傷治療の覚書


 猫と遊んでいたところ、誤って右手親指周辺をひっかかれて派手に血が出た。
 どくどくと湧いてくる血。やがて、血は手のひらを伝ってしたたり落ちる。そのままだと床が汚れるので、下にコンビニのビニール袋を引いて様子を見る。
 たん。たん。たん。
 けっこうなスピードで血がしたたっている。動脈を切ったのか。はっきり言って、動脈を切るのは初めての体験だ。凄い。ビニール袋の上は、何かの事件が起こったかのように血まみれになっている。血は止まらない。どうやら、血が固まるより早く、血がどんどん出てきているようだ。とりあえず血を止めなければ。
 右手から血をしたたらせ、私はインターネットで検索をはじめた。人が見たら異常な光景である。


止血のポイント

     

  • 患部を心臓より高い位置に。
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  • 止血点を圧迫する。
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  • ひどいときは病院へ

 なるほど。
 ティッシュで傷口を押え、洗面所に行く。右手を上にあげ、ひじの裏側に流れている大きな血管をぐっと抑える。やがて、どうにか血は収まったようであった。
 右手にべっとりついた血は、半ばかわきつつある。なんだか、ねっとりと糸を引いていた。これは、血が固まっているだけなのか、それとも私が不健康なためにドロドロ血となっているのか、わからなかった。
 ひといきついて、未知の体験ができたことにちょっと嬉しい私。私はちょっとおかしいのかも知れない。続いて、傷の治し方をネットで調べる。なんでもかんでもネットで調べればいいってもんじゃないと思ったが、調べた。


傷の治し方のポイント

     

  • 旧型のバンドエイドよりも、患部をしっとりさせた状態を保つ新バンドエイド( キズパワーパッド )や 液体ばんそうこう を使用した方が治りが早い。(三倍早い?)
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  • 水ぶくれができてもつぶしてはいけない。水の正体は傷ついた皮膚を修復・保護するための体液。つぶすと、ばい菌などに感染するおそれがある。

 と、貴重な体験をした上に、大事な知識をゲットできて良かったが、とりあえず早く治るように祈りつつ今回の日記を終わる。