「
楽婚レシピ~オットと仲良く暮らすレシピ24」を読んだ。
私には彼女がいて、ときどき喧嘩になる。
彼女との喧嘩は、なぜ喧嘩になっているのか、よくわからないことが多い。気がついたら彼女が怒っていて、そのうち私も怒りだして、喧嘩が増幅していくのだ。彼女は過去の事柄を持ち出し、時空を超えた攻めを展開する。私は私で、そんな言い方はないだろとか、本筋と関係ないところを攻める。
彼女はヒートアップして、さらに激しく怒りだし、口で叶わない私は黙り込む。しばらく黙って耐えている私も、やみそうにない攻撃に嫌気がさし、言ってはいけない言葉を言いかけてしまい、ハッと我に返る…という感じだ。そこで初めて、なぜ怒っていたかを聞かされる。
以前、食事に出かけたときに彼女がデザートに杏仁豆腐が食べたいと言ったときに、うーん、でも今日は和食にしない?と私が言った、ということだった。杏仁豆腐が雪だるま式に巨大化し、時空を超えて油断している私にぶつけられ、別れる別れないレベルの喧嘩まで発展したのだ。
恐るべき、杏仁豆腐。白いぷよぷよした甘いデザートは、二人の男女を大喧嘩させるほどの破壊力を持つ悪魔だったのだ。
この本のレシピ11によると、「口にだすのが大事」。
そんな大げんかになる前に、口にだすことが大事なのだと言う。たしかにその通り。
この本の作者は、12年もの間夫婦でラブラブなんだそうだ。単に相性の合う人とうまいこと出会っただけなんじゃねーのかとも思うが、どうやら無意識というか、苦とも思わずに、うまくいくための細かい積み重ねをやってきていて、だからこそうまくいってる、ということのようだった。
実はこの本、彼女が買ってきた。
私もあんな喧嘩はもういやだと思ったが、彼女もそう思っていたようなのだ。
いきなり変わったわけではないが、仲良くするための小さなことをすこしづつ実行し、少し仲良くなったような気がしている。
そして今日。
彼女の実家に、「娘さんを下さい」をしに行くのだった。
挨拶の内容を復唱したり、忘れ物はないか確認しつつ、今回の日記を終わる。