ニンテンドーDSLite本体は、未だに定価で買うのが難しい。
たまに、定価で売っているネットショップを見かけてもあっという間に完売していたりする。これにはこういう理由があるのでは、と想像してみた。
定価で買って、定価より高い値段で売って儲けようとしている、現代の錬金術師がたくさんいるのではないか。つまり、こういうことだ。
任天堂が卸値で売る→小売り店が定価で売る→錬金術師たちが定価に上乗せして売る→ユーザが定価より高い価格で買う。
フツーならば、こんな図式はそんなに長く続かない。商品の数が十分あって、ユーザが買わなければ、売る側としては定価もしくはさらに値引きして売るしかないのだ。しかし、この状況は軽く半年以上続いている。
錬金術師たちの数がもの凄く多かったら、と考える。
楽天などのネットショップを見て回ると、だいたい3,000~5,000円上乗せした価格でニンテンドーDSが売られていているようだ。ニンテンドーDSの定価は16,800円だから、16万8千円で10台買って、全部売れたら3万円~5万円儲かる。168万円で100台買って売れば、30万円~50万円儲かるのだ。これは商売としてはものすごくオイシイ。そんなに儲かるなら、定価売りのニンテンドーDSを買いあさるだろう。あっといまに売り切れるぐらいに。しかも、違法ではないのだ。
オイシイ話につきものなのがリスク。この場合は、在庫を抱えて売れない状態になってしまうのが最大のリスクだ。しかし、今の状況では、最悪でも定価で売れば他の錬金術師が買ってくれる。
バブルが起こっている、という感じだろうか。
定価+オークションの手数料で確実に売れるなら、おそらく、このバブルはずっと続く。一般の人だって、店で定価売りしてるニンテンドーDSを見かけたらとりあえず買っておいて、ヤフオクとかamazonマーケットプレイス、楽天市場で売ればお手軽に小遣いが稼げるのである。
amazonマーケットプレイスで、いったい何人の人が出品しているか見てみて欲しい。
もはや、任天堂が十分な数のニンテンドーDSを供給しようが、一般ユーザが定価で買いにくいという状況はきっと変わらないのである。 有効な転売防止策は特にない。
この記事に色々苦情が来ることを想像しつつ、今回の日記を終わる。