなー」とは思うものの、なかなかの成功率だと思う。
1日100本吸っていた超ヘビースモーカーの著者は、18歳で煙草を吸い始め、50歳くらいで禁煙できたけど72歳で肺がんと診断されて亡くなったそうだ。肺がんがタバコのせいなのかどうかわからない。古い本なので、ブックオフなんかに行くと見つかるかも知れない。
病院で禁煙
禁煙外来、という病院でニコチン中毒を「治療」してもらう方法もある。
簡単に言ってしまえば、ニコチンパッチをもらって体に貼ることで、たばこをすわなくてもニコチン中毒を抑えられるというもの。徐々にニコチン量を減らすことで、最終的にはニコチンなしで過ごせるようになる。
治療によっては内服薬を処方されることもあり、保険適用(3割負担)で、治療までに1万円~2万円程度かかる。ただし、保険が適用されるには「ニコチン中毒」と判定される必要があるようだ。
電子の力で禁煙
電子の力、というと変な感じだが、いわゆる電子たばこである。
これは味の付いた液体を電子的に水蒸気にして吸いこむ、疑似たばこだ。「口さびしい」「体が勝手にライターとたばこを探してしまう」というときに効果がありそうだ。私が禁煙したときにはなかった。
まとめ
私は禁煙に一度も失敗しなかったので、禁煙の難しさはいまいちわかっていない。ただ、「どうせ三日くらいで耐えられなくなって吸っちゃうだろうなあ」くらいのゆるい決意が私の性格に合っていたように思える。
ひっそりと禁煙を始めたので、特に禁煙を妨害しようという人も現れなかった。すでにたばこを吸いたくない時期になってから「あー、たばこおいしーなー、ぷはー!」とやってくる人は居たが、もはやなんとも思わなくなっていた私はノーリアクションであった。ぷはーの人には申し訳ないことをした。
ここまで書いてきてなんだが、私としては人が禁煙しようがしまいがどうでもいいので、がんばりたい人は、自分の納得がいく方法を色々試してみればいいと思う。