海猿 海を守る男たちが成長していく

海猿

 

タイトルだけを見て、その内容を勝手に想像してしまう私は、今回も想像してみた。

 

幼少の頃、海に捨てられた少年はかもめや魚、イソギンチャクなどの海の幸に育てられ、やがて立派な青年となった。青年は、海を荒らす人間の船を襲う。人はいつしか、彼を海猿と呼ぶようになったのだ! ここで、月夜に体毛の濃い男が海で吠えているシルエット。

 

けど、全然違ってた。海上保安庁の訓練生が、日々つらい訓練に耐えながら、そのうち立派な、なんだろう、海上保安官?になって大活躍するという話らしい。

 

うへぇ、そんな訓練すんの?というキツイ訓練がたくさんでてくる。あとは、男のシリがいっぱい出てくる。言いたくはないが、どいつもこいつも何らかの処理を施しているか、普段の手入れが行き届いているようなつるりとしたシリである。

 

見所はどこだろう。

 

人間の成長、人間の変化というところだろうか。出来なかったことが出来る、今まで決してやらなかったことをやる。自分を犠牲にしてまでやる。意外な一面をのぞかせる。

 

ストーリーよりも、人間にフォーカスした映画。

 

中盤以降はかなり盛り上がったが、前半はパワー不足な感じ。そういうものなんだろうか。

 

見終わってみるとなかなか良かったが、「海保訓練生が徐々に成長していく話」という大筋のストーリーに、グッときそうな予感がしなかった私は、このDVDを見ようと思うまでにかなり時間がかかった。

 

また、ヒロインを見て「ドコモダケの人だ!」という思いが止まらなかった。
★★★☆☆