アバクロパーカーのなぞ

　前回購入したアバクロのパーカー。

　パーカーから漂う匂いは、「アメリカでいうところの新品の匂い」だと思っていたのだが、違った。香水の匂いだった。
　香水の匂いかどうかわからないなんて、鈍すぎるんじゃないのか私の鼻。
　で、なぜ香水のにおいなんかついてるのかというと、なんと、アバクロの直営店で店頭販売されている服には、店員が毎日香水を吹きかけているというのだ。だから、店頭で買ってきて、日本で売っているような場合には香水の匂い漂う服、となるそうだ。ううむ、売ってる服に香水をかけるなんて、今まで聞いたことがない。
　いい匂いなので別にいいのだが。

直営店もしくは公式サイト以外で販売しているアバクロ製品は模倣品です

　アバクロ公式サイトには、そういう衝撃的なことが書かれている。正確には、こういう感じで書かれていた。

お客様はアバクロンビー＆フィッチ商品を他のウェブサイト、オークションサイトまたは商店で目にするかも知れませんが、お客様が本物を手にできるのは上記の3つの方法のみです。現在、お客様が当社の商品を直接目にすることができるのは、米国およびカナダにある専門店のみです。もしもアバクロンビー＆フィッチの専門店を他の場所で目にしたり、専門店でない商店で目にしたりした場合、それらはまさに模倣品です。

→アバクロ公式サイト　BRAND Protection　
　初めて知ったのだが、アバクロは自社での直接販売しか認めていない。ネット上にたくさんある、アバクロを売っているお店というのは正式に仕入れたわけではなく、客として買って、勝手に転売しているというわけだ。
　うーむ、私はもう楽天のショップで買ってしまったが、まあ買ってしまったものはしょうがない。ニセモノかどうかの判断はさっぱりつかないが、例の香水の件とか着心地とかで、現地の店で購入した本物を売っている、というパターンだと思っておこう。

アバクロ公式サイトでオンラインショッピング

　アバクロ公式サイトでは、ブラウザの国情報か何かを調べて、一部日本語で表示されるようになっている。


▲購入ページはほぼ日本語。
　うむ、日本からの購入も問題なくできるっぽい。ただし、住所は半角英数（ローマ字など）で入力しないといけないなど、ちょっとした注意点あり。
　そして、公式サイトの価格を見ると、Tシャツが$30～、パーカーも$80～と、ものすごく手頃だ。なんだ、すごい高級ブランドかと思っていたが、普通に手が出せるレベルではないか。直接公式サイトで買った方がニセモノの心配もないし、いいことだらけではないか。
　けど、日本から購入すると「送料」と「関税」というのがかかるのだ。これが高い。
→アバクロ公式サイト　送料・手数料
　ずーっとスクロールさせて下の方の「米国・カナダ以外への配達」というのが送料だ。
　最低でも$40、あとは買い物の合計金額にに応じて上がっていく。
　たとえば$30のTシャツを一枚だけ買ったりすると、シャツ本体より送料の方が高くなるのだ。うーむ。
　さらに、「関税」というものがかかる。
参考：　アバクロ、ホリスターを通販するときにかかる輸入税（関税・付加価値税/消費税・手数料）
参考：　アバクロを購入する際の関税
　まあ、だいたい購入金額の10～15%くらいがかかるんだと思う。
　アバクロの場合、関税はFEDEX（運輸会社）から数週間後くらいに請求書が送られてくるので、後払いするらしい。

アバクロ公式サイトで通販した時の総額・概算

　総額＝商品価格＋送料＋関税。
　たとえば合計$200の買い物をしたら、送料が$60、関税が約$30（$200の15%の計算）で、総額 $290。
　うむ、まあ、日本のショップがだいたい定価の倍くらいの値段をつけているのを考えれば、安いと言えるだろう。
参考：　アバクロ公式サイトのパーカー Barlet Bond $80　（約8,000円）　
参考：　楽天で販売されているアバクロパーカー　Barlet Bond 約15,000円～20,000円
　日本の直営店ができれば送料が大幅に減り、関税の部分なくなって、んー、代わりに何かが上乗せされるかも知れないが、だいぶ買いやすくなりそうだ。
　2007年ごろに、「2009年末までに日本に進出予定」というアナウンスがあったようだが、その後の続報も聞かないので、本当かどうかはまあ、わからない。
参考：　米人気ブランド「アバクロ」、銀座にアジア初の旗艦店出店へ - 銀座経済新聞

まとめ

　アバクロ通販する場合は、アバクロの公式サイトから購入するとニセモノをつかむ心配もなく、楽天などのオンラインショップで売っているよりも若干安く買えるかも知れない、という感じだろうか。
　特に私はニセモノと本物を見分ける自信が全くないので、今後は公式サイトから買うことにしようと思う。