Wiiのバーチャルコンソールで、
悪魔城ドラキュラをプレイしてみた。
▲悪魔城ドラキュラ(初代)
Wiiショッピングチャネルから購入すると、ダウンロードが始まるのだが、それが一瞬で終わった。いや、一瞬は言い過ぎか。五秒くらいで終わった。
早い。
ほんとに全部ダウンロードしたのか。1ステージ分だけダウンロードしただけなんじゃないのかと疑いたくなったが、ちゃんとゲーム全体をダウンロードしていたようだ。当時、ディスクシステムに仰々しくおさまっていたゲームは、インターネット回線だと超短時間で送信出来てしまうのだった。
ダウンロードしたゲームはどこから起動すんのかと思ったら、Wiiチャネルに一つのゲームとして保存されているようだ。スタート。
ゲームタイトルが横からさーっとスクロールしてきて、画面中央で「悪魔城ドラキュラ」という文字がぴたっと止まる。止まったかと思うと、画面がパッと消え、またゲームタイトルが横からスクロールしてくる。その繰り返しだ。容量の少ない当時のディスクシステムならではの、簡略化されたタイトル画面である。
名前をローマ字で登録して、スタート。
たらったった~♪
ああ、私の心の、どっかもう奥の方に行ってしまった記憶が、悪魔城ドラキュラ・ステージ1の音楽によって呼び覚まされていく。
そうそう、ムチは押してから一瞬、間があって繰り出されるんだった。ハートは何だっけな、ああ、サブウエポンの使用回数だった。そうだそうだ。
ウッ。
私の操作するプレイヤー、シモンが敵の攻撃を受けてうめき声をあげる。ああ、これだこれだ。この「ウッ」っていう、なんか食べ物がのどにつまっちゃったような声が大好きだったなあ、当時の私は。
その当時の私は、ノーミスでラストのボスを倒すほどやりこんでいた。やりこんでいたのだが、年月は流れ、悪魔城のこともすっかり忘れてしまった私は、ステージ3のラストにコンティニューしまくりながらたどりつき、こちらの攻撃をものともせず包帯を飛ばして突進してくる二匹のミイラにどうしても勝てなかった。
というか、途中に出てくる燃えたカエルみたいなやつとか、カラスに攻撃されまくって、ミイラに挑む頃にはすでに死にかけていた。
なぜこんな難しいゲームを、ノーミスでクリアできるのか。おかしいのではないか。他にやることなかったのか、当時の私。
だがまあ、1時間ほどは、われを忘れてゲームに熱中することができた。感謝しよう。
ゲームは一日一時間、と誰かに言われなくても自発的に飽きてやめるような大人になってしまった自分を少し嘆きつつ、そして同時に、あまりの懐かしさに少しだけ感動しつつ、今回の日記を終わる。